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第2章 平穏を求める
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「・・・何故、私が? この村にはたくさんのエルフがいるのでしょう?」
「いえ・・・その、エルフ達はこの森からは出たがらないのです・・・人族が苦手のようで・・・」
「そ、そうですか・・・」
その点なら、僕はエルゼル王国に帰るのだから、都合がいいのだろう。でも・・・
「私は王都までは行きませんので・・・」
僕はセントラルに住んでいるから、お城とかまでの使者は務めることができない・・・と思う。住んでいるといっても、ギルドの休憩室に泊まっているだけなのだけれど・・・
「いえ、王都まで行かなくとも、最寄りの都市であるセントラルから、冒険者ギルド、または商業ギルドの副ギルド長以上の権限を持った方にお伝えしていただければ大丈夫なので・・・使者をやって頂けないでしょうか・・・もちろん、報酬はお出しします」
「うーん・・・」
まぁ、ギルド長とは知り合いだし、問題はない・・・と思う。報酬も出してくれるみたいだし。
いいかな・・・
「えっと、わかりました。使者についてはお引き受けします」
「おぉ、ありがとうございます! それでは、王国への手紙を書きますので、暫らくお待ちください。先ほどいらした人族の方ともお話があるようですので・・・」
「あ、はい、わかりました」
・・・あれ? 結局ハイ・エルフについてわかったのは創造神様の血を継いでいるというだけ・・・かな?
「それと、ハイ・エルフについては、後ほど資料をまとめてお渡しいたします」
「あ、ありがとうございます」
よかった・・・あとは・・・一巳さんとお話しないと・・・たぶん重要な話・・・だよね? 帝国の城を勝手に抜け出してきちゃうくらいなんだから・・・
僕は一巳さんが待っている門の外へと急いだ。
僕がこの村に来たときに通った門の前で、一巳さんは帝国兵の人たちと固まって静かに待っていた。
「一巳さん、お待たせしてすいません・・・」
「いや、大丈夫だ。リアさんは元々ここの長老さんに話を聞くために来たんだろう?」
「まあ、そうですが・・・」
「じゃあ、今の勇者の対立と、俺が頼みたいことについて、いいかな?」
「あ、はい」
「それじゃあ・・・」
「先ほど、勇者は帝国に対して賛成派、反対派に分かれているといったね」
「はい」
「それで、賛成派が反対派の処分を帝国の王・・・皇帝に進言したんだ」
「えっ!?・・・それって・・・」
「つまり、皇帝の判断次第では、俺たちは殺されることになる」
「・・・・・・」
「それで、俺の幼馴染・・・颯斗って言うんだが・・・そいつが現状をどうにか他国に伝えて、味方を作れないかと提案してきたんだ。結果は・・・ここにこられたんだから成功だな。まあ、すぐに戻らないといけないんだが・・・三日くらいなら大丈夫だ。それで・・・」
「・・・?」
「俺たちを、エルゼル王国まで案内してくれないか? 勇者を召喚したことはおそらく周りの国々には伝わっているが、内情についての情報はほとんど出回っていないだろうし、早くしないと颯斗たちが皇帝によって処分されてしまうかもしれないから・・・まあ、何でこんなことを幼いリアさんに言っているのかもわからないんだが・・・」
「いえ・・・大丈夫ですけれど・・・」
「そ、そうか・・・それで・・・エルゼル王国まで案内してくれないか・・・?」
「そうですね・・・」
嘘は何一つ無かった。だけれど・・・魔力が綺麗だとは言え、帝国兵達が気になる・・・
「あの、一巳さんが連れてきた帝国兵の皆さんはどういう・・・」
「あぁ、こいつらは帝国の洗脳教育から運よく逃れられて、正常な価値観を持っているため、味方に引き入れたんだ。選んだのも颯斗だな」
「そうですか・・・」
帝国兵達も・・・魔力はほとんど濁っていないから・・・大丈夫だろう。まあ、いいかなぁ・・・
「・・・わかりました、エルゼル王国まで案内しましょう」
「本当か! ありがとう!」
「いえ・・・」
それよりも・・・エルゼル王国という味方をつけたあと、一巳さん達は帝国に戻ってどうするつもりなのだろうか・・・
