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「ねえ、お母さん
ワタシの胸どう思う?
女の人と比べて」
遥は不安そうに奈津子に質問した。
「あ、いや
こんな立派な胸をしてるとは思わなかったわ。
女性ホルモンだけでこうなったの?」
「うん。豊胸とかはしてないよ。
ホルモンで全然膨らまなかったら考えてたかもしれないけど、ニューハーフのお友達曰く、ワタシの胸は奇跡だって。」
「うんうん。
お母さんもそう思うよ。
本当にどこからどう見ても女の人の胸だわ。
完璧に。」
「ホント?
嬉しい。
お母さんにそう言ってもらえると自信になるわ。
こんな事、あんまり他人に聞けないし。」
「彼氏からは?」
「聞いてないよ、そんなの。
それに、一度だけだし、見せたの。」
「そうなんじゃね。
本当にキレイよ、遥」
「ありがとう。
じゃあ、入ってくるね」
遥は下に置いていた着替えと脱ぎ捨てたシャツとブラとカーディガンを拾い、それらで胸を隠すようにして部屋を出ていった。
遥は洗面所でスカートを脱ぎ、パンティも脱いで全裸になった。
股間に付いた小さな皮を被ったペニス以外は、どこをどう見ても完璧な女性の体をしていて、顔もアイドル顔負けの可愛さと美しさを兼ね備え、まさにパーフェクトであった。
しかし、遥はそんな自分にまだまだ満足せず、もっともっとキレイになりたい、女らしくなってやると、心に誓ったのだった。
母に女性化した体を見せるのは恥ずかしかったが、誰かに見てもらいたいという気持ちも前々からあったのも事実で、この機会に見てもらえた事は本当に良かったと、遥は思った。
だが…
もし…
もしも、良太と結婚する事になったら…
良太は自分が元男なのを承知して結婚するのだからいいとして、俊斗はどうだろうか。
一緒にお風呂にも入らなければいけない。
その時に、自分の体を見て、一体何と思うだろうか。
やはり、自分の恋愛は、すんなりとは進まないし、進めば進むほど何かしらの困難が出てくるだろう。
それを乗り越える事ができるのだろうか…
遥は憂鬱な気持ちに包まれながら湯船に浸かった。
ワタシの胸どう思う?
女の人と比べて」
遥は不安そうに奈津子に質問した。
「あ、いや
こんな立派な胸をしてるとは思わなかったわ。
女性ホルモンだけでこうなったの?」
「うん。豊胸とかはしてないよ。
ホルモンで全然膨らまなかったら考えてたかもしれないけど、ニューハーフのお友達曰く、ワタシの胸は奇跡だって。」
「うんうん。
お母さんもそう思うよ。
本当にどこからどう見ても女の人の胸だわ。
完璧に。」
「ホント?
嬉しい。
お母さんにそう言ってもらえると自信になるわ。
こんな事、あんまり他人に聞けないし。」
「彼氏からは?」
「聞いてないよ、そんなの。
それに、一度だけだし、見せたの。」
「そうなんじゃね。
本当にキレイよ、遥」
「ありがとう。
じゃあ、入ってくるね」
遥は下に置いていた着替えと脱ぎ捨てたシャツとブラとカーディガンを拾い、それらで胸を隠すようにして部屋を出ていった。
遥は洗面所でスカートを脱ぎ、パンティも脱いで全裸になった。
股間に付いた小さな皮を被ったペニス以外は、どこをどう見ても完璧な女性の体をしていて、顔もアイドル顔負けの可愛さと美しさを兼ね備え、まさにパーフェクトであった。
しかし、遥はそんな自分にまだまだ満足せず、もっともっとキレイになりたい、女らしくなってやると、心に誓ったのだった。
母に女性化した体を見せるのは恥ずかしかったが、誰かに見てもらいたいという気持ちも前々からあったのも事実で、この機会に見てもらえた事は本当に良かったと、遥は思った。
だが…
もし…
もしも、良太と結婚する事になったら…
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一緒にお風呂にも入らなければいけない。
その時に、自分の体を見て、一体何と思うだろうか。
やはり、自分の恋愛は、すんなりとは進まないし、進めば進むほど何かしらの困難が出てくるだろう。
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