388 / 395
贖罪
しおりを挟む
「それじゃあ、心さん
ちょっと行ってきますね。」
昼食を終えた武雄は、暫くの休憩を終えると立ち上がり、妻の入院している病院に出かける準備を始めた。
「あ、お義父さん
ワタシもご一緒しますので。」
キッチンで片付け物をしていた心が、慌てて出てきて武雄に言った。
「あ、いや
大丈夫ですよ。
病衣に行っても、別に何するでもなくて、顔を見て帰るだけですから。
最近は、全部向こうでやってくれますからね。」
武雄は、心の申し出を恐縮しながら固辞した。
「いえ
差し支えなければ、ワタシも一緒に行かせてください。
こういうのって一人で背負い込むと、精神的、肉体的の両方に負担がかかりますから。」
心も引き下がらず、強引に同行する事を認めさせた。
家を出た二人は、話をしながら駅までの道を歩いた。
「すいませんねえ、心さん。
こんな事までさせてしまって。」
「いえ、全然。
それよりも、お義父さんも大変ですね。
病院も遠いじゃないですか。
毎日通われてるんでしょう?」
「週四回ですよ。
さっきも言いましたが、ただ顔を見に行くだけで、それ以外は何もしなくていいので。
楽なもんですよ。」
「でも、大変だと思います。」
「いや、私も女房には若い時から苦労のかけっぱなしでしてね…
罪滅ぼしにもなりませんが、せめてこっちの体が元気なうちには…
って思ってるんです。」
武雄は、そう言って笑った。
ちょっと行ってきますね。」
昼食を終えた武雄は、暫くの休憩を終えると立ち上がり、妻の入院している病院に出かける準備を始めた。
「あ、お義父さん
ワタシもご一緒しますので。」
キッチンで片付け物をしていた心が、慌てて出てきて武雄に言った。
「あ、いや
大丈夫ですよ。
病衣に行っても、別に何するでもなくて、顔を見て帰るだけですから。
最近は、全部向こうでやってくれますからね。」
武雄は、心の申し出を恐縮しながら固辞した。
「いえ
差し支えなければ、ワタシも一緒に行かせてください。
こういうのって一人で背負い込むと、精神的、肉体的の両方に負担がかかりますから。」
心も引き下がらず、強引に同行する事を認めさせた。
家を出た二人は、話をしながら駅までの道を歩いた。
「すいませんねえ、心さん。
こんな事までさせてしまって。」
「いえ、全然。
それよりも、お義父さんも大変ですね。
病院も遠いじゃないですか。
毎日通われてるんでしょう?」
「週四回ですよ。
さっきも言いましたが、ただ顔を見に行くだけで、それ以外は何もしなくていいので。
楽なもんですよ。」
「でも、大変だと思います。」
「いや、私も女房には若い時から苦労のかけっぱなしでしてね…
罪滅ぼしにもなりませんが、せめてこっちの体が元気なうちには…
って思ってるんです。」
武雄は、そう言って笑った。
14
あなたにおすすめの小説
世界の終わりにキミと
フロイライン
エッセイ・ノンフィクション
毎日を惰性で生きる桐野渚は、高級クラブの黒服を生業としていた。
そんなある日、驚くほどの美女ヒカルが入店してくる。
しかし、ヒカルは影のある女性で、彼女の見た目と内面のギャップに、いつしか桐野は惹かれていくが…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる