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自己紹介
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「では自己紹介をするぞ。僕はこの館の主、サフィスだ。」
僕はキッチンテーブルの中央に座り自己紹介を始める事にした。
何故か怠い体に鞭を打って始めるのは本当は嫌だが、アクルトの為だ。仕方無い。
「シニスと言います。館には五年位住んでいます。」
ご機嫌なシニスが笑顔で告げる。
シニスとは長い付き合いだが機嫌が良くなるタイミングがいまいち分からない。
「マサヒロだ。入居してから丁度一年経つな…ついでに得意魔法は治癒だ。」
マサヒロは逆に機嫌が悪そうに告げる。
基本こいつもタイミングが分からない。
「カズヤだよ!宜しくねアクルト君!」
カズヤは何時も通りだな。
「………」
アクルトは何故か驚いた顔で固まっている。
主にマサヒロとカズヤを見て。
「お二人の容姿に驚くのも無理は無いですよ、サフィス」
心の中で『この位で驚くか…使えないな』と思っていたのがバレていたらしい。
シニスは爽やかな笑顔で僕に注意した 。
『無能だから分からないんだ。許してやれ』、と。
「そうだな。この位は許そう。」
「?何の話してるの?」
カズヤが疑問符を浮かべて聞くがスルーだ。
「マサヒロとカズヤは魔族の見目ですが魔族では有りません。この色は『ニホン』と言う異国の、特有の色なのです。」
「『ニホン』?聞いた事無い国だな。どの辺に在るんだ?」
シニスがアクルトに『ニホン』の説明をしていく。
まぁ元『ニホン』人だから説明は得意だろう。
いや、シニスは『イギリス』だったか?
シニスは銀色に青い瞳をしている。それはこの世界でも通用する色だ。
実際アクルトも白銀に青い瞳だしな。
(そう思うと二人は似ているのか。よし、この二人ペアにするか。)
「ーーーと言う訳で『ニホン』人は魔族と同じ色ですが別の種族、種類なのです。」
丁度説明も終わったらしく、タイミングは良いだろう。
「シニス、お前はアクルトとペアを組め」
長年僕とペアだったからな。
シニスが新人と組むとなると能力の差が出るが、アクルトは英雄だ。
さほど変化は無いだろう。
「はぁ!?意味わかんねぇ!ってかいい加減俺を此処から出せよ!そろそろ帰らねェと陛下に怒られるだろーが!」
「………は?」
何を言ったんだ、こいつ。
まさかまだ寝ぼけているのか?
「水よ、彼の者に衝撃を、【水擊】」
僕はアクルトに眠気覚ましの水をぶつけた。
水の玉が男前な顔に直撃する。
マサヒロがアクルトに布を投げる。
マサヒロは基本何時も清潔な布を持ち歩いている。
「……何故私がペアにならなければいけないのか、教えて頂けますか?サフィス。」
シニスが爽やかな笑顔で僕に聞く。
何時もなら言わなくても分かる奴だが…不思議だ。
「今アクルトの実力と対等な者がいないからだ。なら実力もあり年月があるシニスをペアにした方が良い。」
他にも色が同じだから、等あるが言わなくて良いだろう。
「理由は……分かりますが、その間貴方のペアはどするのですか!」
「必要無い」
僕は強いしな。
シニスが急に席から立ち僕に向かって怒鳴る。
「必要有ります!貴方は「シニス。僕の言う事は?」……ッ!」
そう言うとシニスは黙って俯いた。
いかにも不満だ、と言う顔をしている。
「だから俺を国に帰せって言ってんだろーが!聞いてんのか!」
「貴様に国は無い。今貴様が所属しているのはこの館だ。」
僕は右手に描いた奴隷主紋を見せる。
これは絶対契約の時に使われる魔法紋の奴隷番だ。
僕のは主紋。意味はそのまま主が付ける紋だ。
アクルトは奴隷紋。奴隷が付ける紋だ。
そして首には『居場所が分かる』首枷がしてある。
「英雄なのだからこの紋の意味は分かるだろう。」
「~~ッ!お前ら人拐いか!」
アクルトが自らの右手を見て顔を真っ赤にする。
激怒しているのだろう。
「僕はお前を買っただけだ。そんな言いがかりは止めろ。」
昔見た英雄は、こんなにも……
