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舞い上がれ
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「ただいま」
遥が家に帰ると、珍しく凛太郎と大輝が揃ってたまリビングにいた。
「おかえり」
二人は声を揃えて遥を迎えた。
「どうしたの?
二人揃って…」
「お前こそどうしたんだよ。
毎日帰ってくんの遅えし」
凛太郎はわかっているくせに、わざとツッコミを入れた。
「別にいいじゃん。
早く帰ろうが、遅く帰ろうが。」
遥は口を尖らせて不満を漏らしたが、大輝は
「それよりさあ、年末の帰省って、いつからにする?」
と、さっさと話題を変えた。
「帰省?」
「ああ。
帰るんだろ?」
「えっ、うん…
どうしようかなぁ」
遥は、少し返事に窮してしまった。
「大輝、コイツ
彼氏できたんだよ。だから、年末年始をその彼氏とすごしたい
そんな事考えてんだよ、きっと」
「何、言ってんのよ、バカ」
凛太郎の言ったことは真実であった。
たしかに、実家に帰るつもりでいた遥だったが、今は恋人がいる身だ。
ひょっとしたら、初詣に誘われるかもしれない
そんな事が頭を過り、迷いが出ていたのだ。
大輝は、凛太郎が言った彼氏という言葉と、言われてあたふたする遥の様子を見て、内心ショックを受けていた。
遥への想いが消化できないままでいる自分とは違い、遥は知らない誰かと恋をしている
だが、それを二人に悟られまいと、大輝は表情を変えずに、話を続けた。
「俺とリンタは29日から3日までにしようと思ってんだけど、どう?」
「あ、そうだね…
帰るとしたらその日程がいい。」
遥も賛成した。
「じゃあ、新幹線の座席指定は俺が取るぞ。
A席俺、B席遥、C席大輝
これでいいな?」
「えーっ、ヤダよ
真ん中なんて」
「贅沢言うな
知ってるか?
B席はA Cと比べて座席の幅が10センチ大きいって事を」
「えっ、そうなの?」
「そうだよ。
だから、B席は遥ね。
隣に座るのは他人じゃねーんだし、いいだろ?」
「もう、サイアク」
「彼氏が出来て幸せなんだし、それくらい我慢しろ」
「だから、全然関係ないし」
「もう、キスはしたのか?」
凛太郎はニヤニヤしながら遥に聞いた。
ファーストキスを終えたばかりの遥は、核心を突く凛太郎のツッコミに狼狽し、あたふたしながら、肯定も否定もしない代わりに、顔を真っ赤にした。
「うわっ、コイツ
キスしてきたんだ
やりおる」
凛太郎は遥のリアクションを見て、驚きの声を上げた。
大輝は…
ノーリアクションでスルーした。
遥が家に帰ると、珍しく凛太郎と大輝が揃ってたまリビングにいた。
「おかえり」
二人は声を揃えて遥を迎えた。
「どうしたの?
二人揃って…」
「お前こそどうしたんだよ。
毎日帰ってくんの遅えし」
凛太郎はわかっているくせに、わざとツッコミを入れた。
「別にいいじゃん。
早く帰ろうが、遅く帰ろうが。」
遥は口を尖らせて不満を漏らしたが、大輝は
「それよりさあ、年末の帰省って、いつからにする?」
と、さっさと話題を変えた。
「帰省?」
「ああ。
帰るんだろ?」
「えっ、うん…
どうしようかなぁ」
遥は、少し返事に窮してしまった。
「大輝、コイツ
彼氏できたんだよ。だから、年末年始をその彼氏とすごしたい
そんな事考えてんだよ、きっと」
「何、言ってんのよ、バカ」
凛太郎の言ったことは真実であった。
たしかに、実家に帰るつもりでいた遥だったが、今は恋人がいる身だ。
ひょっとしたら、初詣に誘われるかもしれない
そんな事が頭を過り、迷いが出ていたのだ。
大輝は、凛太郎が言った彼氏という言葉と、言われてあたふたする遥の様子を見て、内心ショックを受けていた。
遥への想いが消化できないままでいる自分とは違い、遥は知らない誰かと恋をしている
だが、それを二人に悟られまいと、大輝は表情を変えずに、話を続けた。
「俺とリンタは29日から3日までにしようと思ってんだけど、どう?」
「あ、そうだね…
帰るとしたらその日程がいい。」
遥も賛成した。
「じゃあ、新幹線の座席指定は俺が取るぞ。
A席俺、B席遥、C席大輝
これでいいな?」
「えーっ、ヤダよ
真ん中なんて」
「贅沢言うな
知ってるか?
B席はA Cと比べて座席の幅が10センチ大きいって事を」
「えっ、そうなの?」
「そうだよ。
だから、B席は遥ね。
隣に座るのは他人じゃねーんだし、いいだろ?」
「もう、サイアク」
「彼氏が出来て幸せなんだし、それくらい我慢しろ」
「だから、全然関係ないし」
「もう、キスはしたのか?」
凛太郎はニヤニヤしながら遥に聞いた。
ファーストキスを終えたばかりの遥は、核心を突く凛太郎のツッコミに狼狽し、あたふたしながら、肯定も否定もしない代わりに、顔を真っ赤にした。
「うわっ、コイツ
キスしてきたんだ
やりおる」
凛太郎は遥のリアクションを見て、驚きの声を上げた。
大輝は…
ノーリアクションでスルーした。
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