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Lesson32

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金曜の夜、優斗の突然の告白を、香菜子は受け入れ、二人の交際が始まった。

そして、その日のうちに結ばれると、二人は盛りのついた猫のようにヤリまくり、土曜日にいたっては、ほぼ一日中全てをベッドですごした。


香菜子に至っては、四十六歳にして、バージンを捧げる相手が遂に現れ、ようやく成就した。


優斗もまた自分から交際を申し入れたのだから、香菜子の事を好きだという気持ちに偽りはなかったのだが、実際に抱いてみると、香菜子の初々しさ、可愛らしさにやられてしまい、たまらない気持ちになってしまっていた。

職場の香菜子のカッコ良さ、美しさ、優しさに惚れて、我慢できずに告白したが、本当の香菜子は
、それに加えて、少女のような可愛さがあり、優斗の心は一気に持っていかれてしまった。


土曜の夜も深まってきたところで、お互いに体力の限界を迎えると、二人はお決まりのようにピロートークをするのだった。


「好きよ、優斗クン

大好き」


香菜子は腕枕をする優斗の頬に何度もキスをした。


「香菜ちゃん

マジで俺達、本当に相性良くない?」



「うん!

…でも、本当にいいの?
こんなオバサンと…」   


「それ、言いっこなしだってば。

俺の方こそ、香菜ちゃんみたいに素晴らしい大人の女性が、こんな貧乏ったらしいガキとこんな風になっちゃって、いいのかなあって思うよ。」


「何言ってるのよ。

優斗クンは私の王子様だよ。
最高に美しくて、優しくて…
エッチも最高だし

もう私、ヘンになりそうなくらい優斗クンの事が好き」


香菜子は、そう言うと、恥ずかしそうに優斗の首元に顔を擦り付けるようにしてくっついた。


「香菜ちゃん…

それ、俺もだよ。
キミほど何もかもが最高な女性はいないよ。

こんな体勢で、しかも裸で言う事じゃないと思うけど、今言っとかないと後悔するから言うね。


香菜ちゃん、俺と結婚して下さい。」


「えっ…」


「俺、働き出したばっかりで、香菜ちゃんをちゃんと幸せに出来ない状況だけど、誰にもキミを奪われたくないんだ。
だから、結婚を前提に付き合ってほしい。」


「優斗クン…

ダメよ

こんなに年齢差があるのに。

それに、私に声をかけてくる人なんていないし、奪われたくないとか、そんなのあり得ないから。」


「年齢差は関係ないと思うよ。
二人が好き同士であれば。
それに、キミの事を素敵だと思う人は沢山いるよ。
気付いてないだけだよ。」


「でも…」


「じゃあ聞くけど、香菜ちゃんは俺と結婚するのって想像できる?


俺は出来るよ。

幸せになれるってことも想像できるし…いや、確信できるよ。」


「それは…」


香菜子もまた、それは感じていた。

優斗の言葉にウソはないと。
そして、一緒にいられたら、これほど幸せな事はないのだということを。


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