新 或る実験の記録

フロイライン

文字の大きさ
128 / 139
ファイン製薬潜入編

恋人よ

しおりを挟む
翌朝、ワタシは吉岡先生と二人でセンターに戻ってきた。


ワタシは、自分の部屋に入ると、ベッドに寝転がった。


あーあ、最近いろいろありすぎて、本当に疲れちゃった。

本来なら、ここで女になって、結婚相手見つけて、出産して…って事になるはずだったんだけど、何故かワタシだけは、他の人と違って、毎日を忙しくしている。

まあ、ワタシだけ例外で、涼音と結婚する予定になったから、別行動になってしまったんだけど。

ちょっと、事件性のある事が起きすぎなんだよね。

気が休まんない。


そんな事を考えながら、ボーッとしてたら、電話が鳴り出した。

慌てて画面を見たら、吉岡先生からだった。


「もしもし…」


「もしもし、乃亜ちゃん?」


「はい。どうされましたか。」


「すぐにミーティングルームに来て。

No.2のね。」


「はい。すぐに行きます。」


ワタシはベッドから飛び起きて、指定されたミーティングルームに向かった。



部屋に入ると、吉岡先生がいた。


「あ、乃亜ちゃん。」


「どうされたんですか?」


「今から来るわよ、あなたのカノジョ。」


「えっ」


異常な緊張感が一気に襲ってきた。


ついに、ここに…


ワタシは座らずに立ったまま、その場で待っていると、扉が開き…

男性スタッフが入ってきた。


なんだ…まぎらわしいなあ。


すると、そのスタッフに続いて、背の高い男の人が入ってきた。


えっ


その人は、ワタシの方を見つめて、変な顔をしていたが、すぐに笑みを浮かべ


「乃亜?」


って言った。


低っ…


声が低い…


「あの、涼音?」

おそるおそる聞いてみると、男の人は頷いた。


ワタシの目の前に立っているのは、やっぱり涼音だった。

でも、身長は180くらいあって、髪も短く、筋肉隆々、肌の色も浅黒くて、どこをどう見ても全くの別人だった。

こんなに変わってしまうものなの?

ワタシもそれくらいの変化をしたんだけどね。

それでも、よく見てみると、顔には涼音の面影が残ってた。

ぱっちりとした目とか、薄めの唇とか


「乃亜、やっと会えたね。」

涼音はワタシにそう言うと、少し涙ぐんでるような感じがした。

ワタシは、思わず…


駆け寄って、涼音に抱きついた。


気がついたら、子供みたいに声を出してワンワン泣いていた。

恥ずかし…
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ビキニに恋した男

廣瀬純七
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

入れ替わり夫婦

廣瀬純七
ファンタジー
モニターで送られてきた性別交換クリームで入れ替わった新婚夫婦の話

性転のへきれき

廣瀬純七
ファンタジー
高校生の男女の入れ替わり

OLサラリーマン

廣瀬純七
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

性別交換ノート

廣瀬純七
ファンタジー
性別を交換できるノートを手に入れた高校生の山本渚の物語

リボーン&リライフ

廣瀬純七
SF
性別を変えて過去に戻って人生をやり直す男の話

BODY SWAP

廣瀬純七
大衆娯楽
ある日突然に体が入れ替わった純と拓也の話

小学生をもう一度

廣瀬純七
青春
大学生の松岡翔太が小学生の女の子の松岡翔子になって二度目の人生を始める話

処理中です...