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25 私の手は冷たい手。でも心はポカポカよ。
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ニコ様とずっーっと手を繋いでるけどふやけないの?とお思いでしょうか
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。
そう!朝から晩まで、なんならたまに授業中も手を繋いでいますが(私は左利き、ニコ様は両手利きなので授業中でもなんら困らずなのです)、手汗は大丈夫でしょうか。
大丈夫なのです!私はなんと末端冷え性。
こんな名前だったかな??とにかく夏でも手先、足先が冷えてます。なので、ニコ様と手を繋ぐとポカポカしてすごくほっとします。
ちなみに足先の冷え対策は、作りましたよ!火魔法を使ったお靴を!ココちゃんがんばりました。初めての魔道具づくり。んっ?魔道具って言っていいのかな?ただ爪先に火魔法付与しただけだけどー
手先対策は手袋かな~なんて思ってたら、あれ?私指先冷えてるヒマなくね?なんて思っちゃいました。持つべきは一日中でも嫌がらず手を繋いでくれる婚約者ですな。繋いだ瞬間、冷たっ!と振り払わない優しさも標準装備です。ありがたや。
たまに、私がグーにして、その上から覆うように握ってくれる時もあって、これがまた温かい。
ぬくぬくなのです。
手が小さくて良かった。えへへ。
っとそんな場合じゃありませんでした。目の前にはプチパニック引き起こし令嬢、略してプチパニ令嬢がいるのでした。
どっどうしましょう。ニコ様ガン無視ですか?良いのでしょうか?
チラッ
こくん
良いみたいです。
安心してニコ様と手を繋ぎ直しました。
「ちょっと!無視しないでくださる?」
良くなかったーー
私をキッと睨んでからニコ様に話しかけてます。
「ねぇ、ニコラ様、私をご存知でしょう?もうすぐ婚約者になると思いますのよ?そこの者よりも公爵令嬢である私のほうがニコラ様には相応しいかと。」
プチパニ令嬢は、ふふんと私を見下してきました。
わたし、、いちおう侯爵家なんだけど、そんなに低い爵位じゃないと思うんだけど。
しかも!しかもですよ。ニコラ様ってお名前で呼んでます。私のニコ様なのに、、、しょぼんぬココです。左人差し指で机に「の」の字をぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる
ふぇーん。さすがにお教室内なので心の中で号泣です。
「誰が名前で呼んで良いと言った?あ゛?」
うぉー冷んやりニコ様 降・臨
「申し訳ないがお前の名前なんか知るわけないよな?しかもご自分のどこを取って僕に相応しいとお思いで?お前ごときが!同じ公爵でもテメェとは天と地ぐらい差があるんだよ。それに僕にはココがいるテメェの婚約者になんかなるか。頼まれても願い下げだ。」
クソが。
ひょぉーニコ様のお目めがガラス玉のようです。冒頭、申し訳ないがと言ってますが全く思ってない!しかも、どんどん言葉遣いが乱れてます。最後にはク、いえ敢えて追求しませんとも。こんな時もあるのでしょう。大天使と言えども。うんうん。
プチパニ令嬢は、プルプル震えながら最後の仕上げとばかりに私を睨んでから立ち去っていきました。
いやいやいや、私プチパニさんにはなんも言ってないから!まるで私が言ったかのようなあっぱれな睨み具合。理不尽…
「ココ、怖かったね?僕は絶対あいつとなんて婚約しないよ?ココだけ、ココだけが僕の唯一なんだ。イヤにならないでね?ねっ?」
「ニコ様ぁぁぁ~ずびっ。イヤになんてならないですよ?私にとってもニコ様だけです。私が怖いのは公爵家同士、家の繋がりが必要だったらニコ様をあきらめなきゃ、、あきらめ、、、あきらめたくなぃぃぃーニコさまぁ」
しがみついて号泣です。
『ココ、家のためにプチパニ令嬢と婚姻を結ぶことになった。申し訳ないね。手を繋ぐのも僕に触れるのもやめてくれ、金輪際近寄らないように』とニコ様に言われるのを想像したらもうダメでした。
「金輪際近寄らないでくれってそんなぁー見るのもダメですか?」うわぁーん
「ココ?どうしてそんな話に??見ても良いし、触れても良いよ。僕に触れられるのはココだけだよ」
こんなに大騒ぎしてますが、まだ今は教室です。なんなら担任の先生が教壇から見ています。
でも、でも、離れられないー怖くて、怖くて
ニコ様が遠くに行くんじゃないかって。
きっと私自分からニコ様のお膝によじ登りました。ニコ様にひょいっとされてません。たしかによじ登った記憶ありありです。
チラッ
こくん
良いみたいです。よじ登っても大丈夫!
ニコ様にガッチリ抱きついてやりました。これはちょっとやそっとじゃ離されません。安心です。可愛らしく横座りでもなく、ニコ様を跨いでいますので!
再度お伝えしますが、いまだ教室です。
先生からは、いい、いい、そのままで、不安なんだろ
と寛大なお言葉をいただきました。仏の先生です。
ダッコちゃんよろしく、、ん?ダッココちゃん??
