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真相
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「望月さん」
「ん?
迫川君か
どうしたんだ?」
望月は、宣伝部の迫川に声をかけられると、振り返って言った。
「さっき、何人か来てたじゃないですか。
あれって全員ニューハーフ?」
「そうだよ。
一番年齢の上の左側にいた人が、友谷久美子さんていってね
まあ、キミは若いから知らないけど、昭和の終わりから平成まで、タレントとして大活躍してた人なんだよ。
謂わば、ニューハーフの第二世代のスターさ。」
「へえ、そうだったんですか。」
「俺もその頃、入りたてのど新人ADで、上から怒られてばかりでさあ、毎日へこみまくってたんだよ。
スタッフはもちろん、出演者にも罵声は浴びせられるが、それ以外は無視されるっていう、そういう感じのね。」
「うわあ、前世代的だなあ。」
「でも、友谷さんだけは、めちゃくちゃ優しくしてくれてね。
いや、俺だけ特別ってわけじゃなく、誰にでも分け隔てなく優しく接する人だったんだよ。」
「なるほど。」
「だから、あの人の頼みとあれば、俺は何でも、出来る限りのことはしたい。
常々思ってきたことさ。」
「そうだったんですか。
でも、最近はコンプラ云々、うるさいですからね。
ニューハーフも出演させとけばいいってもんじゃない。
その扱いが良くても悪くても、すぐに苦情が来て炎上してしまう。
マイノリティを使うのにも神経を使いますよね。」
「その辺は、重々わかってるよ。
でもさあ、高井クンなら上手く使ってくれるんじゃないかなあってな。
彼女達を。」
「あー、そうか。
高井さんて、芸能界の中で密かに有名でしたね。
ニューハーフ好きだって。」
「うん。
今日来た子達って、めちゃくちゃ可愛いし、それでいてレスラーで強いじゃん。
きっと高井クンなら、大いに気に入って、自分の番組に使いたいって言うよ。
間違いない。」
望月は、自信ありげにそう言い、深く頷いた。
「ん?
迫川君か
どうしたんだ?」
望月は、宣伝部の迫川に声をかけられると、振り返って言った。
「さっき、何人か来てたじゃないですか。
あれって全員ニューハーフ?」
「そうだよ。
一番年齢の上の左側にいた人が、友谷久美子さんていってね
まあ、キミは若いから知らないけど、昭和の終わりから平成まで、タレントとして大活躍してた人なんだよ。
謂わば、ニューハーフの第二世代のスターさ。」
「へえ、そうだったんですか。」
「俺もその頃、入りたてのど新人ADで、上から怒られてばかりでさあ、毎日へこみまくってたんだよ。
スタッフはもちろん、出演者にも罵声は浴びせられるが、それ以外は無視されるっていう、そういう感じのね。」
「うわあ、前世代的だなあ。」
「でも、友谷さんだけは、めちゃくちゃ優しくしてくれてね。
いや、俺だけ特別ってわけじゃなく、誰にでも分け隔てなく優しく接する人だったんだよ。」
「なるほど。」
「だから、あの人の頼みとあれば、俺は何でも、出来る限りのことはしたい。
常々思ってきたことさ。」
「そうだったんですか。
でも、最近はコンプラ云々、うるさいですからね。
ニューハーフも出演させとけばいいってもんじゃない。
その扱いが良くても悪くても、すぐに苦情が来て炎上してしまう。
マイノリティを使うのにも神経を使いますよね。」
「その辺は、重々わかってるよ。
でもさあ、高井クンなら上手く使ってくれるんじゃないかなあってな。
彼女達を。」
「あー、そうか。
高井さんて、芸能界の中で密かに有名でしたね。
ニューハーフ好きだって。」
「うん。
今日来た子達って、めちゃくちゃ可愛いし、それでいてレスラーで強いじゃん。
きっと高井クンなら、大いに気に入って、自分の番組に使いたいって言うよ。
間違いない。」
望月は、自信ありげにそう言い、深く頷いた。
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