ニューハーフ学園

フロイライン

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選抜

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予想していた通り、女性ホルモン投与開始について、事前の希望通り、晴翔を始めとする三名が通常型を正式に選択し、残りの十六名が新型を選択した。

そして、ついに一回目の投与が行われる事となり、皆が教室で説明を聞いていたが、そこには、晴翔以外に通常型を選択した生徒二名の姿はなかった。


「先生、君原さんと瀬戸さんは?」


翼が質問をすると、桂木は頷き、訥々と話し始めた。


「皆さんにも話しておかなければならないと思っていたのですが、君原さんと瀬戸さんは、先日行ったAI診断により、性同一性障害ではないということがわかりました。

なので、大変残念ではありますが、ホルモン投与は中止し、本日付をもってGL学園を退学する事になりました。」


「先生、ちょっと待ってください!

ワタシ達は、こちらの学園に来たときに沢山のテストをされ、性同一性障害で間違いないと判定されたんじゃないですか?

なんで、今さら…」


翼は、動揺した様子で、さらなる質問を浴びせたが、桂木は冷静な口調で

「たしかに入学前の検査では、そのような判定が出ておりました。
しかし、ホルモン投与を行うという事は、体に甚大なる変化と影響をもたらすもので、一度開始すると、一生続けなければなりません。

我々もそこは慎重に考えており、ホルモン投与前に、もう一度最新のAIを使用して、皆さんについて調べました。

その結果、君原さんと瀬戸さんが不適格という判定が出たのです。」


「先生、それは二人が通常型を選択した事が影響しているんですか?」


晴翔が質問すると、桂木は首を横に振った。


「それは単なる偶然です。

それが証拠に、沖原さん、あなたは適合判定が出て、ここにいるじゃないですか。

あなたも通常型を選択されましたよね?」



「それは…」



「これまで一緒に生活してきた君原さんと瀬戸さんがいなくなったのは寂しい限りですが、残されたあなた方が頑張って、自分らしい生き方を見つけていく事が先決だと思います。」


それ以上、誰も質問をしなかった。


「はい、これから医務室に移り、皆さんには女性ホルモンの注射を受けてもらいます。

それでは用意して下さい。


森下さん、申し訳ないけど、あなたは教室で自習しておいて下さい。」


桂木がそう声をかけると、光瑠以外の十七名が立ち上がった。
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