泥々の川

幸福

「ジローちゃん、アソコは元気？」

「おいおい、久美子
俺はもうすぐ還暦だぞ。

元気に決まってんじゃねえか」


久美子の誘いに、ジローはニヤリと笑い、キスをした。

そして、互いに服を脱ぎ、裸になると、あらためてキスをし、そして抱き合った。


「相変わらず、美しすぎる体してるよなあ。
若いって素晴らしい。」


「ジローちゃん、ワタシもう若くないわよ。
今年二十六歳になるのよ。」


「いやいや、俺と三十以上も違うじゃんか。
俺にとっちゃ、赤ん坊みてえなもんだよ。」


「赤ん坊にエッチな事するんだね、ジローちゃんて。」


「赤ん坊の方から誘ってきたんだぜ。
そりゃヤルだろう？」


「フフッ

ジローちゃんて相変わらず面白いね。

大好きっ！」

久美子はジローに再びキスをすると、全身を舐め回し、最後にペニスを咥え込んだ。

久美子のペニスにしゃぶりつく卑猥な音が、静かな部屋に広がっていった。


「お前のフェラはもはや芸術品だな

うっ…ヤベっ」


ジローは顔を天に向け、その強烈な快感を全身で受け止めた。


「あー、気持ち良すぎて口に出しそうになっちまったよ。」


「いいよ。
お口に出して」


「いや、お尻がいいよ。」


「わかった。
準備するから待ってね。」


久美子は、腸内洗浄を行うためにトイレに行き、ローションを持って寝室に戻ってきた。


「じゃあ、する？」


「ああ。」


二人は再度抱きしめ合い、愛情を確かめ合った。

久美子はジローの首筋に何度もキスをしたが、ジローは、彼女の耳元で

「久美子、ありがとうな…」

と、囁くように言った。


「どうしたの？」

久美子は、キスするのをやめて顔を上げた。


「いや、なんか幸せだって思ってな。」


「もう、そんな事言わないでよ。」


「恭子ちゃんの事も一段落したし、大阪に帰ってもいいんだぞ。

元々はそういうつもりで上京したんだろ？」


「そうだけど…
せっかく、芸能界に復帰させてもらって、お仕事ももらえてるし、ジローちゃんもマネージャーしてくれてるし…
需要があるうちは頑張りたいんだけど、ダメ？」


「いや、俺はそうしてもらえると、めちゃくちゃありがたいよ。

いいのか？」


「もちろんよ。

恭子のところや、実家に定期的に帰らせてもらう事もあるけど、こっちに住ませてもらって頑張っていこうと思ってるの。

ジローちゃん
また迷惑をおかけするけど、よろしくお願いします。」


「こちらこそ、この老いぼれをよろしく頼みます。」


二人はそんな言葉を交わし、ひしと抱きしめ合った。