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出会い
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「初めまして」
女性に名刺を手渡されたエミリは、頭をぺこりと下げ、視線を落とした。
「NPW代表取締役 友谷久美子」
名刺にはそう書いており、NPWという名前にハッとしたエミリは、顔を上げて久美子の方を見た。
「市橋
友谷社長がお前をスカウトしたいとおっしゃっててな。」
「えっ、俺を…ですか?」
これがニューハーフのプロレス団体だという事がわかっていたエミリだったが、何故自分を誘ってきたのかがわからなかった。
勿論、心が女性のエミリには、うってつけの誘いであったが、その内面をひた隠しにして生きてきたエミリには、何故気付かれたのかがよくわからなかった。
それも、全く面識もない久美子に。
「実はな、ウチの団体に資本参加してくれる事になったんだよ、友谷社長が。」
「資本参加?」
「ウチも単独でやっていくには色々厳しいもんがあって、なかなか上手くいってなかったんだが、友谷さんが興味を持って下さってな。
資金提供をして下さる事になったんだよ。
NPWとも提携しながら、新たなエンターテイメントを構築しようと思ってる。」
「はあ…」
「で、何度か友谷社長とトレーナーの山本さんにウチに来てもらって、練習風景なんかを見てもらったんだが…
市橋、お前に何かを感じられたらしくて、是非話をさせて欲しいって。」
「…」
エミリは、ドキッとしながらも、なるべく顔に出ないように努めて話を聞いていた。
「ごめんなさいね。市橋さん
急に来て、変な事を言っちゃって。」
「あ、いえ…」
「練習を何度か見学させてもらってて…
あなたの事がすぐに目に入ってきてね。」
「えっ…
何故でしょうか?」
「あなたの内面が女の子だって思ったから。」
「…」
「ウチにはあなたのような人が沢山いて、それでいて大好きなプロレスが出来る環境にあるわ。
どうかな?
一度ウチに来て、見学しませんか。」
「あ、いや…あの…」
ズバリ言い当てられてしどろもどろになるエミリだったが、どうしてバレたのかがわからなかった。
「市橋
俺はお前の悩みっていうか、そういう事についてら全く知らなかったんだけど、もし、友谷社長の言う通りであるなら、考えてみてもいいんじゃないか。」
久山にそう言われても、固まったまま、何も言葉を発せないエミリだった。
女性に名刺を手渡されたエミリは、頭をぺこりと下げ、視線を落とした。
「NPW代表取締役 友谷久美子」
名刺にはそう書いており、NPWという名前にハッとしたエミリは、顔を上げて久美子の方を見た。
「市橋
友谷社長がお前をスカウトしたいとおっしゃっててな。」
「えっ、俺を…ですか?」
これがニューハーフのプロレス団体だという事がわかっていたエミリだったが、何故自分を誘ってきたのかがわからなかった。
勿論、心が女性のエミリには、うってつけの誘いであったが、その内面をひた隠しにして生きてきたエミリには、何故気付かれたのかがよくわからなかった。
それも、全く面識もない久美子に。
「実はな、ウチの団体に資本参加してくれる事になったんだよ、友谷社長が。」
「資本参加?」
「ウチも単独でやっていくには色々厳しいもんがあって、なかなか上手くいってなかったんだが、友谷さんが興味を持って下さってな。
資金提供をして下さる事になったんだよ。
NPWとも提携しながら、新たなエンターテイメントを構築しようと思ってる。」
「はあ…」
「で、何度か友谷社長とトレーナーの山本さんにウチに来てもらって、練習風景なんかを見てもらったんだが…
市橋、お前に何かを感じられたらしくて、是非話をさせて欲しいって。」
「…」
エミリは、ドキッとしながらも、なるべく顔に出ないように努めて話を聞いていた。
「ごめんなさいね。市橋さん
急に来て、変な事を言っちゃって。」
「あ、いえ…」
「練習を何度か見学させてもらってて…
あなたの事がすぐに目に入ってきてね。」
「えっ…
何故でしょうか?」
「あなたの内面が女の子だって思ったから。」
「…」
「ウチにはあなたのような人が沢山いて、それでいて大好きなプロレスが出来る環境にあるわ。
どうかな?
一度ウチに来て、見学しませんか。」
「あ、いや…あの…」
ズバリ言い当てられてしどろもどろになるエミリだったが、どうしてバレたのかがわからなかった。
「市橋
俺はお前の悩みっていうか、そういう事についてら全く知らなかったんだけど、もし、友谷社長の言う通りであるなら、考えてみてもいいんじゃないか。」
久山にそう言われても、固まったまま、何も言葉を発せないエミリだった。
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