【完結】第2の人生始めちゃいます〜楽しくいける、、ハズ?

さくら

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29 私は伝説の魔法使いココ! うそです。すみません。

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さぁ!私の出番です。
右手にニコ様をくっつけていざっ!
ココ・ル・クレモン です。
みなさまいかがおすごしでしょうか。

幻想魔獣との戦いは、1秒でした。
怖かったので瞬殺です。目の前で復活した瞬間、落としてやりました!ココ特製の雷様です。

どーん
シーン

で、消滅しちゃいました。
そう消滅です。跡形もなく、キレイさっぱり。

これ、消滅させちゃダメなやつ。

なので、しれっと同じものを作っておきました。これで私の失敗なんてなかったも同然です。

微調整できるようになったはずなんだけどなぁ。おかしいなぁ。

「ココ、大丈夫。だって抉れてないし。ね?」

抉れてるか、いないかのみの判断で良いのでしょうか。

「クレモン嬢、詠唱なしなんだな。そして、手も動かさないなんて、すごいな。」

褒められた!へへ。

みなさん、手を翳して詠唱をしたのちに魔法発動。みたいな流れです。でも、私は思い描くと同時に発動なので、詠唱する間もなく、そして手を翳す前に終わってるのです。

おかしい、いでよ!龍神の如く!みたいなのを期待して雷様の微調整に励んだはずなのに。

クラスの皆さんの目が泳いでます。個人メドレー並みに爆泳です。


「俺ら守ってたけど、1番強いのこの子じゃね?」
「うん。守るなんて烏滸がましいことだったわね」

マズイ。ちびっこココちゃんがジャイ子コになっちゃう。助けてぇードラえニコ~なんて。くふふ。大きい鈴をつけたニコ様を想像したら、、、あれ?かわいい。品の良い黒猫だ!青い猫にならなかった!

これまたしょーもない妄想を繰り広げてる間、

「まぁでもやっぱり小さい子が泣くのはイヤだしな」
「そうね。かわいい子はニコニコしててほしいものね」
「やっぱり、ここはクラスが一つになって!」
「一つになって!」
「「「ココ様を守って行こう!!」」」

と一致団結してました。

お優しいお姉様がた、お兄様がた、ありがたいです。

私の後にニコ様も戦いました。
ニコ様も詠唱なしですが、手はスッと動かしてます。なんかかっこいい!指揮者のようにスッと。そして瞬殺です。でもちゃんと消滅まではさせずに、次へ繋げてました。さすがニコ様。さすニコ。


私もスッを練習しようと、足元にいる虫に仕掛けてみました。んーできたのか?イヤ、なんかタイミングがおかしい。虫がコロンと腹天してから手がスッと動く。あれれ?

「ココ、大丈夫だよ。僕が隣で手を動かしとくからね。」

じゃぁそれで良いのかな?ん?
2人で1つ。共同作業?

「「なんか違う、、、」」
クラスメイトの心がまた一つになりました。

ですよねーなんか違うよねー
でも、優しいクラスメイトのため、いざって言う時はお任せあれ!

ドンっと胸を叩くと、またしても母性溢れる眼差しで見られ、頭をかわるがわる撫でられました。

えへへ。ちょっと嬉しい。
5人目ぐらいでニコ様の腕の中に囲い込まれました。もちろん、ニコ様を胸いっぱい堪能しましたとも。





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