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The apple never falls far from the tree
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「自分で言うのも恥ずかしいんですが、私は昔から女癖が悪くてね。
女房に迷惑ばかりかけてきたんです。」
武雄は、自嘲気味に笑いながら、心に語った。
「お義父さんが?
そんな感じには見えませんけど。」
「さすがにこの歳で落ち着いてなかったら、相当イカれてますよ。」
「そうなんですね」
「私が家庭を顧みないで、女遊びを繰り返していたのを、晃之も見ていて思うところがあったのでしょう。
三十を過ぎても結婚せずに一人でいたのは…
多分、結婚生活ってものに希望を見い出せなかったんでしょう。
ですが、心さんのような美しくて素晴らしい女性とめぐり逢えて、そんな先入観念も吹っ飛んだんだと思います。
本当にありがとうございます。」
「いえ…
女でもないのに、図々しく振る舞ってしまい、申し訳ありません。」
「いやいや
すっかり落ち着いたと思っていた私だったんですが、心さんのあまりの美しさに久しぶりに胸が躍ってしまいましたよ。」
「えっ」
「冗談です。」
武雄は笑って言うと、改札を抜けていった。
心も眉毛を少し上げて、静かに笑うと、その後を付いていった。
心は、武雄と一緒に暮らしてから、まだ二日しか経っていないのに、すっかり打ち解けた感があり、これからの暮らしに希望を見出していた。
この時点までは…
女房に迷惑ばかりかけてきたんです。」
武雄は、自嘲気味に笑いながら、心に語った。
「お義父さんが?
そんな感じには見えませんけど。」
「さすがにこの歳で落ち着いてなかったら、相当イカれてますよ。」
「そうなんですね」
「私が家庭を顧みないで、女遊びを繰り返していたのを、晃之も見ていて思うところがあったのでしょう。
三十を過ぎても結婚せずに一人でいたのは…
多分、結婚生活ってものに希望を見い出せなかったんでしょう。
ですが、心さんのような美しくて素晴らしい女性とめぐり逢えて、そんな先入観念も吹っ飛んだんだと思います。
本当にありがとうございます。」
「いえ…
女でもないのに、図々しく振る舞ってしまい、申し訳ありません。」
「いやいや
すっかり落ち着いたと思っていた私だったんですが、心さんのあまりの美しさに久しぶりに胸が躍ってしまいましたよ。」
「えっ」
「冗談です。」
武雄は笑って言うと、改札を抜けていった。
心も眉毛を少し上げて、静かに笑うと、その後を付いていった。
心は、武雄と一緒に暮らしてから、まだ二日しか経っていないのに、すっかり打ち解けた感があり、これからの暮らしに希望を見出していた。
この時点までは…
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