夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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地獄から生還してまた地獄に

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「痛い…


吐きそう…」


術後、麻酔から醒め、心を襲ってきたのは手術した部分の強烈な痛みと、麻酔されていた事による強い吐き気だった。


ノーメイクで苦悶の表情を浮かべる心の姿は、本当ならブスに見えて当然なのだが、宮埜から見れば、高貴で美しく見えた。

それだけ大変な手術を乗り切った事による、人間としての強さなどが、彼女を美しく見せる源泉となったのだ。



「大丈夫か?」


それでも、この激しい痛みについて、宮埜はどうすることもできず、心の側に付いていてあげることしかできない。


そんな宮埜に、普段なら感謝の気持ちを述べる心だったが、あまりの痛みと苦しさに、そんな言葉さえ出せず、ベッドの上で唸るしかできなかった。


だが、医師の説明によると、手術は概ね成功したとの事で、あとは術後の経過を見ていかなければならないが、今のところ、順調で、この痛みや吐き気も、想定内であるとの事だった。

吐き気については、モルヒネを使った事がその原因の一つとされ、痛み止めの薬を変えてもらうことによって、吐き気に関しては少しマシになった。

それでもこれほどまでに痛いとは、心も想像しておらず、既に後悔の念に襲われていたのである。


だが、少しでも女性に近づきたいという目標を達成すべく、心は必死に耐え、頑張ろうとしていた。
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