N -Revolution

フロイライン

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性〜SAGA〜

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「ニューハーフになろうって人間はね、ゆっくり考えてとか、慎重にって言葉には無縁の人種なのよ。

女らしくなれる方法があるのなら、後先考えず手を出しちゃうし。」


「そうですね。
ワタシもそんな感じです。

男子プロレスに入れないってなって、諦めようと思ってた矢先に、こちらに入れてもらって…
だったら、すぐに女っぽくなりたいって、単純に思ってしまいました。」


「いいのよ。
それは、ワタシもそうだったし、みんなが通る道だったからね。」


「やっぱり、デビューするのがある程度決まってからの方がいいんでしょうか。」


「いや、まあ、アンタの気持ちはよくわかったし、今やるか、後にするかは、自分で決めたらいいよ。」


「はい。
じゃあ、今やります。」


「即答かよ。


わかった。

だったら、昼から病院に連れてったげる。」


「アキさん

いいんですか?」


「ワタシも元々行くつもりだったからね、今日。


「そうなんですか!

よろしくお願いします!」


「わかったわ。

行くとき声かけるから、ちゃんこ番に戻りなさい。」


「はい、わかりました!」


美月は頭を90度下げ、そして上に上がっていった。



「アキ、説得失~敗!」

ミカがリング上からニヤニヤ笑ってアキを見ていた。

「しゃあないっすわ。

本人は、信念持ってやってるみたいだし。
昼から連れてって、山下のオッサンの話聞かせますわ。」


「よろしくね、アキ。

美月は次世代を担うウチのスター候補だから。」


ミカはそう言って笑った。


「それにしても、ミカさん
練習に熱が入ってますね」

ハイペースで調整を続けるミカに、アキが声をかけると

「だって、もうすぐFSWとの対抗戦があるからね。」


「あ、そうだった…

憂鬱だあ」


「アキ、アンタも今日は注射打つ日でしょ?」


「はい、そうっす。」


「量は?」


「いつも通り2アンプルっすけど。」


「今日から、しばらくの間は一本にしといた方がいいよ。

アイツら、レギュレーション無視してくるから。」


「だから、イヤなんですよー

ワタシらのスローガン、先ずは美しくってのが全くないんだもの。」


「しゃあないわ。

ブックなしって事も既に決定済みだしね。」


「えーっ、ガチンコっすか

ムリムリムリムリ」


「まあ、アキは大丈夫よ。
アンタも強いしね。

でも、ワタシはなあ

相手が熊子だし…

無傷では済まんなあ」


ミカは、大きなため息をついた。
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