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機能回復訓練
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「10秒11」
晴翔が乳をを揺らしながら駆け抜けると、体育担当の教官がタイムを告げ、手に持っていた用紙に書き込んだ。
伊達は、その様子を少し離れたところから君塚と見学しており、晴翔のタイムが出た途端、首を傾げながら呟くように言った。
「遅いなあ…」
と。
しかし、君塚は
「遅いですか?
予測値内に収まってますけどね」
と、淡々と語った。
「まあ、そうですが。
実際にこの目で見てみると、俄かに信じ難いタイムですからね。」
「仕方ないです。
デメリットなしで、全てがメリットだなんて、まあ、あり得ませんよ。」
「たしかに、そうですが…
その後の生徒達のタイムも似たり寄ったりですね。
みんな、あんなもんですか?」
「そうですよ。
これから一年かけて、人並みに動けるようにはしたいと思っていますから。
さすがに、小学生中学年女子の体力では、日常生活に支障をきたしますからね。」
「最低限、彼女らと同世代の女子くらいの運動能力は欲しいです。
特に我々としては…です。」
「まだまだ未知の部分ていうのが多いですし、この生徒達にはデータ分析する役に立ってもらいます。」
二人はそんな話をしながら、その場から去っていった。
「校長の隣にいたのは、さっきの車に乗ってきた自衛官よ。」
五十メートル走のタイムの計測を終え、座りながら、遠くの方を見つめていた晴翔が、ボソッと言った。
「へえ、あの人がねえ。
でも、何しに来たんだろ。」
翼が不思議そうに言うと、晴翔は
「ワタシ達は国のプロジェクトのレールの上に立っているし、公務員がここに来ても何もおかしくはないわ。
それがたとえ、防衛省の人であっても、自衛官であってもね。」
「だったら、別にいいんじゃない?
気にしなくても。」
「いいえ、気にする必要はあるわ。
ワタシ達は、ここで性転換させてもらう代わりに、国にその実験データを提供する必要があるの。
それは、ワタシも納得してるのよ。
うん。
でも、自衛官がワタシ達の体育の授業を見に来る必要ってある?
もし、あるのだとすれば…」
「えっ、何?」
「ワタシ達がここを卒業した後…」
「どうなるっていうのよ、ハルちゃん。」
「わかんないわ、ワタシにも。
でも、よくない未来が待ってるのだけはわかる。」
晴翔は暗い顔で言うと、立ち上がって体育教官の元に戻っていった。
「光瑠ちゃん、考えすぎだよね?
ハルちゃんが今言ったこと」
翼は側にいた光瑠に言ったが
「わかんない」
と、光瑠はWHYポーズを取り、晴翔の後に続き、列に戻っていった。
晴翔が乳をを揺らしながら駆け抜けると、体育担当の教官がタイムを告げ、手に持っていた用紙に書き込んだ。
伊達は、その様子を少し離れたところから君塚と見学しており、晴翔のタイムが出た途端、首を傾げながら呟くように言った。
「遅いなあ…」
と。
しかし、君塚は
「遅いですか?
予測値内に収まってますけどね」
と、淡々と語った。
「まあ、そうですが。
実際にこの目で見てみると、俄かに信じ難いタイムですからね。」
「仕方ないです。
デメリットなしで、全てがメリットだなんて、まあ、あり得ませんよ。」
「たしかに、そうですが…
その後の生徒達のタイムも似たり寄ったりですね。
みんな、あんなもんですか?」
「そうですよ。
これから一年かけて、人並みに動けるようにはしたいと思っていますから。
さすがに、小学生中学年女子の体力では、日常生活に支障をきたしますからね。」
「最低限、彼女らと同世代の女子くらいの運動能力は欲しいです。
特に我々としては…です。」
「まだまだ未知の部分ていうのが多いですし、この生徒達にはデータ分析する役に立ってもらいます。」
二人はそんな話をしながら、その場から去っていった。
「校長の隣にいたのは、さっきの車に乗ってきた自衛官よ。」
五十メートル走のタイムの計測を終え、座りながら、遠くの方を見つめていた晴翔が、ボソッと言った。
「へえ、あの人がねえ。
でも、何しに来たんだろ。」
翼が不思議そうに言うと、晴翔は
「ワタシ達は国のプロジェクトのレールの上に立っているし、公務員がここに来ても何もおかしくはないわ。
それがたとえ、防衛省の人であっても、自衛官であってもね。」
「だったら、別にいいんじゃない?
気にしなくても。」
「いいえ、気にする必要はあるわ。
ワタシ達は、ここで性転換させてもらう代わりに、国にその実験データを提供する必要があるの。
それは、ワタシも納得してるのよ。
うん。
でも、自衛官がワタシ達の体育の授業を見に来る必要ってある?
もし、あるのだとすれば…」
「えっ、何?」
「ワタシ達がここを卒業した後…」
「どうなるっていうのよ、ハルちゃん。」
「わかんないわ、ワタシにも。
でも、よくない未来が待ってるのだけはわかる。」
晴翔は暗い顔で言うと、立ち上がって体育教官の元に戻っていった。
「光瑠ちゃん、考えすぎだよね?
ハルちゃんが今言ったこと」
翼は側にいた光瑠に言ったが
「わかんない」
と、光瑠はWHYポーズを取り、晴翔の後に続き、列に戻っていった。
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