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屋台骨
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「こんにちは。
山本さん」
久美子とミカは、待ち合わせ場所に指定していた喫茶店で、山本という男と会った。
「久しぶりですね、友谷さん」
年齢は五十代後半、髪は短く、角刈りのような頭をしていて、眉毛が濃く凛々しい。
身長は170センチ台後半、筋肉質だ。
「紹介します。
ウチのレスラー第一号となる佐倉ミカさん。」
久美子に促されて、ミカは慌てて頭を下げて挨拶をした。
「佐倉ミカです。
よろしくお願いします。」
「ミカちゃん
こちらは、ワタシの古くからのお友達で、ウチのトレーナーになっていただこうとお願いしてる山本雄大さん。
元々は新東京プロレスに所属してたんだけど、今は引退してスポーツジムのインストラクターをしてらっしゃるの。
ワタシもそこの会員でね。色々教えていただいてたの。」
「山本です。
久美子社長には公私共々お世話になってましてね。
今回、プロレス団体を旗揚げされるとお聞きし、何かご協力出来ないかと相談させていただいていたところだったんです。」
「そうだったんですか。
ワタシは、プロレスは全くの初めてでズブの素人なんですけど、ご縁があってこちらでお世話になる事になりました。
どうかよろしくお願いします。」
「佐倉さんは、体幹がしっかりしてますね。
何かスポーツをやられてたんですか?」
「高校までずっと野球をしていました。」
「ほう。
なら、体力には自信がありますね?」
「はい、多少は。」
ミカと山本が会話を交わしていると、久美子が笑って間に入ってきた。
「もう、二人とも熱心ね。
これからゆっくり話す機会もあるし、今度食事でもしながら話しましょうよ。
今日は、ウチの団体の旗揚げまでのスケジュールについて、話がしたくてね。
山本さん、ジムの方はどう?」
「ええ。
来月いっぱいで辞める事で話がつきました。
それ以降はフリーですので、いつでも。」
「それはよかったわ。
ウチの方は、まだミカちゃんだけしか所属は見つかってないんだけど、他に何人かは声かけしてるから、これから面接をしていく予定なの。
それと、ミカちゃんについては性転換手術を希望してるから、来年になったらタイに行って、手術を行う予定なの。
多分、そこからリハビリとか色々考えて、一年はムリだろうから、その間に頑張ってもらえる…
そう、既に体が女性化してる人に来てもらいたいなって。」
「じゃあ、あそこの団体にも協力要請をするつもりなんですか?」
「そうね。
頼むにしてもウチに所属してくれるレスラーを何人か見つけておかないと、協力してくんないだろうね。」
久美子は浮かない顔をして、コーヒーを一口飲んだ。
山本さん」
久美子とミカは、待ち合わせ場所に指定していた喫茶店で、山本という男と会った。
「久しぶりですね、友谷さん」
年齢は五十代後半、髪は短く、角刈りのような頭をしていて、眉毛が濃く凛々しい。
身長は170センチ台後半、筋肉質だ。
「紹介します。
ウチのレスラー第一号となる佐倉ミカさん。」
久美子に促されて、ミカは慌てて頭を下げて挨拶をした。
「佐倉ミカです。
よろしくお願いします。」
「ミカちゃん
こちらは、ワタシの古くからのお友達で、ウチのトレーナーになっていただこうとお願いしてる山本雄大さん。
元々は新東京プロレスに所属してたんだけど、今は引退してスポーツジムのインストラクターをしてらっしゃるの。
ワタシもそこの会員でね。色々教えていただいてたの。」
「山本です。
久美子社長には公私共々お世話になってましてね。
今回、プロレス団体を旗揚げされるとお聞きし、何かご協力出来ないかと相談させていただいていたところだったんです。」
「そうだったんですか。
ワタシは、プロレスは全くの初めてでズブの素人なんですけど、ご縁があってこちらでお世話になる事になりました。
どうかよろしくお願いします。」
「佐倉さんは、体幹がしっかりしてますね。
何かスポーツをやられてたんですか?」
「高校までずっと野球をしていました。」
「ほう。
なら、体力には自信がありますね?」
「はい、多少は。」
ミカと山本が会話を交わしていると、久美子が笑って間に入ってきた。
「もう、二人とも熱心ね。
これからゆっくり話す機会もあるし、今度食事でもしながら話しましょうよ。
今日は、ウチの団体の旗揚げまでのスケジュールについて、話がしたくてね。
山本さん、ジムの方はどう?」
「ええ。
来月いっぱいで辞める事で話がつきました。
それ以降はフリーですので、いつでも。」
「それはよかったわ。
ウチの方は、まだミカちゃんだけしか所属は見つかってないんだけど、他に何人かは声かけしてるから、これから面接をしていく予定なの。
それと、ミカちゃんについては性転換手術を希望してるから、来年になったらタイに行って、手術を行う予定なの。
多分、そこからリハビリとか色々考えて、一年はムリだろうから、その間に頑張ってもらえる…
そう、既に体が女性化してる人に来てもらいたいなって。」
「じゃあ、あそこの団体にも協力要請をするつもりなんですか?」
「そうね。
頼むにしてもウチに所属してくれるレスラーを何人か見つけておかないと、協力してくんないだろうね。」
久美子は浮かない顔をして、コーヒーを一口飲んだ。
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