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寮生活
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ミカに続いて、サオリも入寮し、NPWの所属レスラーは二人となった。
ミカは、同部屋となった一歳下のサオリを笑顔で迎え入れた。
「サオリちゃんが来てくれて、本当によかったわ。
ワタシ、一人で何をしていいか、さっぱりわからなかったし。」
「ワタシも何もわかってないけど、高校中退しちゃったし、行くところがないから。」
「サオリちゃんて、可愛い顔して思い切ったことするよね。
学校辞めちゃうなんて。」
「ミカちゃんもわかると思うけど、ワタシらみたいな人間は、フツーに学校に通うことも大変で。
そんなとき、友谷社長と出会ったものだから、飛びついてしまったっていうか…」
「そっか。ワタシもそうだもん
よくわかるわ。
久美子さんて、なんかすごいよねー
得体の知れないパワーみたいなものを感じてしまうわ。」
「うんうん。
ワタシ、サンボをやってた事もあって、プロレスラーになる事については一切の抵抗はないの。
ちゃんと女の子の姿でリングに立たせてもらえるし…
でも、プロレスラーが第一の選択ではなくて、ニューハーフになれるんだったら、なんでもよかったの。
でも、ワタシ、友谷社長と話してるうちに、あの人の大ファンになっちゃって。
是非、この人の下で働いてみたいなって思ったの。」
「だよね!
ワタシも!
声をかけてくれたのが久美子さんじゃなかったら、絶対にプロレスラーなんかにならなかったと思う。」
「うんうん。
でも、あと何人くらいここに入ってくるんだろうね。
ミカちゃんみたいな人だったら仲良くなれると思うけど、怖い人が来たらどうしようって思っちゃう。」
「怖い?
そんな人来るかなあ。
ここに来る人はみんなワタシらみたいな心が女子の人でしょ?」
「それが怖いんじゃない?
女の世界の方が怖いっていうし…」
「なるほど…
でも、ウチらの方が先にここに入ってんだから、先輩扱いしてもらえるんじゃない?」
「えーっ、どうなんだろう
吉本芸人みたいに、入ったのが早い人が先輩ってシステムなのかなあ。
プロ野球みたいに年齢順かもしれないよ。」
「それだったらウチら絶対やばいやん。
二十代とか来たら完全アウトだし。」
「ミカちゃん
ワタシらもプロレスラーなんだし、実力を示すしかないんじゃない?」
「そうだね。
ワタシも全然素人だけど、やる気だけはめっちゃあるもん。
でも、しこりが痛い
痛すぎる…」
ミカは、自分の胸を両手で覆うようして押さえ、顔を歪めた。
「ミカちゃん、ソレ、もう少し我慢して。
一定期間過ぎたら無くなるから。
あと、お風呂でよくマッサージしてね。」
「ヤダっ!
そんな事したら飛び上がっちゃうわ」
ミカは涙目でサオリを見つめて言った。
ミカは、同部屋となった一歳下のサオリを笑顔で迎え入れた。
「サオリちゃんが来てくれて、本当によかったわ。
ワタシ、一人で何をしていいか、さっぱりわからなかったし。」
「ワタシも何もわかってないけど、高校中退しちゃったし、行くところがないから。」
「サオリちゃんて、可愛い顔して思い切ったことするよね。
学校辞めちゃうなんて。」
「ミカちゃんもわかると思うけど、ワタシらみたいな人間は、フツーに学校に通うことも大変で。
そんなとき、友谷社長と出会ったものだから、飛びついてしまったっていうか…」
「そっか。ワタシもそうだもん
よくわかるわ。
久美子さんて、なんかすごいよねー
得体の知れないパワーみたいなものを感じてしまうわ。」
「うんうん。
ワタシ、サンボをやってた事もあって、プロレスラーになる事については一切の抵抗はないの。
ちゃんと女の子の姿でリングに立たせてもらえるし…
でも、プロレスラーが第一の選択ではなくて、ニューハーフになれるんだったら、なんでもよかったの。
でも、ワタシ、友谷社長と話してるうちに、あの人の大ファンになっちゃって。
是非、この人の下で働いてみたいなって思ったの。」
「だよね!
ワタシも!
声をかけてくれたのが久美子さんじゃなかったら、絶対にプロレスラーなんかにならなかったと思う。」
「うんうん。
でも、あと何人くらいここに入ってくるんだろうね。
ミカちゃんみたいな人だったら仲良くなれると思うけど、怖い人が来たらどうしようって思っちゃう。」
「怖い?
そんな人来るかなあ。
ここに来る人はみんなワタシらみたいな心が女子の人でしょ?」
「それが怖いんじゃない?
女の世界の方が怖いっていうし…」
「なるほど…
でも、ウチらの方が先にここに入ってんだから、先輩扱いしてもらえるんじゃない?」
「えーっ、どうなんだろう
吉本芸人みたいに、入ったのが早い人が先輩ってシステムなのかなあ。
プロ野球みたいに年齢順かもしれないよ。」
「それだったらウチら絶対やばいやん。
二十代とか来たら完全アウトだし。」
「ミカちゃん
ワタシらもプロレスラーなんだし、実力を示すしかないんじゃない?」
「そうだね。
ワタシも全然素人だけど、やる気だけはめっちゃあるもん。
でも、しこりが痛い
痛すぎる…」
ミカは、自分の胸を両手で覆うようして押さえ、顔を歪めた。
「ミカちゃん、ソレ、もう少し我慢して。
一定期間過ぎたら無くなるから。
あと、お風呂でよくマッサージしてね。」
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そんな事したら飛び上がっちゃうわ」
ミカは涙目でサオリを見つめて言った。
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