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批判の的
「まあ、仕方あるまい。」
報告に来た比呂と舞彩に、社長の田口はそう言って頷いた。
「社長、申し訳ございません。
ワタシのせいでこんな事になり…」
「いや、辞めたい人間に何を言っても始まらないさ。
こちらは誠意を持って接したんだ。
それで辞めるって言うんだから、どうしようもない。
今、募集をかけているが、しばらくは残された者でやっていくしかない。
キミらにはまた負担をかけることになるが、よろしく頼むよ。」
「はい。
わかりました。」
「あ、そうだ。
菊池君、伊藤君
知り合いで、うちに入ってもいいという人がいたら、是非声をかけてくれないか。」
比呂と舞彩は、顔を見合わせると、二人して頷き、返事をして退出していった。
「比呂ちゃん、本当にごめんなさい。
迷惑ばかりかけちゃって」
二人になると、舞彩はまた比呂に謝った。
「だから、気にしちゃダメだって。
これから、また頑張ろ。」
「うん。
ありがとう、比呂ちゃん。」
舞彩の顔に、少しだけ笑顔が戻った。
「ワタシは、こんな事になっちゃったから、同業他社の人たちとは切れてるんだけど、舞彩ちゃんは、誰かいる?」
「えっ、勧誘の話?」
「そう。」
「私もあんまりそういう付き合いしてないから…
でも、声かけてみるよ。」
「うん。
社長も言ってたけど、それまでの間は今いるメンバーで頑張ろう。」
比呂は、舞彩の背中にそっと手を置いて言った。
報告に来た比呂と舞彩に、社長の田口はそう言って頷いた。
「社長、申し訳ございません。
ワタシのせいでこんな事になり…」
「いや、辞めたい人間に何を言っても始まらないさ。
こちらは誠意を持って接したんだ。
それで辞めるって言うんだから、どうしようもない。
今、募集をかけているが、しばらくは残された者でやっていくしかない。
キミらにはまた負担をかけることになるが、よろしく頼むよ。」
「はい。
わかりました。」
「あ、そうだ。
菊池君、伊藤君
知り合いで、うちに入ってもいいという人がいたら、是非声をかけてくれないか。」
比呂と舞彩は、顔を見合わせると、二人して頷き、返事をして退出していった。
「比呂ちゃん、本当にごめんなさい。
迷惑ばかりかけちゃって」
二人になると、舞彩はまた比呂に謝った。
「だから、気にしちゃダメだって。
これから、また頑張ろ。」
「うん。
ありがとう、比呂ちゃん。」
舞彩の顔に、少しだけ笑顔が戻った。
「ワタシは、こんな事になっちゃったから、同業他社の人たちとは切れてるんだけど、舞彩ちゃんは、誰かいる?」
「えっ、勧誘の話?」
「そう。」
「私もあんまりそういう付き合いしてないから…
でも、声かけてみるよ。」
「うん。
社長も言ってたけど、それまでの間は今いるメンバーで頑張ろう。」
比呂は、舞彩の背中にそっと手を置いて言った。
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