【完結】第2の人生始めちゃいます〜楽しくいける、、ハズ?

さくら

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15 わたしにはなんとアレが!

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教会の雰囲気に思わず膝立ちになり、両指を組んで
「アーメン」と言いたくなっている
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。

領地のこぢんまりとした教会ですが、さすがです、厳かな空気感がハンパない。
私の邪な筋肉愛が洗われるようです。

「ようこそおいでになりました、大司教の
サーシャ・クリロフでございます」

金の刺繍が入った白の長衣を着た、薄い水色をした長い髪のかたが出迎えてくれました。

すごい綺麗、、、男性だよね?
この教会には大精霊様がいらっしゃった!

プッ
ん?お父様、お兄様、ニコ様のお口から何か音が?
ん?お母様、扇でお顔を隠してますが何か?

クスクス
「お嬢様、申し訳ございません、
私は人間の男ですよ」

えっ?口に出てた?
「もっ申し訳ごじゃいません」
いやーーもう5歳なーのーにー
ごじゃいませんって、ごじゃいませんってー

んんっ
「大変失礼いたしました」ちょっとお澄まし顔で
謝りました。

ぷぷぷっ

スルーです。スルーしてやります。

「いえ、謝ることではありませんよ。
大精霊様と仰っていただくなど光栄なことです」

ほぉわぁーとっても綺麗な笑顔です。
周りに妖精が飛んでいるようです。

んっ?あれ?
コシコシと目を擦って改めて大精霊、いや、
大司教様の周囲を見ると、本当にいました!
小さい妖精がホワホワとクルクルしてました。

イッツ、ふぁんたじー!

「お嬢様?」

「あっ失礼しました。わたくしクレモン家の娘、
ココ・ル・クレモンと申します。」

「ご丁寧にありがとうございます。
この度は5歳おめでとうございます。」

「ありがとうございます。
クリロフ様の周りにくるくるしているのは妖精でしょうか?」

「「「「「えっ?」」」」」

5人の声が重なりました。
あれ?言っちゃいけなかった??

「ココ様にはこれが見えるのですね。
そうです。私には妖精がついているのですが
よく分かりましたね?光の玉なのに妖精とは」

「あれ?光の玉ではなく、ちゃんと妖精の姿をしていますよ?
とってもかわいい子たちです。」

手をそっと出すと私の手にも集まってくれました。
かわいい、、、小さい羽根がパタパタしてます。

「これは、、、領主様、ココ様には特別な加護、
さらに魔力量が相当に多いのかも知れません。
私よりも。」

•••••

なんだか、見えてはいけないものが見えてしまったようです。全員が呆然としてる中、妖精だけは安定の可愛さでした。

パタパタ パタパタ パタパタ
妖精が3人通ったころ

「とっとにかく、ココ様の魔力測定してみましょう。
こちらへいらしてください。」

大司教が動き出してくれました。

「あっあぁそっそうだな。」
お父様は吃りながらハハハと字で書いたような
笑いを漏らしてました。

「ニコ様、なんだか私には恐ろしいものが憑いてるかもです」
大人たちのぎこちない空気に、わたしには肩が重くなるような何かが憑いてるに違いありません。こわい。

「大丈夫、何がついててもココはココ。
私のかわいい婚約者だよ」

そんな恐ろしいものじゃないよ。でも、王家が欲しがるほどの存在になるだろうな。良かった婚約しておいて。王家にだろうとココを渡しはしない。あー今すぐ夫婦になりたいよ。

ニコ様の笑顔にホッとして、ニコ様の独り言は
聞き流してました。
まぁたとえ聞こえていても わたしもすき って返事するだけですが

ニコ様の手にぎゅっと力が入りました。
負けじと私もぎゅっぎゅっと力を入れました。
もちろん、す・き のサインです。わかるのは私だけですが。
きゃっ

そのうち、5回ぎゅっとしちゃいます。
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