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血脈
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「ミカちゃん!」
サオリに名前を呼ばれて、ミカはハッとした。
「入場の時間よ。」
「うん。」
ミカは立ち上がり、控え室を出た。
この九州での試合も、いよいよメインのミカと熊子の試合を残すのみで、八割方埋まった試合会場のボルテージも高まってきていた。
既に試合を終えたサオリとエミリ、ルイを伴ってミカが姿を現し、リングに向かって歩き出した。
登場曲に採用しているのは、いつものようにミカお気に入りのTommy februaryの曲だ。
そして、リングに颯爽と入ると、上衣を脱ぎ、ゴールドと赤のビキニタイプのリングコスチュームを披露し、両手を高々と挙げ、深々と頭を下げた。
これがミカの入場スタイルだ。
対戦相手の熊子は、既に入場を終え、反対側のコーナーにもたれかかりながら、ミカを凝視している。
超ベビーフェイスのミカに対して、超ヒールの熊子という構図となっており、会場を大いに盛り上げた。
ミカは、身長173センチ 体重62キロと、女子プロレスラーの中に入ると、高身長の部類に入るが、体重は逆に少なかった。
いくらニューハーフになって皮下脂肪が増えたとはいえ、本物の女子と比べるとそこまでではなく、全体的に華奢なイメージを与えた。
対する熊子は、身長182センチ 体重120キロと、ニューハーフのプロレスラーとしては規格外で、一応女性レスラーと同じような赤のリンコス姿だったが、フツーのオッサンがスクール水着を着ているようにしか見えず、全てがミカとは対照的であった。
「ミカ姉、気をつけて下さい。
ブックなしだから、熊子は開始早々一気に潰しに来ます。」
男子時代に熊子と一緒の団体にいたエミリがミカに耳打ちすると
「うん。ありがとう…」
と、ミカは冷静な口調で熊子を見つめながら言った。
ミサトもTシャツとジャージ姿でリング下から緊張気味に、手を握りしめてミカを見つめていた。
観客席には、友谷久美子社長やスタッフが陣取り、ミサトと同じような表情をしている。
大きな緊張感
焦燥感
高揚感
それらが混ざり、会場は異様な空気に包まれていた。
選手紹介が終わり、それぞれのコーナーに戻ると、リング上はミカと熊子
そしてレフェリーだけが残された。
高い集中力を保ちながら、熊子と睨み合うミカの耳に、ゴングの音が飛び込んできた。
ついに、試合が開始された。
サオリに名前を呼ばれて、ミカはハッとした。
「入場の時間よ。」
「うん。」
ミカは立ち上がり、控え室を出た。
この九州での試合も、いよいよメインのミカと熊子の試合を残すのみで、八割方埋まった試合会場のボルテージも高まってきていた。
既に試合を終えたサオリとエミリ、ルイを伴ってミカが姿を現し、リングに向かって歩き出した。
登場曲に採用しているのは、いつものようにミカお気に入りのTommy februaryの曲だ。
そして、リングに颯爽と入ると、上衣を脱ぎ、ゴールドと赤のビキニタイプのリングコスチュームを披露し、両手を高々と挙げ、深々と頭を下げた。
これがミカの入場スタイルだ。
対戦相手の熊子は、既に入場を終え、反対側のコーナーにもたれかかりながら、ミカを凝視している。
超ベビーフェイスのミカに対して、超ヒールの熊子という構図となっており、会場を大いに盛り上げた。
ミカは、身長173センチ 体重62キロと、女子プロレスラーの中に入ると、高身長の部類に入るが、体重は逆に少なかった。
いくらニューハーフになって皮下脂肪が増えたとはいえ、本物の女子と比べるとそこまでではなく、全体的に華奢なイメージを与えた。
対する熊子は、身長182センチ 体重120キロと、ニューハーフのプロレスラーとしては規格外で、一応女性レスラーと同じような赤のリンコス姿だったが、フツーのオッサンがスクール水着を着ているようにしか見えず、全てがミカとは対照的であった。
「ミカ姉、気をつけて下さい。
ブックなしだから、熊子は開始早々一気に潰しに来ます。」
男子時代に熊子と一緒の団体にいたエミリがミカに耳打ちすると
「うん。ありがとう…」
と、ミカは冷静な口調で熊子を見つめながら言った。
ミサトもTシャツとジャージ姿でリング下から緊張気味に、手を握りしめてミカを見つめていた。
観客席には、友谷久美子社長やスタッフが陣取り、ミサトと同じような表情をしている。
大きな緊張感
焦燥感
高揚感
それらが混ざり、会場は異様な空気に包まれていた。
選手紹介が終わり、それぞれのコーナーに戻ると、リング上はミカと熊子
そしてレフェリーだけが残された。
高い集中力を保ちながら、熊子と睨み合うミカの耳に、ゴングの音が飛び込んできた。
ついに、試合が開始された。
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