5 / 12
4話
しおりを挟む
ーーーー困った。お金が無い。
僕は軽い財布の中身を見て意味も無く頷く。
あぁ、困った。お金が無い。
僕は唸りながらピカと一緒に路地裏に行く。
『どうしたの?ピカ、もう疲れたぁ!』
頬を膨らましてぐずり始めたピカの頭を撫でる。
「ピカ。僕の髪色や見た目って変えられる?」
ピカの金色の瞳を見る。そうするとピカは頭に『?』を浮かべた。
『髪の毛を少なくしたら出来るよ!でも見た目は変えるの、ピカ苦手だからむり!』
なるほど。
ピカの、疑問に思うが答えを先に言う所、僕は大好きである。
僕は髪を一つに纏め懐刀を取り出す。
『?なにやってるの?ミシェ??』
ピカがそう言った刹那、ミシェルは髪を肩ぐらいまで切ってしまう。
『ギャャャャャャャャャャャ!!!』
何時もの鳥の様な愛らしい声からは想像も出来ぬほど、男らしい声がピカから上がった。
『な、な、な、な、何やってるのぉぉぉ???ミシェ危ないよ!!』
髪と一緒に少し切ってしまった項をピカはこっそり、だが的確に魔法で治療する。
「資金が尽きた。僕は冒険者になる。」
ピカは口を開いて停止した。だがミシェルは止めなければ行動してしまう、だからピカは笑顔で本気でミシェルを止めに入る。
『あのお城に行けばねむねむ出来るんだよ?』
ミシェルは城を見てフッと笑った。
「ピカ。良く考えたんだ。此処に着くまで大体三ヶ月程かかる。…僕達は早く着きすぎたんだ。今向かっても彼方を急がせてしまう。それは可哀想だ。なら時期を見て登城した方が良い。」
『……』
ミシェルは拳を握り空を見上げる。
「そうだ。そして待つ為には宿屋が必要。宿屋にはお金が必要。ならお金は何処から?……冒険者になって稼ぐしか無いじゃないか!!」
ミシェルは初めての旅で熱を上げていた。
そしてそれが判ったピカは落ち着くまで待とう、と判断したのだった。
『ミシェ良い子!ピカもそう思う!』
僕は軽い財布の中身を見て意味も無く頷く。
あぁ、困った。お金が無い。
僕は唸りながらピカと一緒に路地裏に行く。
『どうしたの?ピカ、もう疲れたぁ!』
頬を膨らましてぐずり始めたピカの頭を撫でる。
「ピカ。僕の髪色や見た目って変えられる?」
ピカの金色の瞳を見る。そうするとピカは頭に『?』を浮かべた。
『髪の毛を少なくしたら出来るよ!でも見た目は変えるの、ピカ苦手だからむり!』
なるほど。
ピカの、疑問に思うが答えを先に言う所、僕は大好きである。
僕は髪を一つに纏め懐刀を取り出す。
『?なにやってるの?ミシェ??』
ピカがそう言った刹那、ミシェルは髪を肩ぐらいまで切ってしまう。
『ギャャャャャャャャャャャ!!!』
何時もの鳥の様な愛らしい声からは想像も出来ぬほど、男らしい声がピカから上がった。
『な、な、な、な、何やってるのぉぉぉ???ミシェ危ないよ!!』
髪と一緒に少し切ってしまった項をピカはこっそり、だが的確に魔法で治療する。
「資金が尽きた。僕は冒険者になる。」
ピカは口を開いて停止した。だがミシェルは止めなければ行動してしまう、だからピカは笑顔で本気でミシェルを止めに入る。
『あのお城に行けばねむねむ出来るんだよ?』
ミシェルは城を見てフッと笑った。
「ピカ。良く考えたんだ。此処に着くまで大体三ヶ月程かかる。…僕達は早く着きすぎたんだ。今向かっても彼方を急がせてしまう。それは可哀想だ。なら時期を見て登城した方が良い。」
『……』
ミシェルは拳を握り空を見上げる。
「そうだ。そして待つ為には宿屋が必要。宿屋にはお金が必要。ならお金は何処から?……冒険者になって稼ぐしか無いじゃないか!!」
ミシェルは初めての旅で熱を上げていた。
そしてそれが判ったピカは落ち着くまで待とう、と判断したのだった。
『ミシェ良い子!ピカもそう思う!』
0
あなたにおすすめの小説
寂しいを分け与えた
こじらせた処女
BL
いつものように家に帰ったら、母さんが居なかった。最初は何か厄介ごとに巻き込まれたのかと思ったが、部屋が荒れた形跡もないからそうではないらしい。米も、味噌も、指輪も着物も全部が綺麗になくなっていて、代わりに手紙が置いてあった。
昔の恋人が帰ってきた、だからその人の故郷に行く、と。いくらガキの俺でも分かる。俺は捨てられたってことだ。
黒獅子の愛でる花
なこ
BL
レノアール伯爵家次男のサフィアは、伯爵家の中でもとりわけ浮いた存在だ。
中性的で神秘的なその美しさには、誰しもが息を呑んだ。
深い碧眼はどこか憂いを帯びており、見る者を惑わすと言う。
サフィアは密かに、幼馴染の侯爵家三男リヒトと将来を誓い合っていた。
しかし、その誓いを信じて疑うこともなかったサフィアとは裏腹に、リヒトは公爵家へ婿入りしてしまう。
毎日のように愛を囁き続けてきたリヒトの裏切り行為に、サフィアは困惑する。
そんなある日、複雑な想いを抱えて過ごすサフィアの元に、幼い王太子の世話係を打診する知らせが届く。
王太子は、黒獅子と呼ばれ、前国王を王座から引きずり降ろした現王と、その幼馴染である王妃との一人息子だ。
王妃は現在、病で療養中だという。
幼い王太子と、黒獅子の王、王妃の住まう王城で、サフィアはこれまで知ることのなかった様々な感情と直面する。
サフィアと黒獅子の王ライは、二人を取り巻く愛憎の渦に巻き込まれながらも、密かにゆっくりと心を通わせていくが…
勘弁してください、僕はあなたの婚約者ではありません
りまり
BL
公爵家の5人いる兄弟の末っ子に生まれた私は、優秀で見目麗しい兄弟がいるので自由だった。
自由とは名ばかりの放置子だ。
兄弟たちのように見目が良ければいいがこれまた普通以下で高位貴族とは思えないような容姿だったためさらに放置に繋がったのだが……両親は兎も角兄弟たちは口が悪いだけでなんだかんだとかまってくれる。
色々あったが学園に通うようになるとやった覚えのないことで悪役呼ばわりされ孤立してしまった。
それでも勉強できるからと学園に通っていたが、上級生の卒業パーティーでいきなり断罪され婚約破棄されてしまい挙句に学園を退学させられるが、後から知ったのだけど僕には弟がいたんだってそれも僕そっくりな、その子は両親からも兄弟からもかわいがられ甘やかされて育ったので色々な所でやらかしたので顔がそっくりな僕にすべての罪をきせ追放したって、優しいと思っていた兄たちが笑いながら言っていたっけ、国外追放なので二度と合わない僕に最後の追い打ちをかけて去っていった。
隣国でも噂を聞いたと言っていわれのないことで暴行を受けるが頑張って生き抜く話です
2度目の恋 ~忘れられない1度目の恋~
青ムギ
BL
「俺は、生涯お前しか愛さない。」
その言葉を言われたのが社会人2年目の春。
あの時は、確かに俺達には愛が存在していた。
だが、今はー
「仕事が忙しいから先に寝ててくれ。」
「今忙しいんだ。お前に構ってられない。」
冷たく突き放すような言葉ばかりを言って家を空ける日が多くなる。
貴方の視界に、俺は映らないー。
2人の記念日もずっと1人で祝っている。
あの人を想う一方通行の「愛」は苦しく、俺の心を蝕んでいく。
そんなある日、体の不調で病院を受診した際医者から余命宣告を受ける。
あの人の電話はいつも着信拒否。診断結果を伝えようにも伝えられない。
ーもういっそ秘密にしたまま、過ごそうかな。ー
※主人公が悲しい目にあいます。素敵な人に出会わせたいです。
表紙のイラストは、Picrew様の[君の世界メーカー]マサキ様からお借りしました。
愛だの恋だの馬鹿馬鹿しい!
蘇鉄
BL
「俺は誰とも関わりたくないんだけどなあ、おかしいなあ?」
『回答。ユーザー様の行動が微妙に裏目に出ています。シミュレーション通りにならず当システムは困惑しております( ゚Д゚)』
平和な学生生活を手に入れるために生活サポートAIシュレディンガーと共に色々と先回りして行動していたらいつの間にか風紀委員やら生徒会やらに追い回される羽目になっていた物部戯藍。
街を牛耳る二大不良チームも加わる中、執着される理由がわからず困惑しつつも彼は平穏な生活の為に逃げ回る。
彼は愛も恋も信じない。それはとても不確かなものだから。バカバカしいまやかしだと決めつけて。
※ 不定期更新です
姉の聖女召喚に巻き込まれた無能で不要な弟ですが、ほんものの聖女はどうやら僕らしいです。気付いた時には二人の皇子に完全包囲されていました
彩矢
BL
20年ほど昔に書いたお話しです。いろいろと拙いですが、あたたかく見守っていただければ幸いです。
姉の聖女召喚に巻き込まれたサク。無実の罪を着せられ処刑される寸前第4王子、アルドリック殿下に助け出さる。臣籍降下したアルドリック殿下とともに不毛の辺境の地へと旅立つサク。奇跡をおこし、隣国の第2皇子、セドリック殿下から突然プロポーズされる。
結婚初夜に相手が舌打ちして寝室出て行こうとした
紫
BL
十数年間続いた王国と帝国の戦争の終結と和平の形として、元敵国の皇帝と結婚することになったカイル。
実家にはもう帰ってくるなと言われるし、結婚相手は心底嫌そうに舌打ちしてくるし、マジ最悪ってところから始まる話。
オメガバースでオメガの立場が低い世界
こんなあらすじとタイトルですが、主人公が可哀そうって感じは全然ないです
強くたくましくメンタルがオリハルコンな主人公です
主人公は耐える我慢する許す許容するということがあんまり出来ない人間です
倫理観もちょっと薄いです
というか、他人の事を自分と同じ人間だと思ってない部分があります
※この主人公は受けです
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる