ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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代理戦争編

突入

赤石功太が綾香のいた部屋に飛び込んできた

「大丈夫ですか!」

綾香の計画はこの時点で見る影もなくぶち壊しとなってしまった。
仕方なく綾香は方針転換をした。

「ごめんなさい!多村の連中に捕まって脅されてここまで連れてこられたの!」 

綾香は平気で嘘をつき、泣く事ができる。
これも自分が助かるためだ。

「そうでしたか!
奴等はどこへ行きました?」

「知らない…
車でさっき立ち去ったわ」

功太は窓から外を覗き込み、辺りに何もない事を確認すると、綾香の方を見て頷いた。

「もう大丈夫です。
車でお送りしますので、さあ戻りましょう。」


功太は注意深く周囲を確認しながら綾香を車に乗せ、その場を去ってしまった。

車が去ると、多喜は現場に戻って来た。


そして、後藤の胸ぐらを掴み怒りをぶつけた。

「あんた、最初から知ってたのか!」

「な、何が?」

「じゃないと、こうも簡単にここへ来る事なんてないだろ?
それも二つの組が仲良く一緒にな!」


「信じてくれ、私は何も知らなかった。

シリコン抜いて帰って来てからしばらくして奴らが来たんです。裏口から入ってこられて…」

「本当なんだな!」

「本当です

あっという間の出来事で、例の注射を打つ事も出来なかった。

あなた方に無事注射をしたと伝えたのは、アイツらに脅されての事だったんです。」

「だから偽麗華さんは男には戻らない

それどころか…」


「それどころか、何だ?」


「多村って男に言われて別の注射を打たされたんです。
偽麗華さんに」

「別の注射だと…」

「はい」

多喜は後藤から手を離した。


いや、亮輔の事も心配だが、今は薫の身が心配だ。

先ずは薫を救い出さなければ…
たとえ自分がどうなろうと

多喜は車に飛び乗り、多村の元へ向かっていった。
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