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23 ピッカピッカのぉ一年生〜
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とうとう7歳!今日から学園に入学いたします!
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。
入学の日がやってまいりました。緊張はしてますが、ニコ様と一緒なのでウキウキです。領から寮へ。(なんか上手いこと言った??)拠点が変わります。家族と離れるのはちょっと寂しいですが、お部屋はな・ん・と!ニコ様と一緒なのでーす!
おはようからおやすみまで、なんならこんにちは、こんばんはも。夢のようです。
嬉しすぎる~
寮は侍従、侍女の帯同は認められておりません。文字通りニコ様と2人きりです。きゃっ。
お掃除は1週間に1回、王宮メイドが派遣され、その他の日は自分たちでせねばなりません。
お食事は一階に食堂があり、24時間いつでも食べられます。
室内に小さいキッチンも付いており、ご自分で料理するのもアリらしい。でも皆さんお貴族様ですからご自分で作るのは厳しいかもしれません。
材料は厨房に行けば無償提供してくださるようです。ありがたい。
「ココ、そろそろ食堂に行く?」
ニコ様とは到着した際、あつーい抱擁済みです。ニコ様は会いたかったよって。前日もお会いしてますけどね!なんなら、学園の寮まで一緒に来ましたから。正しくは数時間ぶりです。男女に分かれて説明を受けて部屋に戻ってくると先にニコ様がいました。
嬉しい!部屋に入ったらニコ様がいるなんて!!
「ニコ様、ただいまですー」
ってついつい抱きついちゃいました。はしたなかったですね。
「おかえり、ココ」
ニコ様もギューって。
「ニコ様、これからよろしくお願いいたします。夜さよならしなくて良いのはとても嬉しいです。」
くぅ~ココ!
「こちらこそよろしくね。」
ん?お返事の合間の呻き?はて?
「ニコ様、わたしはお部屋で食べようと思います。ちょっと疲れてしまって、今日はもうたくさんの人前に出るのが、、、すみません。ニコ様だけで行ってもらえますか?」
「じゃぁ僕も部屋で食べるよ。何か運んでもらう?」
「いえ、材料もいただいてきたので何か作ろうかと。ニコ様の分は運んでいただきましょうか?」
「ココの手料理!僕も食べたいな」
なって、食べたいなってー
きゅん。なんだかニコ様が可愛らしい。
「作るのは良いのですが、本当に大したものはできません。庶民の食べ物と言っても良いぐらいで、公爵家のメイドたちの賄いよりも下ではないかと、、、」
味は大丈夫と思うけど、公爵家のニコ様にお出しして良いものでしょうか。
うちでは、どんなものでも私が作ったものは美味しい、美味しいって食べてくれるのですが。
公爵家ご嫡男にしょぼい料理出した罪で捕まりませんか?大丈夫でしょうか。
「ぷっ何その罪。あはは
大丈夫だよ。僕にもお願い。ねっ?」
陥・落
ちょろい、ちょろすぎるよココ。
そして脳内盗聴器、絶好調っすね。
前世、お料理アプリ任せの私が自力で作れる料理なんてたかが知れてます。仕方がないです。お披露目しましょう。しょぼい料理を!
肉じゃが、豚汁、きゅうりとトマトの酢の物、栗の炊き込みご飯
はずっ!異世界で出すラインナップじゃないって私でもわかるやつ
「ニコ様、お待たせしました。ちょっとお恥ずかしいメニューで申し訳ございません。お口に合わないようでしたら、ひとっ走り食堂まで行ってきますのでご遠慮なくおっしゃってくださいませ。」
ひとっ走りって!江戸っ子かって。
「美味しそうだよ。ほらココも座っていただこう?」
ついついニコ様の一口目を見守ってしまいました。どうでしょう?食べられそうでしょうか。
「美味しいっ!スゴイよココ!全部美味しい!うちの料理人より僕は好きだよ」
ニコ様~なんてデキたお人なんだぁぁ
社交辞令としても嬉しい。
「ココ、本心だからね?時々作って欲しいな」
ニコ様~やはり脳内盗聴器ですな!
ニコ様はペロリ食べてしまい、栗ご飯のおかわりもしてくれました。良かった、良かった。
見た目は地味だけど、疲れてるときには日本食ですなぁ。ビバ!じゃぱにーず料理!まったり日本茶もいただきたいところですが、紅茶にしましょう。さすがに黒髪と言えど日本離れしたニコ様には湯呑みは合わない。
「ココ、スゴイね。こんなに料理ができるとは思わなかったよ。ますます手放せなくなるね」
「もう。ニコ様褒めすぎです。でも嬉しい。手放さないでくださいね。」えへへ。
「ココおいで」
ニコ様は魔法でパパッとお片付けをしてくれて、ソファに座り私をお膝に乗せてくれました。もう7歳なのですが、、、嬉しいので黙っておきます。
後ろからギューっとして、肩口に顔を埋めてきました。くすぐったい。
「ココ、僕嬉しいよ。夕飯を食べた後も、寝る時も一緒かと思うと。もうさよならしなくていいんだね。」
ニコ様、ホームシックでしょうか?
片口にある頭をナデナデ、ナデナデ。
私の仕草を見ていた妖精たちもニコ様の頭をナデナデ、ナデナデ。
やばっなんかおもろい。ニコ様のあたまを10人の妖精が円になって撫でてる。
心なしか回ってきてるし。
ニコ様黒髪で良かった。赤髪だったら妖精のキャンプファイヤーのようだったよ。ププッ。
ニコ様のジト目には気がつかず脳内では
もーえろよ、もえろーよ、ほのおよ燃えろー
がループしてました。
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。
入学の日がやってまいりました。緊張はしてますが、ニコ様と一緒なのでウキウキです。領から寮へ。(なんか上手いこと言った??)拠点が変わります。家族と離れるのはちょっと寂しいですが、お部屋はな・ん・と!ニコ様と一緒なのでーす!
