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極地
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「コウちゃん、すごいすごい!
こんな素敵な別荘があるなんて。」
若月志穂は、車を降りてその立派な建物を目の当たりにし、歓声を上げた。
「俺のじゃなくて、親が所有してるってだけだよ。
中へどうぞ。」
「うわあ…すごい…」
勿論、室内も豪華で、志穂は玄関に入るなり、圧倒されてしまった。
志穂は、この別荘の持ち主である鹿島洸平と同じ会社の同僚である。
年齢は志穂が一つ上だったが、少し幼く見え、洸平より年下に見られた。
少し前に、洸平から交際を申し込まれ、付き合うようになったが、身持ちが固く、キス以上は許そうとしなかった。
綺麗な顔をしていて、一見軽そうに見える志穂だったが、付き合ってみると意外に真面目で、洸平は益々のめり込んでいった。
そして、今日
休みを利用して、別荘に遊びに来る事をOKした志穂に、洸平は今日こそは!と、気合が入っていた。
泊まりで男の別荘に来るということは、それなりの覚悟をしているという事だ。
洸平は自信を深め、玄関で天井を見上げながら感嘆の声を上げる志穂を、意味深な目で見つめていた。
「しーちゃん、部屋に案内するよ」
洸平は、階段の方を指差しながら言うと、二階に荷物を持って上がっていった。
「ここが、しーちゃんの部屋ね。」
「えーっ、すごぉいっ!」
洸平が案内したのは、広い部屋で、ホテルのスイートと言っても過言でない雰囲気を醸し出していた。
「しーちゃんは俺と一緒の部屋はイヤだろ?」
「ごめんね、コウちゃん…
ここまで付いてきといて本当に申し訳ないんだけど…」
「いいよ、気にしないで。
しーちゃんのそういう真面目なところに触れて、好きになったんだから俺。」
申し訳なさそうにする志穂の肩をポンと叩き、洸平は笑って言った。
「しーちゃん、でも…
俺、キミの事を真剣に考えてるから。
それだけはわかって欲しい。」
「うん。コウちゃんの気持ちはすごく嬉しいし、私もよくわかってるよ。
だからこそ、結婚するまではそういうことしたくないって…
古い考えだと思うけど…」
志穂は顔を真っ赤にして言った。
「可愛いな、しーちゃんは。
さて、晩御飯の準備をするかな。」
「私も手伝う!」
二人は手を繋いで下に降りていった。
こんな素敵な別荘があるなんて。」
若月志穂は、車を降りてその立派な建物を目の当たりにし、歓声を上げた。
「俺のじゃなくて、親が所有してるってだけだよ。
中へどうぞ。」
「うわあ…すごい…」
勿論、室内も豪華で、志穂は玄関に入るなり、圧倒されてしまった。
志穂は、この別荘の持ち主である鹿島洸平と同じ会社の同僚である。
年齢は志穂が一つ上だったが、少し幼く見え、洸平より年下に見られた。
少し前に、洸平から交際を申し込まれ、付き合うようになったが、身持ちが固く、キス以上は許そうとしなかった。
綺麗な顔をしていて、一見軽そうに見える志穂だったが、付き合ってみると意外に真面目で、洸平は益々のめり込んでいった。
そして、今日
休みを利用して、別荘に遊びに来る事をOKした志穂に、洸平は今日こそは!と、気合が入っていた。
泊まりで男の別荘に来るということは、それなりの覚悟をしているという事だ。
洸平は自信を深め、玄関で天井を見上げながら感嘆の声を上げる志穂を、意味深な目で見つめていた。
「しーちゃん、部屋に案内するよ」
洸平は、階段の方を指差しながら言うと、二階に荷物を持って上がっていった。
「ここが、しーちゃんの部屋ね。」
「えーっ、すごぉいっ!」
洸平が案内したのは、広い部屋で、ホテルのスイートと言っても過言でない雰囲気を醸し出していた。
「しーちゃんは俺と一緒の部屋はイヤだろ?」
「ごめんね、コウちゃん…
ここまで付いてきといて本当に申し訳ないんだけど…」
「いいよ、気にしないで。
しーちゃんのそういう真面目なところに触れて、好きになったんだから俺。」
申し訳なさそうにする志穂の肩をポンと叩き、洸平は笑って言った。
「しーちゃん、でも…
俺、キミの事を真剣に考えてるから。
それだけはわかって欲しい。」
「うん。コウちゃんの気持ちはすごく嬉しいし、私もよくわかってるよ。
だからこそ、結婚するまではそういうことしたくないって…
古い考えだと思うけど…」
志穂は顔を真っ赤にして言った。
「可愛いな、しーちゃんは。
さて、晩御飯の準備をするかな。」
「私も手伝う!」
二人は手を繋いで下に降りていった。
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