【完結】第2の人生始めちゃいます〜楽しくいける、、ハズ?

さくら

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17 ありゃついて来ちゃったのね

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ニコ様のお宅、もとい宮殿へお話し合いに来た
ココ・ル・クレモン とその家族です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。

何度来てもご立派!
毎回ニコ様に迎えられ、会うたびに
ニコ様のご尊顔に、ほわぁ~
宮殿を見上げては、ほぇ~
口を閉じる暇がありません。

開いた口に妖精さんが入ろうと
顔を突っ込んできます。やめれ!ここはトンネルじゃない。向こう側には出られんよ。

そう、なんと教会にいた妖精さんがついて
来ちゃいました。
2人づつ手を繋ぎ、5組。
計10人?10匹?10妖精?です。

これ、属性の人数ですかねー
そして、水(氷)でワンセットみたいに
手を繋いでるようです。

なんだそれ!かわいいじゃないか!

妖精さんは、魔力が高いと見えるらしく、
我が家の家族とニコ様の家族は光の玉のように見え、
わたしにはちゃんとした姿に見えます。
なんせ魔力量無限大っすから。

そして、なんとニコ様にも姿が見えているらしい。
魔力量、一応数字が書いてあるけどありえない
桁数らしい。ほぼ無限大。
もう無限大でいいじゃん。
なんでわざわざ数字にしたん?

たまに、ニコ様が私の頭を見て
笑いを堪えてるときがあります。
それは妖精さんが私の頭上で御休憩されて
いるから。

家族は私の頭上を見てなんとも言えない顔をしています。そりゃそうだ、わたしの頭は光り輝いてる!物理的に。

ニコ様には、私の頭満員御礼です。朝のラッシュ時なみ。
小さいと言えど、10妖精が5歳の頭に乗るには
密集するしかありません。
10妖精がお行儀良く頭に座っている姿は、
大仏の螺髪か、パンチパーマか、、
重くはないんですけどね。

右手をオッケー、左手をお胸のところにお皿の
形で持って来て目を瞑ってみました。

「ココ?」
はっ!ニコ様のエスコートの手を解いてまで
するポーズではありません。

「えへ。」
ちょっとお恥ずかしい気持ちを隠して、
ニコ様のお手を再度繋ぎました。
もちろん、指と指を絡ませてつなぐあれです。

「ココ、かわいいよ、、はやく一緒に住みたい」

ニコ様、私はまだ5歳。
親の庇護の元で過ごさせてくださいませ。

バルビエ宮殿の応接間に案内され待っていると、

あっ私は何故かニコ様のお膝の上です。
痛くないのでしょうかね~
でも、ニコ様にバックハグされるとなんだか
ほっとするので、お膝の上もやぶさかでもない。

「お待たせしました。わざわざご足労いただき
ありがとうございます。」

ニコ様ご両親登場です。
扉が開く音でさっと起立していました。
それぞれが挨拶をしてるところ、
私は危うくふらっ~とグレゴリー様に近寄って
行きそうになりましたが、ニコ様の腕でガッチリ
阻止されました。

立っても何故かバックハグ状態でしたので。
後ろから覗き込まれ、
「ん?」と良い笑顔。

私でも読み取れましたよ!
われ、なに父上の胸筋触りに行こうとしてんだ?
の、ん?ですね!

なんか違う、、、とニコ様がボソッと。
もちろん、私はココ推理にご満悦。ふんふん。

そして、両家の話し合いで、
平日はバルビエ宮殿に通い魔法を学ぶ
送り迎えはバルビエ家の馬車を使う
バルビエ家の影をココに付ける

を一旦学園入学まで。

さらに、仮結婚をすることになりました。

仮結婚とは、婚約以上結婚未満の誓約を
かわすことです。
簡単には解消できず、必ず結婚することを
前提に、大司教の元で誓います。
そうすることで、王家から守れるとのこと。

良いのでしょうか。
私にとってはこの上ない幸せなことですが、
ニコ様はこれからもっと素敵な人に出会う
んじゃないだろうか。
そんな機会をなくしていいのかなぁ。

そんなことを思い、しょんぼりーぬココに
なっていましたが、

「ココ、僕は出会った瞬間から、僕の全てが
ココになったんだよ。仮結婚なんて飛ばして
正式に結婚したいぐらいだよ」

残念ながらさすがの異世界でも5歳で結婚は
できないようです。

でも平日もニコ様に会えるなんて
毎日が嬉しいでいっぱいになります。
でへでへと振り返ってにっこり。

なぜか、ぎゅーーっとニコ様にお腹を絞られました。
えっ?5歳のぽっこりお腹はお気に召しませんか?
そんなに絞ってもウエストはできませんよ。
これぞ幼児体型の私ですから。

タップ、タップ
出る出る、何か出ちゃう。

「ごめんごめん。あまりにもココが可愛すぎて
なんか、ゔーってなった」

やめろやめろ、可愛すぎるココが、
なにか出すぎるココになるところだったよ。
100年の恋も醒めるところだったよ。

「ニコ様、100年たっても恋してますからね!」




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