196 / 235
血縁
「ごめんなさい。
遅くなっちゃって。」
菜月は、先に帰っていた夫に、申し訳なさそうに言った。
「いや。
それよりも瑛人の状態は今日も変わらずか?」
「ええ。
呼吸とか心音は安定しているんだけど…
意識は相変わらず…」
「そうか…」
「あ、ごめんね。
ご飯まだでしょ?
すぐ作るから。」
「外で軽く食ってきたから大丈夫だよ。
それよりも…」
「えっ、何?」
菜月が不思議そうに言うと、夫は表情を変えずに
「こんな時にあれだけど、最近してないから。」
「えっ」
夫が自分の体を求めてきていると知った菜月は、ビックリして声を上げた。
しかし、続けて
「ごめんなさい…
瑛人が頑張っているときに、とてもじゃないけどそんな気にはなれないわ…」
と、キッパリと拒絶した。
「そうだな…
すまん…」
夫は申し訳なさそうに言うと、それ以上は何も言ってこなかった。
だが…
日付も変わった深夜0時過ぎに、ようやく一日の全てを終えた菜月が寝室にやってきて、ベッドで背中を向けて眠る夫の隣にそっと体を入れた。
そして、夫とは背中合わせになるよう、反対側を向いて眠ろうとした菜月だったが、次の瞬間、目を開いて視線を下にやった。
自分の胸を夫が揉み始めたからだ。
「ちょ、ちょっと、やめて!」
菜月は、約束を守ろうとしない夫に、少し声を荒げて抵抗したが…
遅くなっちゃって。」
菜月は、先に帰っていた夫に、申し訳なさそうに言った。
「いや。
それよりも瑛人の状態は今日も変わらずか?」
「ええ。
呼吸とか心音は安定しているんだけど…
意識は相変わらず…」
「そうか…」
「あ、ごめんね。
ご飯まだでしょ?
すぐ作るから。」
「外で軽く食ってきたから大丈夫だよ。
それよりも…」
「えっ、何?」
菜月が不思議そうに言うと、夫は表情を変えずに
「こんな時にあれだけど、最近してないから。」
「えっ」
夫が自分の体を求めてきていると知った菜月は、ビックリして声を上げた。
しかし、続けて
「ごめんなさい…
瑛人が頑張っているときに、とてもじゃないけどそんな気にはなれないわ…」
と、キッパリと拒絶した。
「そうだな…
すまん…」
夫は申し訳なさそうに言うと、それ以上は何も言ってこなかった。
だが…
日付も変わった深夜0時過ぎに、ようやく一日の全てを終えた菜月が寝室にやってきて、ベッドで背中を向けて眠る夫の隣にそっと体を入れた。
そして、夫とは背中合わせになるよう、反対側を向いて眠ろうとした菜月だったが、次の瞬間、目を開いて視線を下にやった。
自分の胸を夫が揉み始めたからだ。
「ちょ、ちょっと、やめて!」
菜月は、約束を守ろうとしない夫に、少し声を荒げて抵抗したが…
あなたにおすすめの小説
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
同じアパートに住む年上未亡人美女は甘すぎる。
ピコサイクス
青春
大学生の翔太は、一人暮らしを始めたばかり。
真下の階に住むのは、落ち着いた色気と優しさを併せ持つ大人の女性・水無瀬紗夜。
引っ越しの挨拶で出会った瞬間、翔太は心を奪われてしまう。
偶然にもアルバイト先のスーパーで再会した彼女は、翔太をすぐに採用し、温かく仕事を教えてくれる存在だった。
ある日の仕事帰り、ふたりで過ごす時間が増えていき――そして気づけば紗夜の部屋でご飯をご馳走になるほど親密に。
優しくて穏やかで――その色気に触れるたび、翔太の心は揺れていく。
大人の女性と大学生、甘くちょっぴり刺激的な同居生活(?)がはじまる。
秘書と社長の秘密
廣瀬純七
大衆娯楽
社内の調査のため、社長・高橋健一はこっそり秘書・木村由紀と不思議なアプリで入れ替わることに。
突然“社長役”を任された由紀と、自由に動ける立場を手に入れた高橋。
ふたりの秘密の入れ替わり作戦は、どの様な結末になるのか?