pretty preschool teacher

フロイライン

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mother

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路面電車でバスセンターがあるところまで移動した遥は、隣接した百貨店に行き、母へのプレゼントと、地下の食品売場でお供えの菓子を購入した。

その後、バスセンターに移動
チケットを購入し、時間が来るのをベンチに腰掛けて待った。

母にはLINEを送り、何時頃に着くかを知らせた。

母からは、気をつけて帰ってくるようにと短めの返信が来た。

そうこうしている間に、出発の時間となり、遥は数人が並ぶ列の後ろに行き、一番最後に乗り込んだ。

バスは3階の乗り場からゆっくりとカーブを切りながら地上に降り、少し渋滞気味の道を走り出した。

席に深く腰掛け、フッとため息をついた遥は窓から見える景色を眺めながら、様々なことが頭に浮かんでは消えていった。

女として生きるようになってから、地元に帰るのはこれで二回目で、前回はまだ大学生で、年末年始やお盆の時期でもなかったので、母以外には誰にも会っていない。

遥自身、それほど自覚はしていないが、あのときに比べて、その容姿、雰囲気の全てが、さらに女っぽく変化していた。

男から女になる過程を一切見ていない人が、自分を見たら、異常なまでに驚くのは間違いない。
いや、変化途中の姿を見ている母でさえ、今の自分を見たら、相当に驚くかもしれない。

そんなことを考えていたら、実家に戻るのが少し憂鬱になってしまった。

遥の思いとは裏腹に、バスは高速に乗ると、あっという間に遥の地元までやってきた。

ここからは見慣れた街並みが続いていく。

懐かしさより不安な気持ちが勝りながら、窓の外を見る遥だったが、車内放送が流れ


「次は西畑
西畑です」

と、自分の降車する停留所が近づいていることを知らせてきた。

遥は降車ボタンを押し、降りる準備を始めた。
バスはウインカーを出して車線変更をし、停車灯を点灯させ、西畑停留所に停車した。


(着いちゃった…)


ここから、自宅までは徒歩十分だ。

遥は運転手にお礼を言って前方のドアから出た。

久しぶりとまではいかないが、前回帰ってきたときとは、自分の置かれた環境と容姿がかなり変わっている。

少しだけ感慨に耽りながら、自宅を目指そうとキャリーに手をかけた瞬間

「遥」

と、背後から声をかけられた。

慌てて振り返ると、そこには母が立っていた。


「お母さん…」


「おかえり」


母は居ても立っても居られず、遥をバス停まで迎えに来てくれていたのだ。


母の顔を見た遥は、少しホッとしたように笑みを浮かべた後、自分でも何故だかわからないが、涙がポロポロと出てきてしまった。
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