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君色想い
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「申し訳ないですけど、本当に知らないんですよ。」
久美子の三度目の訪問を受け、望月は困ったような表情で答えた。
「望月ちゃん
別にあなたにどうこう言うつもりはないの。
ワタシは、ただ、高井さんとコンタクトを取りたいって言ってるだけなのよ。」
「高井さん、久しぶりにまとまった休みが取れたって言ってて、しばらくは収録もないから…」
「その高井さんのところに行くって言って出てったきり、もう何日もウチのエースの子が帰ってこないのよ。」
「本当に高井さんのとこなんですか?
ミカちゃんの行った先って。」
「どういうこと?」
「別にニューハーフを差別するつもりはありませんが、高井さんといえば芸能界でも絶大な人気を誇り、寄ってくる女性も後をたちません。
わざわざニューハーフを相手にしますかね。」
「それならそれでいいの。
でも、高井さんのところに行くってハッキリと本人は言ってたし…
心当たりっていうのがそれしかなくて…」
「まあ、僕も本気で恋した事がありますからね…
ニューハーフに…」
望月は、久美子を見つめてそう言うと、すぐに目を伏せた。
「望月ちゃん
ワタシもあなたを本気で愛してたわ。
今となってはいい思い出よ。」
「フフッ、フラれたのは僕の方ですけどね…」
望月は、そう言うと、少しだけ間を置き、持っていた台本の後ろのページを破き、何やら書いて、久美子に渡した。
「高井さんの住所です。
もちろん、セキュリティがしっかりしたマンションなので、中には入れませんが。」
「ありがとう、望月ちゃん
恩に着るわ。」
久美子はその紙を受け取ると、深く頭を下げた。
久美子の三度目の訪問を受け、望月は困ったような表情で答えた。
「望月ちゃん
別にあなたにどうこう言うつもりはないの。
ワタシは、ただ、高井さんとコンタクトを取りたいって言ってるだけなのよ。」
「高井さん、久しぶりにまとまった休みが取れたって言ってて、しばらくは収録もないから…」
「その高井さんのところに行くって言って出てったきり、もう何日もウチのエースの子が帰ってこないのよ。」
「本当に高井さんのとこなんですか?
ミカちゃんの行った先って。」
「どういうこと?」
「別にニューハーフを差別するつもりはありませんが、高井さんといえば芸能界でも絶大な人気を誇り、寄ってくる女性も後をたちません。
わざわざニューハーフを相手にしますかね。」
「それならそれでいいの。
でも、高井さんのところに行くってハッキリと本人は言ってたし…
心当たりっていうのがそれしかなくて…」
「まあ、僕も本気で恋した事がありますからね…
ニューハーフに…」
望月は、久美子を見つめてそう言うと、すぐに目を伏せた。
「望月ちゃん
ワタシもあなたを本気で愛してたわ。
今となってはいい思い出よ。」
「フフッ、フラれたのは僕の方ですけどね…」
望月は、そう言うと、少しだけ間を置き、持っていた台本の後ろのページを破き、何やら書いて、久美子に渡した。
「高井さんの住所です。
もちろん、セキュリティがしっかりしたマンションなので、中には入れませんが。」
「ありがとう、望月ちゃん
恩に着るわ。」
久美子はその紙を受け取ると、深く頭を下げた。
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