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魅了
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ミカは再びリングの中に入ると、熊子と対峙したが、捕まえられないように距離を取った。
ミカとしては、興行的にはもう少し見せ場を作りたいと思っていたが、ブックなしというガチンコ勝負に臨んでいる身としては、やはり無理があった。
少し考えた末、ミカはフィニッシュに持っていく事を決めた。
NPWのトップレスラーとしての矜持を持ちながら。
ミカは、熊子に近づき、素早い動きで膝裏にローキックを入れた。
空手を極めたミカの蹴りは、さすがの熊子も耐えられず、片膝をついた。
すると、ここぞとばかりに、ミカは熊子の前に立ち、熊子の腕を取った。
そして、その体勢のまま、左側に出たかと思うと、熊子の首に飛びつくようにして足をかけた。
熊子の腕を股間で押さえ込むようにしながら熊子の首を挟んだ足に力を込め、ついに巨体を倒れこませることに成功した。
しかも、腕十字を極めた状態で。
「完全に極まってる!」
サオリが興奮気味に言うと、アキも驚いた様子で
「あんな体重差があるのに、よく転ばせたね。」
と、言った。
「関節技が完璧だと、ああなるよ。
もう逃れられない。
ブックなしにしたのがアダになったね、向こうも。」
すっかり余裕を持って見る事が出来るようになったサオリは、ミカのその天才ぶりに感心するような口調で言った。
しかし、熊子はタップせず、その圧倒的なパワーで、強引に技を外そうとして体を起こし、そのままミカを持ち上げようとした。
ミカも、この千載一遇のチャンスを逃すまいと、渾身の力を込め、起き上がろうとする熊子の腕を締め上げた。
ミカとしては、興行的にはもう少し見せ場を作りたいと思っていたが、ブックなしというガチンコ勝負に臨んでいる身としては、やはり無理があった。
少し考えた末、ミカはフィニッシュに持っていく事を決めた。
NPWのトップレスラーとしての矜持を持ちながら。
ミカは、熊子に近づき、素早い動きで膝裏にローキックを入れた。
空手を極めたミカの蹴りは、さすがの熊子も耐えられず、片膝をついた。
すると、ここぞとばかりに、ミカは熊子の前に立ち、熊子の腕を取った。
そして、その体勢のまま、左側に出たかと思うと、熊子の首に飛びつくようにして足をかけた。
熊子の腕を股間で押さえ込むようにしながら熊子の首を挟んだ足に力を込め、ついに巨体を倒れこませることに成功した。
しかも、腕十字を極めた状態で。
「完全に極まってる!」
サオリが興奮気味に言うと、アキも驚いた様子で
「あんな体重差があるのに、よく転ばせたね。」
と、言った。
「関節技が完璧だと、ああなるよ。
もう逃れられない。
ブックなしにしたのがアダになったね、向こうも。」
すっかり余裕を持って見る事が出来るようになったサオリは、ミカのその天才ぶりに感心するような口調で言った。
しかし、熊子はタップせず、その圧倒的なパワーで、強引に技を外そうとして体を起こし、そのままミカを持ち上げようとした。
ミカも、この千載一遇のチャンスを逃すまいと、渾身の力を込め、起き上がろうとする熊子の腕を締め上げた。
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