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醜穫アリ
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車の窓ガラスをコンコンと叩く音がして、高山は目を覚ました。窓の外でまどかが無表情で中を見つめていた。
ドアロックをオープンにすると、まどかは助手席に乗り込んだ。
「随分遅かったじゃないか。
これだけの時間がかかったということは、成功したという解釈でいいね?」
「…
もう、サイアクよ…」
まどかは吐き捨てるように言い、シートベルトを掛け、車を発進させるように言った。
高山は素直に従い、エンジンをかけると、車を走らせて大通りの方に向かった。
「そろそろ聞かせてくれよ。
古川恵美梨をどう料理したかを。」
「言われた通りにしたわ。」
「相当時間がかかったようだが、やはり説得に手間取ったのか?」
「違うわ。
行為に持ち込むのはすぐだった。
でも、何度も求められて…」
「おお、それはスゴイじゃないか。
こちらの目論見通り…いや、それ以上だ。」
「もう、こんな事させないで。
私…は…
もういい…
バレーはやめる…」
まどかは顔を両手で覆い、泣き出した。
しかし、高山は表情一つ変えずに
「キミが辞めるのは自由だ。
だが、私に言われた通り、キミは他の部員を救うために、古川恵美梨に近づき、目的を果たした。
だが、それだけでは終わらないぞ。
ここからキミを中心としたチームが一丸となって、紅陽を叩きのめす
それが出来ないと、完全なる結末は迎えられない。
キミに課せられた使命はただ一つ
その飛躍的に能力の上がった肉体を存分に使い、試合に勝つ!
そうすれば他の部員も救われる。」
「…
わかったわ。
予選の段階では辞めないわ。
でも、チームが決勝で勝つ事が出来ても、私はその時点でバレーをやめる。
いいわね?」
「ああ。
かまわないよ、私は。
全国の切符を獲れたら、それだけで学校の知名度も急上昇するはずだからね。
しかも、最強の紅陽を倒したというおまけ付きで。」
落ち込むまどかとは裏腹に、高山は実に楽しそうに笑って言った。
ドアロックをオープンにすると、まどかは助手席に乗り込んだ。
「随分遅かったじゃないか。
これだけの時間がかかったということは、成功したという解釈でいいね?」
「…
もう、サイアクよ…」
まどかは吐き捨てるように言い、シートベルトを掛け、車を発進させるように言った。
高山は素直に従い、エンジンをかけると、車を走らせて大通りの方に向かった。
「そろそろ聞かせてくれよ。
古川恵美梨をどう料理したかを。」
「言われた通りにしたわ。」
「相当時間がかかったようだが、やはり説得に手間取ったのか?」
「違うわ。
行為に持ち込むのはすぐだった。
でも、何度も求められて…」
「おお、それはスゴイじゃないか。
こちらの目論見通り…いや、それ以上だ。」
「もう、こんな事させないで。
私…は…
もういい…
バレーはやめる…」
まどかは顔を両手で覆い、泣き出した。
しかし、高山は表情一つ変えずに
「キミが辞めるのは自由だ。
だが、私に言われた通り、キミは他の部員を救うために、古川恵美梨に近づき、目的を果たした。
だが、それだけでは終わらないぞ。
ここからキミを中心としたチームが一丸となって、紅陽を叩きのめす
それが出来ないと、完全なる結末は迎えられない。
キミに課せられた使命はただ一つ
その飛躍的に能力の上がった肉体を存分に使い、試合に勝つ!
そうすれば他の部員も救われる。」
「…
わかったわ。
予選の段階では辞めないわ。
でも、チームが決勝で勝つ事が出来ても、私はその時点でバレーをやめる。
いいわね?」
「ああ。
かまわないよ、私は。
全国の切符を獲れたら、それだけで学校の知名度も急上昇するはずだからね。
しかも、最強の紅陽を倒したというおまけ付きで。」
落ち込むまどかとは裏腹に、高山は実に楽しそうに笑って言った。
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