そんなアホなことを考えながらニコ様の匂いを堪能していたので、ニコ様が見えない何かに目で指示を出したことに気がつきませんでした。
そして教室内が生暖か~い雰囲気で小さい子を見るような、母性の塊な目で見られていたことにも。
不思議なのが男のかたでも母性が溢れた目をしてました。父性ではなくあきらかに母性が根付いた瞬間でした。
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。
そう!朝から晩まで、なんならたまに授業中も手を繋いでいますが(私は左利き、ニコ様は両手利きなので授業中でもなんら困らずなのです)、手汗は大丈夫でしょうか。
大丈夫なのです!私はなんと末端冷え性。
こんな名前だったかな??とにかく夏でも手先、足先が冷えてます。なので、ニコ様と手を繋ぐとポカポカしてすごくほっとします。
ちなみに足先の冷え対策は、作りましたよ!火魔法を使ったお靴を!ココちゃんがんばりました。初めての魔道具づくり。んっ?魔道具って言っていいのかな?ただ爪先に火魔法付与しただけだけどー
手先対策は手袋かな~なんて思ってたら、あれ?私指先冷えてるヒマなくね?なんて思っちゃいました。持つべきは一日中でも嫌がらず手を繋いでくれる婚約者ですな。繋いだ瞬間、冷たっ!と振り払わない優しさも標準装備です。ありがたや。
たまに、私がグーにして、その上から覆うように握ってくれる時もあって、これがまた温かい。
ぬくぬくなのです。
手が小さくて良かった。えへへ。
っとそんな場合じゃありませんでした。目の前にはプチパニック引き起こし令嬢、略してプチパニ令嬢がいるのでした。
どっどうしましょう。ニコ様ガン無視ですか?良いのでしょうか?
チラッ
こくん
良いみたいです。
安心してニコ様と手を繋ぎ直しました。
「ちょっと!無視しないでくださる?」
良くなかったーー
私をキッと睨んでからニコ様に話しかけてます。
「ねぇ、ニコラ様、私をご存知でしょう?もうすぐ婚約者になると思いますのよ?そこの者よりも公爵令嬢である私のほうがニコラ様には相応しいかと。」
プチパニ令嬢は、ふふんと私を見下してきました。
わたし、、いちおう侯爵家なんだけど、そんなに低い爵位じゃないと思うんだけど。
しかも!しかもですよ。ニコラ様ってお名前で呼んでます。私のニコ様なのに、、、しょぼんぬココです。左人差し指で机に「の」の字をぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる、ぐるぐる
ふぇーん。さすがにお教室内なので心の中で号泣です。
「誰が名前で呼んで良いと言った?あ゛?」
うぉー冷んやりニコ様 降・臨
「申し訳ないがお前の名前なんか知るわけないよな?しかもご自分のどこを取って僕に相応しいとお思いで?お前ごときが!同じ公爵でもテメェとは天と地ぐらい差があるんだよ。それに僕にはココがいるテメェの婚約者になんかなるか。頼まれても願い下げだ。」
クソが。
ひょぉーニコ様のお目めがガラス玉のようです。冒頭、申し訳ないがと言ってますが全く思ってない!しかも、どんどん言葉遣いが乱れてます。最後にはク、いえ敢えて追求しませんとも。こんな時もあるのでしょう。大天使と言えども。うんうん。
プチパニ令嬢は、プルプル震えながら最後の仕上げとばかりに私を睨んでから立ち去っていきました。
いやいやいや、私プチパニさんにはなんも言ってないから!まるで私が言ったかのようなあっぱれな睨み具合。理不尽…
「ココ、怖かったね?僕は絶対あいつとなんて婚約しないよ?ココだけ、ココだけが僕の唯一なんだ。イヤにならないでね?ねっ?」
「ニコ様ぁぁぁ~ずびっ。イヤになんてならないですよ?私にとってもニコ様だけです。私が怖いのは公爵家同士、家の繋がりが必要だったらニコ様をあきらめなきゃ、、あきらめ、、、あきらめたくなぃぃぃーニコさまぁ」
しがみついて号泣です。
『ココ、家のためにプチパニ令嬢と婚姻を結ぶことになった。申し訳ないね。手を繋ぐのも僕に触れるのもやめてくれ、金輪際近寄らないように』とニコ様に言われるのを想像したらもうダメでした。
「金輪際近寄らないでくれってそんなぁー見るのもダメですか?」うわぁーん
「ココ?どうしてそんな話に??見ても良いし、触れても良いよ。僕に触れられるのはココだけだよ」
こんなに大騒ぎしてますが、まだ今は教室です。なんなら担任の先生が教壇から見ています。
でも、でも、離れられないー怖くて、怖くて
ニコ様が遠くに行くんじゃないかって。
きっと私自分からニコ様のお膝によじ登りました。ニコ様にひょいっとされてません。たしかによじ登った記憶ありありです。
チラッ
こくん
良いみたいです。よじ登っても大丈夫!
ニコ様にガッチリ抱きついてやりました。これはちょっとやそっとじゃ離されません。安心です。可愛らしく横座りでもなく、ニコ様を跨いでいますので!
再度お伝えしますが、いまだ教室です。
先生からは、いい、いい、そのままで、不安なんだろ
と寛大なお言葉をいただきました。仏の先生です。
ダッコちゃんよろしく、、ん?ダッココちゃん??
そんなアホなことを考えながらニコ様の匂いを堪能していたので、ニコ様が見えない何かに目で指示を出したことに気がつきませんでした。
そして教室内が生暖か~い雰囲気で小さい子を見るような、母性の塊な目で見られていたことにも。
不思議なのが男のかたでも母性が溢れた目をしてました。父性ではなくあきらかに母性が根付いた瞬間でした。
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