214 / 313
再始動
しおりを挟む
久美子の芸能界への復帰を支援する為、ジローがマネージャーに就任。
急場凌ぎであるため、マネージャーと言っても、ただスタジオに送り迎えするだけで、これといった活動をするわけではなかった。
収録現場で、スタッフから次の出演のオファーをもらい、予定に入れる程度の事はしていたが…
昭和59年当時の芸能界では、芸能事務所の力は絶大で、所属タレントの独立や移籍はタブー視されていた。
久美子とジローがやっている事も、フツーで考えればルール違反で、干されて然るべき案件であった。
しかし、久美子は京活プロを円満退社し、またニューハーフタレントというニッチな分野での活動に限られていた事から、京活も特にネガティブな反応は示さず、黙認という大人の対応を取ってくれた。
勿論、久美子自身も仁義を通し、今は当たり前となっているエージェント契約を、京活と結び、出演料の何%かを支払おうとしたが、京活は受け取らなかった。
多分、他の事務所の手前、元所属タレントが独立した状態で活動再開した事を許していると見られるのがマズイと考えた京活が、ちゃんと久美子を自社のタレントとして管理している事を、形だけ示そうとしたのではないかと噂された。
だが、それらの人々の支援を受けて、タレント活動を再開した久美子は、復帰すると共に話題となり、その美貌に注目が集まった。
ミスターレディブームで、若いニューハーフ達が挙ってテレビに出始めたが、久美子以上の美しさを持つ者は皆無で、美人枠は彼女の独壇場となっていった。
この枠でライバルになり得るのは、引退した松永友美子だけであったが、やはり友美子は見つからず、二度とテレビの世界に戻ってくる事はなかった。
中学もまともに出ておらず、学歴コンプレックスのある久美子だったが、学ぶ事は好きで、時間がある時は独学で色んな分野の知識を取り込んでいた。
それ故にクイズ番組やトーク番組でも活躍する事が出来、復帰してから僅かな期間で、ニューハーフタレントの中では、他の追随を許さないくらいの地位についた。
しかし、いくら売れても、久美子の心はここに在らず状態で、常に恭子の事が頭にあった。
急場凌ぎであるため、マネージャーと言っても、ただスタジオに送り迎えするだけで、これといった活動をするわけではなかった。
収録現場で、スタッフから次の出演のオファーをもらい、予定に入れる程度の事はしていたが…
昭和59年当時の芸能界では、芸能事務所の力は絶大で、所属タレントの独立や移籍はタブー視されていた。
久美子とジローがやっている事も、フツーで考えればルール違反で、干されて然るべき案件であった。
しかし、久美子は京活プロを円満退社し、またニューハーフタレントというニッチな分野での活動に限られていた事から、京活も特にネガティブな反応は示さず、黙認という大人の対応を取ってくれた。
勿論、久美子自身も仁義を通し、今は当たり前となっているエージェント契約を、京活と結び、出演料の何%かを支払おうとしたが、京活は受け取らなかった。
多分、他の事務所の手前、元所属タレントが独立した状態で活動再開した事を許していると見られるのがマズイと考えた京活が、ちゃんと久美子を自社のタレントとして管理している事を、形だけ示そうとしたのではないかと噂された。
だが、それらの人々の支援を受けて、タレント活動を再開した久美子は、復帰すると共に話題となり、その美貌に注目が集まった。
ミスターレディブームで、若いニューハーフ達が挙ってテレビに出始めたが、久美子以上の美しさを持つ者は皆無で、美人枠は彼女の独壇場となっていった。
この枠でライバルになり得るのは、引退した松永友美子だけであったが、やはり友美子は見つからず、二度とテレビの世界に戻ってくる事はなかった。
中学もまともに出ておらず、学歴コンプレックスのある久美子だったが、学ぶ事は好きで、時間がある時は独学で色んな分野の知識を取り込んでいた。
それ故にクイズ番組やトーク番組でも活躍する事が出来、復帰してから僅かな期間で、ニューハーフタレントの中では、他の追随を許さないくらいの地位についた。
しかし、いくら売れても、久美子の心はここに在らず状態で、常に恭子の事が頭にあった。
2
あなたにおすすめの小説
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる