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翌日は当然の金曜日。
ロッカールームで加宮さんと挨拶を交わして、朝からゴメンとタッパーの入った紙袋をを押し付ける。
「えー! これ貰っていいの!?」
「ごめん、昨日作り過ぎちゃって」
「助かる!! 郁弥が変わったの食べたいって言ってたけど、レパートリーの中からだともうなくてネットで探すか明日図書館に行こうと思ってたんだよね」
「それ、実家で食べてた味からちょっと私好みになってて、ちょっと甘めだから口に合うか分かんないけど」
「良いって良いって、ありがと! 今度何か持ってくるね、お返し何がいいかな」
お菓子がいい? おかずがいい? と悩んでくれている。加宮さんは以前から、というかお互いにお弁当のおかずだったり作ってきたお菓子などをやり取りしていて、断られる確率が低いと踏んでいた。
「いいよ、作り過ぎちゃったのが悪いし、あと、もうひとり渡すから」
「……誰」
「え」
「誰に渡すの? 栞にはこういうの渡さないよね?」
よくよく周りを見ている。加宮さんの視界の広さにげんなりする。栞、とはもう一人の同期だが、彼女とはあまりこういった手作りの食べ物のやり取りをしない。
その勢いのまま言い当てられるだろうなと思っていたら、加宮さんは声を潜めてくれた。
「羽柴先輩?」
「……うん」
「こういうの食べるの? 外食多そうだよね」
「料理はそこまでしないし、外で食べるのが多いって聞いてる。貰いものは遠慮すること多いけど、食べたいって言われて作って持っていくと食べてくれる、よ?」
「へぇ……そうなんだ……」
どこか含みのある返事にドキドキしながら加宮さんの表情を伺う。どこか、両親に友人を見定められている様なモヤモヤとした気持ちになる。
言ってて違和感を覚えるけれど、大学時代からの付き合いもあって、先輩は私の料理は受け入れてくれている。そういえば、先輩は私が作るものは食べたそうにするけど、他の人から貰うのは断っている姿が多かったような。
昨日の帰りに温かいものが食べたい、といったから、レンジで温めて食べられるものにした。相変わらず、私は羽柴先輩に甘い。
郁弥も料理しないからなあ、と同棲している彼の食生活事情を話してくれる。私と羽柴先輩の話は一先ずここまで、ということらしい。追撃がない事にホッとしながら加宮さんとその彼氏さんである郁也さんとやらの話を聞く。
加宮さんはそう云うところをうまく切り替えてくれる。たまにちょっと勢いづいてぐいぐいと質問攻めにされることもあるが、そういう性分だから! と言い切っている。高校生の時に新聞部をしていて、それである人をすごく追いかけていたことがあるのだとか。
ロッカールームを後にして、営業の部屋に行くと羽柴先輩はもうパソコンに向いていた。まだ始業時間でもないのに、早出をしているのだ。いつもならほどほどの時間に出勤しているくらいだから、来週必要な資料だとは聞いていたけれど余程力をいれねばならない事案なのだろう。
午前中も潰す覚悟だったという昨日作成した資料が午前中の内に終わるのか、私には分らなかったし昨日の手伝った分でいったん終了ということで、今日は羽柴先輩の業務の手伝いを言われてはいない。これから普段の業務に手を付けることになる。
羽柴先輩にはお昼にでも渡そう。今は声を掛けるべきではないだろうとしっかりと空気を読んでから、自分のデスクでパソコンの立ち上げを始める。
立ち上がったパソコンにログインして、メールを開いて追加事項がないかを確認する。書類棚からファイルを借りて来たり朝礼前に軽くデスク周りを掃除したりして、九時から週末の仕事が始まる。
ロッカールームで加宮さんと挨拶を交わして、朝からゴメンとタッパーの入った紙袋をを押し付ける。
「えー! これ貰っていいの!?」
「ごめん、昨日作り過ぎちゃって」
「助かる!! 郁弥が変わったの食べたいって言ってたけど、レパートリーの中からだともうなくてネットで探すか明日図書館に行こうと思ってたんだよね」
「それ、実家で食べてた味からちょっと私好みになってて、ちょっと甘めだから口に合うか分かんないけど」
「良いって良いって、ありがと! 今度何か持ってくるね、お返し何がいいかな」
お菓子がいい? おかずがいい? と悩んでくれている。加宮さんは以前から、というかお互いにお弁当のおかずだったり作ってきたお菓子などをやり取りしていて、断られる確率が低いと踏んでいた。
「いいよ、作り過ぎちゃったのが悪いし、あと、もうひとり渡すから」
「……誰」
「え」
「誰に渡すの? 栞にはこういうの渡さないよね?」
よくよく周りを見ている。加宮さんの視界の広さにげんなりする。栞、とはもう一人の同期だが、彼女とはあまりこういった手作りの食べ物のやり取りをしない。
その勢いのまま言い当てられるだろうなと思っていたら、加宮さんは声を潜めてくれた。
「羽柴先輩?」
「……うん」
「こういうの食べるの? 外食多そうだよね」
「料理はそこまでしないし、外で食べるのが多いって聞いてる。貰いものは遠慮すること多いけど、食べたいって言われて作って持っていくと食べてくれる、よ?」
「へぇ……そうなんだ……」
どこか含みのある返事にドキドキしながら加宮さんの表情を伺う。どこか、両親に友人を見定められている様なモヤモヤとした気持ちになる。
言ってて違和感を覚えるけれど、大学時代からの付き合いもあって、先輩は私の料理は受け入れてくれている。そういえば、先輩は私が作るものは食べたそうにするけど、他の人から貰うのは断っている姿が多かったような。
昨日の帰りに温かいものが食べたい、といったから、レンジで温めて食べられるものにした。相変わらず、私は羽柴先輩に甘い。
郁弥も料理しないからなあ、と同棲している彼の食生活事情を話してくれる。私と羽柴先輩の話は一先ずここまで、ということらしい。追撃がない事にホッとしながら加宮さんとその彼氏さんである郁也さんとやらの話を聞く。
加宮さんはそう云うところをうまく切り替えてくれる。たまにちょっと勢いづいてぐいぐいと質問攻めにされることもあるが、そういう性分だから! と言い切っている。高校生の時に新聞部をしていて、それである人をすごく追いかけていたことがあるのだとか。
ロッカールームを後にして、営業の部屋に行くと羽柴先輩はもうパソコンに向いていた。まだ始業時間でもないのに、早出をしているのだ。いつもならほどほどの時間に出勤しているくらいだから、来週必要な資料だとは聞いていたけれど余程力をいれねばならない事案なのだろう。
午前中も潰す覚悟だったという昨日作成した資料が午前中の内に終わるのか、私には分らなかったし昨日の手伝った分でいったん終了ということで、今日は羽柴先輩の業務の手伝いを言われてはいない。これから普段の業務に手を付けることになる。
羽柴先輩にはお昼にでも渡そう。今は声を掛けるべきではないだろうとしっかりと空気を読んでから、自分のデスクでパソコンの立ち上げを始める。
立ち上がったパソコンにログインして、メールを開いて追加事項がないかを確認する。書類棚からファイルを借りて来たり朝礼前に軽くデスク周りを掃除したりして、九時から週末の仕事が始まる。
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