【完結】第2の人生始めちゃいます〜楽しくいける、、ハズ?

さくら

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9 真智子はマーチ?マチコ巻?

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真智子は3月生まれのマーチから取ったのか⁈
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。

前世の名前、真智子
いやいや、うちの親、3月がマーチだって知らないな
おそらく、マチコ巻とか、町で生まれたからとか
しょうもない理由にちがいない
知らんけど

そんなことを考えてるわたしは、マリー他の侍女たちに
されるがまま。

磨かれて~ 整えられて、着付けられ~ byココ

今日はわたしの4歳の誕生日パーティーand婚約披露パーティー
なのです。
私が主役です。
侍女たちの熱意もわかると言うもの。うんうん。
私は自称美幼女だからね!

「ココ様、素敵です」
ひと仕事やり終えた感を醸し出し、
手の甲で額の汗を拭ってるマリー

実際にその仕草してるひと、初めて見たよ

「ほわぁ かわいい!
ありがとーマリー」
と満面の笑みで後ろを振り向くと、
うっ!と胸元を掴み四つん這いに。

マリー、orz になってるよ

でも、みんなかわいい、かわいいって褒めてくれて、
気分もあげあげのわたし。

そこへニコラ様がお迎えに来てくれました。

お手紙のやり取りや、とっても素敵なお花は何度もいただきましたが、
実は婚約を結んでから初めてお会いします。
決まるまでが超スピード婚約だったのです。

もともと、お誕生日パーティーは決まっていて、
ついでにそこで婚約のお披露目もしてしまいましょう
と、あれよあれよと決まっていきました。
なんだか、バルビエ家の押しが強め。グイグイ来ます。
こんな短期間でなんとかなるもんなんですね。
公爵家の力技、いえ圧りょ、力量ですね。うん。

そう!グレゴリー様には姓がありました。当たり前ですが。

グレゴリー・ド・バルビエ
ニコラ・ド・バルビエ
そして奥様がマルグリット・ド・バルビエ

立派なんてもんじゃありません。
ここはバルビエ王国。
そうです、グレゴリー様は王族と親戚スジ。
グレゴリーの奥様、マルグリット様は現王の妹様でした。
王女様だったのです。
降嫁ではありますが、グレゴリー様が婿入りで、
バルビエの姓が残りました。
と言うことは、ニコラ様は王様の甥っ子なのです。

おっおそれおおいぃ

侯爵家といえども、しがない田舎のニ女。
長女ですがお兄様もいるのでただの二女。

お手紙でそれとなく、
バルビエ家にわたしは相応しくないのでは~
わたしにニコラ様はもったいないのでは~
考え直すなら今!まだ間に合いますよ~
と遠回しにお伝えしてみましたが、ニコラ様からは

問題ない。僕と婚約するのはイヤなの?
僕はキライ?

と、手紙の向こうにウルウルしたワンコがお座りしてるのが
見えました。

もちろん、ワンコではなく狼だったと知るのはまだまだ先の話



「ココ、準備できた?」
「はい!」

ほぉわぁ~王子様です。
みんなーリアル王子がここにいますよー

「ココ、かわいい。お願い僕の腕の中から出ていかないで」
そっと、ふんわり、抱きしめられました。
なぜでしょう、心踊る場面ですが、囲われた感満載です。

「ニコ様もとっても素敵です!」
ニコラ様の腕の中から見上げると髪をセットしてあるため、
いつもよりお顔、いえ、ご尊顔が拝見できて
ちょっと照れてしまいました。

すこーし、ほんのすこーーし、あまり同年代の女の子には
見せたくないなぁなんて。思ったりもして。
あわわとしてるわたしは、

あぶなかった、こんなかわいいココを婚約者なしで
誕生日パーティーさせるなんて
狼の群れに子ウサギを放つようなものだ

なんてブツブツ言っているニコラ様には気が付きませんでした。

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