タイは若いうちに行け

フロイライン

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ついに!楓悟とキスした!
キスどころかエッチもした!

ワタシはウキウキが止まらず、帰ってきてから、ずーっとニヤけていたらしい。


「おいおい、どうしたどうした

機嫌良すぎじゃろう?」


賢太に指摘されるのも無理ないってか。


「別にいいじゃん。
機嫌良すぎってわけでもないし。」


「お前、ひょっとして!」



「な、何よ?」


「楓悟と…

まさか、それはないか」


「ないない」


「いや…


怪しい」


「怪しいって何よ…」


「まあ、ええけど。
本人の自由やし、ワシには関係ない事やからな。」


賢太は、そう言うと、自分の部屋に入っていった。


ワタシも部屋に入り、今日の出来事を思い出しながら、その余韻に浸っていた。


ワタシ的には大満足だったし、思ってたよりキスもエッチもちゃんと出来たと思う。
これから女として生きていく自信がさらに深まったというか、なんていうか…

でも、楓悟はどうなんだろう?
会っているときは、ワタシが嬉しくなる言葉をいっぱいくれたけど、本心ではどう思ってんのかなあ。

アイツって優しいから、ワタシに同情して言いたい事も言えなかったんじゃないかなあ。

って、ちょっとブルーになってたけど、カレからいっぱい来たLINEの内容見たら安心した(笑)

熱すぎる愛のメッセージが多投されていたんだもん。

いつもそっけなく返すワタシも、今日ばかりは楓悟の熱量に合わせ、積極的に愛を語った。
ハートマークも付けまくりで。


そんなわけで、ワタシは今すごく幸せな気分に包まれている。

男時代を含めても一番そう思えるんじゃないかとさえ思える。





翌週、神野教授に呼ばれて岡大病院に行く事になったんだけど、その日はまだ定期検診の日じゃなくて、一体何で呼ばれたのかさっぱりわからなかった。


教授は、ワタシに座るよう促し、検診をせずに、冊子のようなものを手にして話し始めた。


「酒井さん
色々無理を言ってすまなかったね。」

神野教授は申し訳なさそうに言ってきたんだけど…

「えっ、一体何の話ですか?」


「私の研究テーマに、協力をしてもらったじゃないか。」


「あー、アレですか」


ワタシが性転換したケースっていうのはレア中のレアで、前例がほとんどないそうだ。

男性器を失った状態で、回復不能と診断され、ワタシは女として生きる事を選択した。

過去に外国で起きた性転換による不幸な事件(生後8か月の男の子がモルモットにされた。不幸な事故で性器を失った男の子が性転換手術を受けさせられた。「性は環境によってつくられる」という理論の裏付けに利用されたが、その子は結局自分が女であるという認識を持てず、男として生きる事を選ぶが…)

ワタシの場合も、その子と同じで、自分が男だという自覚がある中での性転換手術だったので、女として生きるという選択肢は決して良い結果を導かないとされていたものが、実際は高い順応を見せ…
っていう論文?を教授がまとめるのに、かなり前からワタシが協力してたって話。

それがどうかしたの?
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