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闇堕ち編
frozen girl
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「なんや、おもろい姉ちゃんやなあ。
べっぴんさんな割には毒吐いてくれるし。
ワシからも一つ忠告しといたるわ。
姉ちゃん、美人やけどファッションが全然あかんわ。
なんや、そのサラリーマンみたいなスーツは。
せめて、スカート履かなあかんで。」
背の高い方の男がニヤニヤしながら薫に言った。
「申し訳ないですが、話しかけないで下さいませんか。
息が臭くて死にそうです。」
薫は、また無表情のまま、自分の指の爪を見つめながら呟くように言った。
「おい、こらっ!
女や思て黙っとったら、しょーもない事言いくさってからに!」
チビの男がいきり立って、薫の肩を掴んで凄んで見せた。
「汚い手で触らないで下さい。
ケンカがしたいならいつでもお相手しますよ。
お店の中じゃなくて、外で。」
「はあ?」
チビの男が薫に顔を近づ毛、睨みつけると、もう一人の方が
「おい、やめとけ。」
と、一喝し
続けて
「それやったら、お姉さん
ワシらの相手してもらえまっかいな?
外で。」
と、ニヤニヤ笑いながら言った。
チビの方もようやく意味を理解したのか、立ち上がり、薫も立つように促した。
男二人が立った状態で威嚇する中、薫は素の表情のまま立ち上がり
「マスター、カクテル美味しかった。
また来るね」
と、言って、ようやく笑みを見せた。
そして、男たちを先導するように、一歩前を歩きながら、外に出ていった。
山田は、心配そうに、その後ろ姿を見つめていたが、恐怖で全く動けず、その場で立ち尽くすのみだった。
店の外に出た薫は、両サイドを大友組のヤクザ二人に挟まれ、逃げ道を塞がれていた。
「姉ちゃん、ワシらは気の強い女が好きやねん。
どうや、違う店で飲み直せへんか。」
背の高い方が、そう言って薫の肩を持った瞬間…
それは、一瞬の出来事だった。
薫は、背の高い方の男の顎に掌底を打ち抜くと、小さい方の男の鳩尾に肘をめり込ませた。
背の高い方は完全に脳が揺れて前のめりに倒れ、小さい方は、腹を押さえて悶絶し、膝を着いた。
間髪を入れず、薫は、苦しそうにしている男の顔面にフルスイングの回し蹴りを見舞った。
鈍い音がしたかと思うと、男は血を吹き出しながら真後ろに吹っ飛んだ。
薫は、掌底で意識を失っているもう一人の男の顔面を踏みつけるように何度も蹴り、血の海が広がる中を、表情を変えずに去っていった。
沢木組の新田薫が完全に復活した…
ミナミの街で、その噂が広がるのに、大した時間を要さなかった。
べっぴんさんな割には毒吐いてくれるし。
ワシからも一つ忠告しといたるわ。
姉ちゃん、美人やけどファッションが全然あかんわ。
なんや、そのサラリーマンみたいなスーツは。
せめて、スカート履かなあかんで。」
背の高い方の男がニヤニヤしながら薫に言った。
「申し訳ないですが、話しかけないで下さいませんか。
息が臭くて死にそうです。」
薫は、また無表情のまま、自分の指の爪を見つめながら呟くように言った。
「おい、こらっ!
女や思て黙っとったら、しょーもない事言いくさってからに!」
チビの男がいきり立って、薫の肩を掴んで凄んで見せた。
「汚い手で触らないで下さい。
ケンカがしたいならいつでもお相手しますよ。
お店の中じゃなくて、外で。」
「はあ?」
チビの男が薫に顔を近づ毛、睨みつけると、もう一人の方が
「おい、やめとけ。」
と、一喝し
続けて
「それやったら、お姉さん
ワシらの相手してもらえまっかいな?
外で。」
と、ニヤニヤ笑いながら言った。
チビの方もようやく意味を理解したのか、立ち上がり、薫も立つように促した。
男二人が立った状態で威嚇する中、薫は素の表情のまま立ち上がり
「マスター、カクテル美味しかった。
また来るね」
と、言って、ようやく笑みを見せた。
そして、男たちを先導するように、一歩前を歩きながら、外に出ていった。
山田は、心配そうに、その後ろ姿を見つめていたが、恐怖で全く動けず、その場で立ち尽くすのみだった。
店の外に出た薫は、両サイドを大友組のヤクザ二人に挟まれ、逃げ道を塞がれていた。
「姉ちゃん、ワシらは気の強い女が好きやねん。
どうや、違う店で飲み直せへんか。」
背の高い方が、そう言って薫の肩を持った瞬間…
それは、一瞬の出来事だった。
薫は、背の高い方の男の顎に掌底を打ち抜くと、小さい方の男の鳩尾に肘をめり込ませた。
背の高い方は完全に脳が揺れて前のめりに倒れ、小さい方は、腹を押さえて悶絶し、膝を着いた。
間髪を入れず、薫は、苦しそうにしている男の顔面にフルスイングの回し蹴りを見舞った。
鈍い音がしたかと思うと、男は血を吹き出しながら真後ろに吹っ飛んだ。
薫は、掌底で意識を失っているもう一人の男の顔面を踏みつけるように何度も蹴り、血の海が広がる中を、表情を変えずに去っていった。
沢木組の新田薫が完全に復活した…
ミナミの街で、その噂が広がるのに、大した時間を要さなかった。
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