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シドウ
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性転換手術ってのは、なかなか大変な事らしくて、三ヶ月経過しても、まだあちこちが痛い。
俺の場合は、毒を盛られ、壊死を起こしていた部分があったので、尚更治りが遅いそうだ。
それでも、ゆっくりなら歩けるようになったし、体の可動域も少しずつ広がってきていた。
「沢崎さん
体調は、どうですか?」
今日も闇医者の高山が俺を診察しに、病室に入ってきた。
「体調は悪いのかいいのか、よくわかんねえ。
ただ、不快だ。」
「まあ、そう言わずに。
私が手術をしなければ、あなたは確実に死んでいたんですよ。」
「感謝してるよ、先生には。
まあ、性器は壊死した部分があって、女性器に変えたってのはわかるんだけど
顔まで女みたいに整形する必要あったのか?
この声も。」
「あなたは、性同一性障害ではなく、フツーの男の人でしたから、性器だけ女性にしても、なかなか社会生活に順応出来ないと判断したんです。
ですから、頭のてっぺんから足のつま先まで、完璧なる女性に変えたんですよ。」
「なるほどな。
まあ、命があって、こんな風にアンタとしゃべれてる事に、感謝しなければならないって事か。
しかし、この声は慣れねえな。
一体どっから出てんだって感じだ。」
「最初に比べたらかなり落ち着いてきましたよ。」
「ところで先生
いつ、ここを出られる?
もう、かなりよくなってんだろ?」
俺が質問すると、高山は周りを気にする素振りを見せ、顔を近づけてきた。
「沢崎さん
悪いことは言わない。
もう少し、このままでいるんだ。
龍神会の連中には、テキトーに理由をつけて言っておくから。」
「いつも来てるアイツ
けっこう焦ってるもんなあ。
そのチャイニーズマフィアの行方を俺から聞き出すのが使命らしいし。」
「沢崎さん
アンタが思い出せても、思い出さなくても、その身が危険なのは間違いない。
だから、理由を付けて、もう少しここにいるようにしてくれ。」
「高山先生
アンタはなんで俺にそこまでしてくれるんだ?
龍神会に雇われてる身だろ?」
「私は、研究者だ。
性転換手術のな。
だから、傑作を壊されたくないんだよ。」
「俺は傑作なのか…」
「そうだ。
私の技術の粋を集めて完成させたキミを簡単に壊させるわけにはいかない。」
コイツら、どっちもどっちだよ、全く。
俺の場合は、毒を盛られ、壊死を起こしていた部分があったので、尚更治りが遅いそうだ。
それでも、ゆっくりなら歩けるようになったし、体の可動域も少しずつ広がってきていた。
「沢崎さん
体調は、どうですか?」
今日も闇医者の高山が俺を診察しに、病室に入ってきた。
「体調は悪いのかいいのか、よくわかんねえ。
ただ、不快だ。」
「まあ、そう言わずに。
私が手術をしなければ、あなたは確実に死んでいたんですよ。」
「感謝してるよ、先生には。
まあ、性器は壊死した部分があって、女性器に変えたってのはわかるんだけど
顔まで女みたいに整形する必要あったのか?
この声も。」
「あなたは、性同一性障害ではなく、フツーの男の人でしたから、性器だけ女性にしても、なかなか社会生活に順応出来ないと判断したんです。
ですから、頭のてっぺんから足のつま先まで、完璧なる女性に変えたんですよ。」
「なるほどな。
まあ、命があって、こんな風にアンタとしゃべれてる事に、感謝しなければならないって事か。
しかし、この声は慣れねえな。
一体どっから出てんだって感じだ。」
「最初に比べたらかなり落ち着いてきましたよ。」
「ところで先生
いつ、ここを出られる?
もう、かなりよくなってんだろ?」
俺が質問すると、高山は周りを気にする素振りを見せ、顔を近づけてきた。
「沢崎さん
悪いことは言わない。
もう少し、このままでいるんだ。
龍神会の連中には、テキトーに理由をつけて言っておくから。」
「いつも来てるアイツ
けっこう焦ってるもんなあ。
そのチャイニーズマフィアの行方を俺から聞き出すのが使命らしいし。」
「沢崎さん
アンタが思い出せても、思い出さなくても、その身が危険なのは間違いない。
だから、理由を付けて、もう少しここにいるようにしてくれ。」
「高山先生
アンタはなんで俺にそこまでしてくれるんだ?
龍神会に雇われてる身だろ?」
「私は、研究者だ。
性転換手術のな。
だから、傑作を壊されたくないんだよ。」
「俺は傑作なのか…」
「そうだ。
私の技術の粋を集めて完成させたキミを簡単に壊させるわけにはいかない。」
コイツら、どっちもどっちだよ、全く。
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