夫が女になって帰ってきた!

フロイライン

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心の中のことば

法事が終わり、食事となったが、心はその場には合流しなかった。

何故なら、その席には愛や美都子の親戚もいて、心と愛の結婚式に出席した人間もいたからである。

二人が離婚した事実は隠せるとして、心が性転換した事は、一目瞭然で、隠せるわけがないからだ。



結局、解散となってからようやく、愛と心は、別の場で顔を合わせる事になった。



心が待つカフェにやってきた美都子と愛だったが、やはり、愛は驚きの声を上げた。

しばらく見ない間に、心の女性化は一層進み、美都子の言った通り、どこからどう見ても男性の名残が一切なかったからだ。


「愛ちゃん

久しぶりね。元気にしてた?」


心は、完璧に化粧をし、長いストレートの髪を靡かせながら、少し恥ずかしそうな表情を浮かべ、愛に話しかけた。


「うん。

心も元気そうね。


てか、綺麗になりすぎてない?」


「えっ、そう?

自分ではわかんない。

一応、日々の努力は怠ってないつもりだけど」

心は、顔を赤くしながら言った。


だが、愛が聞きたいのはそういう話ではなく…


「ねえ

この前、宮埜さんにお会いしたんだけど」



「あ、うん…

彼から聞いた。」


「私、宮埜さんと心が付き合うのは理解できるのよ。

同棲とかしても全然おかしくないって。

これだけキレイなんだもの、好きになって当然だと思うし。

でも、そうなったらお母さんと一緒に暮らしてくれているのに、どうなるのかなって心配してたら…」


「愛、その話はもう…」


美都子は、最後まで聞いていられなくなり、話をやめさせようとしたが、心が美都子の腕に手を置き、自分が話すという意思表示をした。


「愛ちゃん…

言われた通り、ワタシは宮埜さんが好き。
離婚して、彼とお付き合いしたいという思いが強くなった。

でも…

お義母さんの事も好き。」


「ありがとう

離婚したのに、まだお母さんの事をそんな風に思ってくれて。
まさか一緒に住んでくれるなんて思ってもみなかったわ。」


「違うの。

その好きじゃなくて…

LOVEの好き。」



「えっ」


愛は、驚きの表情を見せ、美都子の方に視線を移したが、美都子は恥ずかしそうというか、バツが悪そうな顔をして俯くだけだった。



「ワタシとお義母さんは、カラダの関係があって…
二人とも愛し合うようになっていたの。」

心がそう言うと、美都子もたまらず話に割り込んできた。


「ごめんなさい、愛

どうしても言えなかったの。

私、体が元気になって…生きる希望が出てきたら…

急にそういう事を考えてしまうようになって…」


愛が想像もしていなかった展開になろうとしていた。
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