4 / 61
Lesson4
しおりを挟む
新人らしからぬ優斗の不遜な態度に心底ムカついた香菜子であったが、頼るべき人間が彼しかいないということで、ここはグッと堪えて、これから向かうプレゼンの場での事を、懇切丁寧に説明を行った。
会議室で二人きりで打ち合わせをする二人。
香菜子は、優斗に資料を渡した。
「今日持っていく内容はコレね。
基本的には向こうでPPT使って説明していくんで、それは私の方でやるから安心して。
新開君は資料を先方に配ったり、そういう事をしてほしいの。
あとは、私の横に付いていてくれたらいいから。」
「はい。」
「一応内容には目を通しといて欲しいんだけど、多分わかんないと思うし、その辺はどちらでも。」
「じゃあ見ないでおきます。」
「…あ、そう
他に何か質問はある?」
「何時に向こうに行って何時頃終わるんすか。」
「えっと、そうね
1時50分に着くようにして、2時から3時半くらいはかかるかな。」
「長いっすね。」
「そんなものよ。だいたいは」
香菜子はこの若者と話していると、何故だか自分の顔が引き攣るような気がしてならなかった。
昼前に早めの食事を済ませた香菜子と優斗は、株式会社コサインへのプレゼンを行うため、会社を出発した。
12時40分頃に…
地下鉄に乗り込んだ二人は、ちょうど空いていた席に並んで座った。
香菜子はもう一度、準備を怠っていないか確認し、頷いた。
優斗はその辺りの事はまったく気にならないようで、座るとすぐに寝てしまった。
(末恐ろしい若者…)
香菜子は、暫し手を止めて、眠り呆ける優斗の顔をまじまじと見た。
会議室で二人きりで打ち合わせをする二人。
香菜子は、優斗に資料を渡した。
「今日持っていく内容はコレね。
基本的には向こうでPPT使って説明していくんで、それは私の方でやるから安心して。
新開君は資料を先方に配ったり、そういう事をしてほしいの。
あとは、私の横に付いていてくれたらいいから。」
「はい。」
「一応内容には目を通しといて欲しいんだけど、多分わかんないと思うし、その辺はどちらでも。」
「じゃあ見ないでおきます。」
「…あ、そう
他に何か質問はある?」
「何時に向こうに行って何時頃終わるんすか。」
「えっと、そうね
1時50分に着くようにして、2時から3時半くらいはかかるかな。」
「長いっすね。」
「そんなものよ。だいたいは」
香菜子はこの若者と話していると、何故だか自分の顔が引き攣るような気がしてならなかった。
昼前に早めの食事を済ませた香菜子と優斗は、株式会社コサインへのプレゼンを行うため、会社を出発した。
12時40分頃に…
地下鉄に乗り込んだ二人は、ちょうど空いていた席に並んで座った。
香菜子はもう一度、準備を怠っていないか確認し、頷いた。
優斗はその辺りの事はまったく気にならないようで、座るとすぐに寝てしまった。
(末恐ろしい若者…)
香菜子は、暫し手を止めて、眠り呆ける優斗の顔をまじまじと見た。
11
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
プール終わり、自分のバッグにクラスメイトのパンツが入っていたらどうする?
九拾七
青春
プールの授業が午前中のときは水着を着こんでいく。
で、パンツを持っていくのを忘れる。
というのはよくある笑い話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる