鐘ヶ岡学園女子バレー部の秘密

フロイライン

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女の意地

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まどかの強烈なスパイクが決まったかと思えば、恵美梨の高い打点からのバックアタックが、麻由香の足下に突き刺さった。



「3-3

第一セットは互角の滑り出しですね。」



「高山先生!

古川選手が復調してるじゃないですか!

これは非常にマズイですよ。」


スタンドで試合の様子を、余裕の表情で見守る高山に対して、佐藤は、少し焦りの色を見せながら言った。


「いや、まだまだ本調子とはいえないでしょう。

若干ですが、体が重そうだ。」



「でも、バシバシ決めてますよ。
スパイクを。」



「それは、ウチの新田さんもじゃないですか。


冷静な目で見ても、新田さんの方が力強いスパイクを打っています。

背がこれだけ違うにもかかわらず、驚異的な高さですよ。」


「それはそうですが…」



「最終的に勝てばいいんですよ、勝てば。」



「…」


「しかし、厄介なのは、古川さんではなく、あのセッターですね。

準決勝のときも言いましたが、彼女こそホンモノの天才です。

勝負の分かれ目はそこになるでしょうね。」



「評論家みたいな物言いはやめて下さい。

この試合には、我が校の命運がかかっているのですよ。」



「わかってますよ。

私じゃなく、彼女らが一番。

特に、新田さんは、持ち前の強い精神力で、薬の副作用に打ち勝って、ここまで来たんです。

彼女を信じ、期待しましょう」


高山がそう語りかけると、佐藤も神妙な顔で頷いた。
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