夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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「小さい時から綺麗なものが好きで、人からはナルシストだって言われてたんです。」


「わかるわ。
心ちゃんの顔って本当に綺麗だもんね。」


「そういうわけじゃないんですけど… 
自分以外でも、やっぱり綺麗な人とか見ると、心がときめくっていうか。」


「うんうん。わかる」


「でも、第二次性徴が発現しだすと、ヒゲとか体毛とか骨格とか、そういうのが変わってくるじゃないですか。

ワタシは、自分の性に対して間違ってるとかはなかったんですけど、そういう変化はなんとなくイヤだったんです。」


「へえ、そうなんだね。」


「でも、別にフツーに女性が好きだったし、自分が男性であるって事は納得出来てたし、そのままでいたというか、悩む事なく大人になった感じでした。」


「それが、急に目覚めてしまったって?」


「はい。
ホントにみりあさんと出会って、体に電気が走ったっていうか…」


「でも、話を聞く限りは、なんとも言えない感じだね。

このまま、女性化したとして、幸せになるのか、不幸に思うのかは、ワタシにもわかんないわ。」


「多分、後悔はしないと思います。

結婚してるって事については、妻に申し訳ない気持ちはありますけど、女性ホルモンを始めても、すぐに女になれるわけじゃないし、いけるところまでやってみようかなって。」



「わかった。
心ちゃんがそこまで覚悟してるんなら、もうワタシからは何も言わないわ。

ワタシにどうして欲しい?」


「はい。

良い病院を紹介して欲しいです。
女性ホルモンを打てる…」


「ワタシらが行ってるところって、正規のじゃないから、もし、国の定めるガイドラインに則ってやろうとしても、一度そういう非正規の病院に行ってたという事実があると、保険も利かなくなるし、色々デメリットがあるよ。」



「それで、かまいません。」

「うーん…

相当な覚悟は出来ているようね。

わかったわ。

心ちゃん、明日は休み?」


「はい。休みです」


「ワタシ、明日、ホルモン打ちに行く日なのよ。
よかったら一緒に行く?」


「えっ、いいんですか!?

行きます!」


こうして、翌日の休みの日

心は禁断の女性ホルモンの注射に手を出す事になるのだった。
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