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限界点
智の女性化は着々と進み、女性ホルモン開始から一年が経つ頃には女装さえすれば、外で男性と見破る人は誰もいなくなった。
これが所謂パスというものであった。
もちろん、薬だけで女性化出来れば簡単だが、智は真面目にスキルアップに努めた。
元々体毛は薄い方だったが、ケイコに紹介してもらったエステ、脱毛に通い、肌の手入れにも余念がなかった。
また、外面だけでなく、料理教室などにも通い始め
女性として生きるにあたっての最低限の嗜みを覚えようとした。
子供の頃から真面目に勉強し、一流の進学校から大企業に勤めているだけあって、努力を怠らず、目を見張るスピードで
内外共に女性化が進んでいったのである。
一年にして完成してしまった
といっても過言ではなかった。
しかし、良いことばかりではなく、行き過ぎた女性化が仇となった部分も出てきた。
昼間は男性モードで働いていて、もちろん化粧もせず
胸も目立たないように細心の注意を払っていたが、全体的な雰囲気の変化を隠せるはずもなく、勘の鋭い女性社員が智の変化に気づき始めたのだった。
好奇の目に晒され、智は決断を迫られる事となった。
会社を辞めるか、女性として働く事を届け出てみるか
智は元々性自認は男性で、所謂性同一性障害ではなかった。
趣味が高じてこうなったということもあったし、今はホルモンの影響でその辺の感情に揺らぎこそあったが、会社に申告して女性として働くのは何か違うと感じ、退職するという選択肢を考え始めるようになっていった。
これが所謂パスというものであった。
もちろん、薬だけで女性化出来れば簡単だが、智は真面目にスキルアップに努めた。
元々体毛は薄い方だったが、ケイコに紹介してもらったエステ、脱毛に通い、肌の手入れにも余念がなかった。
また、外面だけでなく、料理教室などにも通い始め
女性として生きるにあたっての最低限の嗜みを覚えようとした。
子供の頃から真面目に勉強し、一流の進学校から大企業に勤めているだけあって、努力を怠らず、目を見張るスピードで
内外共に女性化が進んでいったのである。
一年にして完成してしまった
といっても過言ではなかった。
しかし、良いことばかりではなく、行き過ぎた女性化が仇となった部分も出てきた。
昼間は男性モードで働いていて、もちろん化粧もせず
胸も目立たないように細心の注意を払っていたが、全体的な雰囲気の変化を隠せるはずもなく、勘の鋭い女性社員が智の変化に気づき始めたのだった。
好奇の目に晒され、智は決断を迫られる事となった。
会社を辞めるか、女性として働く事を届け出てみるか
智は元々性自認は男性で、所謂性同一性障害ではなかった。
趣味が高じてこうなったということもあったし、今はホルモンの影響でその辺の感情に揺らぎこそあったが、会社に申告して女性として働くのは何か違うと感じ、退職するという選択肢を考え始めるようになっていった。
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