オレ、母になる

フロイライン

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祐希のPride

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「そんなのむちゃくちゃじゃないか。」


瑛太は、祐希の話を聞いて大憤慨した。


「だってしょうがないじゃない。

ワタシが突っぱねたら、真希がどうなってしまうかわかんなかったし。」



「真希ちゃんについては、そりゃ気の毒に思うよ。

不運というか…


でも、そのために犠牲になる祐希はもっと不運で不幸じゃないか。」



「それはそうだけど…

仕方ないよ…」



「祐希、俺の気持ちを知ってるよな?

カラダの関係も持ってしまったし。」   


「ワタシも好きよ、瑛太の事が。」


「だったら…」


「でも、真希を救うにはこうするしかないの。


わかって。」



「いや、ムリだよ。

だって、真希ちゃんの旦那さんの事好きだったわけじゃん、祐希は。」


「それは…」


「真希ちゃん公認でエッチが出来るんだぞ。

そりゃ、気持ちも入るだろ?」



「それは…


でも、ワタシはエッチ自体はしないのよ。

それは真希と旦那さんがやって、ワタシは最後の部分だけ。」



「そんな都合のいいやり方が出来んのかよ。

家畜じゃねえんだぞ。」


「…」



「それに、妊娠に成功したとして、お前はお腹で十か月だっけ?

ずっと大事にして、出産するわけだろ?

で、生まれた途端、はいどうぞって真希ちゃんに渡すってなってるけど…


情が移ってしまって、渡したくないってなったらどうするんだよ?」



「ワタシもそれだけが一番心配…」


祐希は、沈んだ声でそう答えた。
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