「俺を国に帰せ!陛下が俺を待ってるんだ!」
……こんなにも、愚かだったのか。
僕はキッチンテーブルの中央に座り自己紹介を始める事にした。
何故か怠い体に鞭を打って始めるのは本当は嫌だが、アクルトの為だ。仕方無い。
「シニスと言います。館には五年位住んでいます。」
ご機嫌なシニスが笑顔で告げる。
シニスとは長い付き合いだが機嫌が良くなるタイミングがいまいち分からない。
「マサヒロだ。入居してから丁度一年経つな…ついでに得意魔法は治癒だ。」
マサヒロは逆に機嫌が悪そうに告げる。
基本こいつもタイミングが分からない。
「カズヤだよ!宜しくねアクルト君!」
カズヤは何時も通りだな。
「………」
アクルトは何故か驚いた顔で固まっている。
主にマサヒロとカズヤを見て。
「お二人の容姿に驚くのも無理は無いですよ、サフィス」
心の中で『この位で驚くか…使えないな』と思っていたのがバレていたらしい。
シニスは爽やかな笑顔で僕に注意した 。
『無能だから分からないんだ。許してやれ』、と。
「そうだな。この位は許そう。」
「?何の話してるの?」
カズヤが疑問符を浮かべて聞くがスルーだ。
「マサヒロとカズヤは魔族の見目ですが魔族では有りません。この色は『ニホン』と言う異国の、特有の色なのです。」
「『ニホン』?聞いた事無い国だな。どの辺に在るんだ?」
シニスがアクルトに『ニホン』の説明をしていく。
まぁ元『ニホン』人だから説明は得意だろう。
いや、シニスは『イギリス』だったか?
シニスは銀色に青い瞳をしている。それはこの世界でも通用する色だ。
実際アクルトも白銀に青い瞳だしな。
(そう思うと二人は似ているのか。よし、この二人ペアにするか。)
「ーーーと言う訳で『ニホン』人は魔族と同じ色ですが別の種族、種類なのです。」
丁度説明も終わったらしく、タイミングは良いだろう。
「シニス、お前はアクルトとペアを組め」
長年僕とペアだったからな。
シニスが新人と組むとなると能力の差が出るが、アクルトは英雄だ。
さほど変化は無いだろう。
「はぁ!?意味わかんねぇ!ってかいい加減俺を此処から出せよ!そろそろ帰らねェと陛下に怒られるだろーが!」
「………は?」
何を言ったんだ、こいつ。
まさかまだ寝ぼけているのか?
「水よ、彼の者に衝撃を、【水擊】」
僕はアクルトに眠気覚ましの水をぶつけた。
水の玉が男前な顔に直撃する。
マサヒロがアクルトに布を投げる。
マサヒロは基本何時も清潔な布を持ち歩いている。
「……何故私がペアにならなければいけないのか、教えて頂けますか?サフィス。」
シニスが爽やかな笑顔で僕に聞く。
何時もなら言わなくても分かる奴だが…不思議だ。
「今アクルトの実力と対等な者がいないからだ。なら実力もあり年月があるシニスをペアにした方が良い。」
他にも色が同じだから、等あるが言わなくて良いだろう。
「理由は……分かりますが、その間貴方のペアはどするのですか!」
「必要無い」
僕は強いしな。
シニスが急に席から立ち僕に向かって怒鳴る。
「必要有ります!貴方は「シニス。僕の言う事は?」……ッ!」
そう言うとシニスは黙って俯いた。
いかにも不満だ、と言う顔をしている。
「だから俺を国に帰せって言ってんだろーが!聞いてんのか!」
「貴様に国は無い。今貴様が所属しているのはこの館だ。」
僕は右手に描いた奴隷主紋を見せる。
これは絶対契約の時に使われる魔法紋の奴隷番だ。
僕のは主紋。意味はそのまま主が付ける紋だ。
アクルトは奴隷紋。奴隷が付ける紋だ。
そして首には『居場所が分かる』首枷がしてある。
「英雄なのだからこの紋の意味は分かるだろう。」
「~~ッ!お前ら人拐いか!」
アクルトが自らの右手を見て顔を真っ赤にする。
激怒しているのだろう。
「僕はお前を買っただけだ。そんな言いがかりは止めろ。」
昔見た英雄は、こんなにも……
「俺を国に帰せ!陛下が俺を待ってるんだ!」
……こんなにも、愚かだったのか。
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