新 或る実験の記録

フロイライン

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どれくらい寝ていたかわからないが、窓の外が少し明るくなり始めていたので、相当な時間が経過しているのだと思う。

ワタシと吉岡先生は、両側から高山さんを挟むようにして寝ていた。


それにしても、セックスってこんなに気持ちがいいものなのか
最高すぎる…

でも、この全身の倦怠感は一体何なんだろう。
気持ち的にはまだまだしたいけど、体力的にはもう限界を超えている。

毎回こんな事になるんなら、日常生活にも支障をきたすよ…

それに、吉岡先生のあの乱れ方
本当にすごかった。
普段の凛々しくてクールな吉岡先生の姿を見ているだけに、このギャップについては、只々驚くばかりだ。

男性の前では、ワタシ達性転換者は、盛りのついたメスでしかなく、セックス中毒者そのものである。

そんな事を考えていると、高山さんが目を覚ました。

「ん…

おはよう、乃亜ちゃん」


「あ、おはようございます」


「疲れていないか?」


「はい。
まだ疲労感はありますけど、大丈夫です。」


「それなら良かった。

妻もこの通り、いつもセックスをすると、こんな感じになってしまうんだ。
彼女の場合はプロトタイプの薬で性転換しているんでね。
君たちより感度が良いんだよ。」

「いえ、ワタシも相当ですよ。
もう、気が変になるくらいでしたから」


「そうか。
でも、これから場数を踏めば、多少なりとも慣れてはくると思うよ。
多分、失神はどうしてもしてしまうとは思うけどね。」


「えーっ、ヤダー」


「まあ、これもプロジェクトの一環だと思って頑張ってくれたまえよ。」


「はい
がんばります」

何を頑張るんだか…


吉岡先生も程なくして目を覚ました。


「おはよう…乃亜ちゃん」


「おはようございます
吉岡先生

大丈夫ですか?」


「ええ。
恥ずかしい姿を見せてしまい、ごめんなさいね。」


「いえ…ワタシも全く同じなので…」


「奈緒」

ここで、高山さんが口を挟んできた。

「どうしたの?あなた」


「やはり、この薬は根本的な欠陥があるね。」


「欠陥?」


「ああ。

体力が著しく低下してしまう事もそうだが、性欲と性感が大幅に増してしまうのも、非常にマズイ事だ。」


「でも、これは性転換者達がスムーズに新しい生活に適応出来るようにわざと…」


「最初は私もそう思ってたさ。
だが、乃亜ちゃんを見てて、これはただの副作用なんじゃないかと思い始めたんだ。

近いうちに昨日のような危険が迫るかもしれない。
そのときに、この副作用を敵勢力に利用されてしまう可能性が大いにある。」

えっ、どういう事?
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