ニューハーフ極道ZERO

フロイライン

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最終決戦篇

finishing

未来は、一人で大友組に向かおうとしていたが、亮輔と薫が加勢してくれる事となり、計画を修正し、性急に事を進めるのをやめた。

先ずは薫の準備が整うのを待ち、満を持して立ち向かう事とし、計画を練り直す日々が続いていた。


彼女達の決意は、組織が巨大が故に動けなくなっった垂水組にとって、まさに渡りに船であったが、表立った支援をすると、警察などに知れてしまい、潰されるおそれがあった為に、実際には具体的に助ける事ができなかった。
それに、自分たちが動く事により、大友組に悟られてしまっては、それこそ元も子もないので、どちらにしても傍観するしかなかったのだ。


それでも、鷹村は、未来の身を案じ、足繁く彼女が働くバーに足を運んでいた。




「また来ちゃいましたよ、八代目」


「もう、ワタシは八代目でもなんでもないですよ、鷹村さん。」


「ハッハッハ

ついつい出てしまいます。

未来さん

新田薫が協力してくれると聞きましたが、本当ですか。」



「何の話ですか?」


「私には腹を割って話してくれませんか。

大友組に対して行おうとしている事を。」


「お話もするも何も、ワタシは静かに暮らしたいと思っているだけですよ。」


「あなたが秘密裏に動いている事は知っています。

じゃないと成功するものもしなくなりますし、こんな場所で店を開いているのも危険極まりない事ですからね。」


「ここはたまたまですよ。

予算に合った物件がここだっただけで、大友組とは何の関係もありません。」


「そうですか

まあいいでしょう。

じゃあ質問を変えます。

このお店は成功しそうですか?」


「始めたばかりなのでわかりません。

成功するよう願ってはいますが。」



「ところで、未来さん

私の生い立ちを、あなたに話した事って
ありませんでしたよね。」


「ええ。主人からは少し聞いた事がありますが、詳しくは…」


「私は、親がおらず、施設で育ったんですが、街でヤンチャをしているときに、垂水組の組員と揉めてしまいましてね、本家に連れて行かれたんですが、どういうわけか垂水の六代目に気に入られて、その場で組員となりました。


勉強ってのをまともにやってこなかった私ですが、
物覚えが良くて、一度見たらどんなものでも忘れないもんですから、六代目がそれを面白がって、学校に入れてくれたんです。
そこから、真面目に勉強して、弁護士になりました。」


「そうだったんですか」


「だから…

私には、垂水組、そして岡田家に対して、ひとかたならぬ大恩があるんです。

七代目の未亡人である未来さん、あなたにもね。」


鷹村は、いつになく真剣な表情で、熱く語った。
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