おはようからおやすみまで、なんならこんにちは、こんばんはも。夢のようです。
嬉しすぎる~
寮は侍従、侍女の帯同は認められておりません。文字通りニコ様と2人きりです。きゃっ。
お掃除は1週間に1回、王宮メイドが派遣され、その他の日は自分たちでせねばなりません。
お食事は一階に食堂があり、24時間いつでも食べられます。
室内に小さいキッチンも付いており、ご自分で料理するのもアリらしい。でも皆さんお貴族様ですからご自分で作るのは厳しいかもしれません。
材料は厨房に行けば無償提供してくださるようです。ありがたい。
「ココ、そろそろ食堂に行く?」
ニコ様とは到着した際、あつーい抱擁済みです。ニコ様は会いたかったよって。前日もお会いしてますけどね!なんなら、学園の寮まで一緒に来ましたから。正しくは数時間ぶりです。男女に分かれて説明を受けて部屋に戻ってくると先にニコ様がいました。
嬉しい!部屋に入ったらニコ様がいるなんて!!
「ニコ様、ただいまですー」
ってついつい抱きついちゃいました。はしたなかったですね。
「おかえり、ココ」
ニコ様もギューって。
「ニコ様、これからよろしくお願いいたします。夜さよならしなくて良いのはとても嬉しいです。」
くぅ~ココ!
「こちらこそよろしくね。」
ん?お返事の合間の呻き?はて?
「ニコ様、わたしはお部屋で食べようと思います。ちょっと疲れてしまって、今日はもうたくさんの人前に出るのが、、、すみません。ニコ様だけで行ってもらえますか?」
「じゃぁ僕も部屋で食べるよ。何か運んでもらう?」
「いえ、材料もいただいてきたので何か作ろうかと。ニコ様の分は運んでいただきましょうか?」
「ココの手料理!僕も食べたいな」
なって、食べたいなってー
きゅん。なんだかニコ様が可愛らしい。
「作るのは良いのですが、本当に大したものはできません。庶民の食べ物と言っても良いぐらいで、公爵家のメイドたちの賄いよりも下ではないかと、、、」
味は大丈夫と思うけど、公爵家のニコ様にお出しして良いものでしょうか。
うちでは、どんなものでも私が作ったものは美味しい、美味しいって食べてくれるのですが。
公爵家ご嫡男にしょぼい料理出した罪で捕まりませんか?大丈夫でしょうか。
「ぷっ何その罪。あはは
大丈夫だよ。僕にもお願い。ねっ?」
陥・落
ちょろい、ちょろすぎるよココ。
そして脳内盗聴器、絶好調っすね。
前世、お料理アプリ任せの私が自力で作れる料理なんてたかが知れてます。仕方がないです。お披露目しましょう。しょぼい料理を!
肉じゃが、豚汁、きゅうりとトマトの酢の物、栗の炊き込みご飯
はずっ!異世界で出すラインナップじゃないって私でもわかるやつ
「ニコ様、お待たせしました。ちょっとお恥ずかしいメニューで申し訳ございません。お口に合わないようでしたら、ひとっ走り食堂まで行ってきますのでご遠慮なくおっしゃってくださいませ。」
ひとっ走りって!江戸っ子かって。
「美味しそうだよ。ほらココも座っていただこう?」
ついついニコ様の一口目を見守ってしまいました。どうでしょう?食べられそうでしょうか。
「美味しいっ!スゴイよココ!全部美味しい!うちの料理人より僕は好きだよ」
ニコ様~なんてデキたお人なんだぁぁ
社交辞令としても嬉しい。
「ココ、本心だからね?時々作って欲しいな」
ニコ様~やはり脳内盗聴器ですな!
ニコ様はペロリ食べてしまい、栗ご飯のおかわりもしてくれました。良かった、良かった。
見た目は地味だけど、疲れてるときには日本食ですなぁ。ビバ!じゃぱにーず料理!まったり日本茶もいただきたいところですが、紅茶にしましょう。さすがに黒髪と言えど日本離れしたニコ様には湯呑みは合わない。
「ココ、スゴイね。こんなに料理ができるとは思わなかったよ。ますます手放せなくなるね」
「もう。ニコ様褒めすぎです。でも嬉しい。手放さないでくださいね。」えへへ。
「ココおいで」
ニコ様は魔法でパパッとお片付けをしてくれて、ソファに座り私をお膝に乗せてくれました。もう7歳なのですが、、、嬉しいので黙っておきます。
後ろからギューっとして、肩口に顔を埋めてきました。くすぐったい。
「ココ、僕嬉しいよ。夕飯を食べた後も、寝る時も一緒かと思うと。もうさよならしなくていいんだね。」
ニコ様、ホームシックでしょうか?
片口にある頭をナデナデ、ナデナデ。
私の仕草を見ていた妖精たちもニコ様の頭をナデナデ、ナデナデ。
やばっなんかおもろい。ニコ様のあたまを10人の妖精が円になって撫でてる。
心なしか回ってきてるし。
ニコ様黒髪で良かった。赤髪だったら妖精のキャンプファイヤーのようだったよ。ププッ。
ニコ様のジト目には気がつかず脳内では
もーえろよ、もえろーよ、ほのおよ燃えろー
がループしてました。
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