「あの・・・一巳さん」
「なんだ?」
「エルゼル王国に情報を渡したら、帝国兵の皆さんを連れて城に戻るのですよね?」
「そうだが・・・?」
「そのあと、どうやって逃げるんですか? 勇者の数は賛成派の方が多いみたいなので、逃げるしかないようですし・・・」
「それについては大丈夫だ。颯斗が・・・異常なほどに強いからな・・・」
「そ、そうですか・・・」
一巳さんの視線が遠くへと・・・一体何があったのだろう・・・
まあともかく・・・
「それでは、なるべく早く王国に向かったほうがよさそうですね」
「ああ、そうだな。よろしく頼むよ」
「では、長老さんが手紙を書き終えたらすぐに出発しましょう」
話を終えて30分経ったころ、長老さんが手紙を持ってやってきた。
手紙に何故こんなに時間がかかったのかを聞いてみると、「いや、ハイ・エルフについての資料も集めていたんだよ、はい、これがその資料ね。じゃあ、よろしく頼むよ」と言って、ハイ・エルフの資料を渡してくれた。
それの僕に手紙を渡すときに凄くにこにこしていて少し気味が悪かった。
「それでは、準備も整ったので、出発しましょうか」
「おう、よろしく、リアさん」
「はい」
エルフの村からセントラルまでは歩いて一時間ほど。すぐに着くだろう。でも・・・帝国軍の鎧を装備した兵士達をセントラルの門番さんは・・・通してくれるのかな・・・?
心配なので、鎧は脱いでもらって、一巳さんの持っているスキル、『次元間倉庫』に収納してもらった。なんだか便利そうなスキル。
倉庫系の魔法・・・作ってみようかな・・・
道中の魔物については、一巳さんの実力を知りたかったので、一巳さんが戦うところをただ傍観していた。
一巳さんは主に転移魔法を使って攻撃するみたいだ。次元間倉庫の中に大量の鉄板がしまってあるようで、それを取り出して魔物の体内に転移させて倒していた・・・ある意味最強じゃないかな・・・? まるでとある科学の超○磁砲の黒○みたいw
さて、そろそろセントラルに到着する・・・無事に街に入れるのかな・・・
「いえ・・・その、エルフ達はこの森からは出たがらないのです・・・人族が苦手のようで・・・」
「そ、そうですか・・・」
その点なら、僕はエルゼル王国に帰るのだから、都合がいいのだろう。でも・・・
「私は王都までは行きませんので・・・」
僕はセントラルに住んでいるから、お城とかまでの使者は務めることができない・・・と思う。住んでいるといっても、ギルドの休憩室に泊まっているだけなのだけれど・・・
「いえ、王都まで行かなくとも、最寄りの都市であるセントラルから、冒険者ギルド、または商業ギルドの副ギルド長以上の権限を持った方にお伝えしていただければ大丈夫なので・・・使者をやって頂けないでしょうか・・・もちろん、報酬はお出しします」
「うーん・・・」
まぁ、ギルド長とは知り合いだし、問題はない・・・と思う。報酬も出してくれるみたいだし。
いいかな・・・
「えっと、わかりました。使者についてはお引き受けします」
「おぉ、ありがとうございます! それでは、王国への手紙を書きますので、暫らくお待ちください。先ほどいらした人族の方ともお話があるようですので・・・」
「あ、はい、わかりました」
・・・あれ? 結局ハイ・エルフについてわかったのは創造神様の血を継いでいるというだけ・・・かな?
「それと、ハイ・エルフについては、後ほど資料をまとめてお渡しいたします」
「あ、ありがとうございます」
よかった・・・あとは・・・一巳さんとお話しないと・・・たぶん重要な話・・・だよね? 帝国の城を勝手に抜け出してきちゃうくらいなんだから・・・
僕は一巳さんが待っている門の外へと急いだ。
僕がこの村に来たときに通った門の前で、一巳さんは帝国兵の人たちと固まって静かに待っていた。
「一巳さん、お待たせしてすいません・・・」
「いや、大丈夫だ。リアさんは元々ここの長老さんに話を聞くために来たんだろう?」
「まあ、そうですが・・・」
「じゃあ、今の勇者の対立と、俺が頼みたいことについて、いいかな?」
「あ、はい」
「それじゃあ・・・」
「先ほど、勇者は帝国に対して賛成派、反対派に分かれているといったね」
「はい」
「それで、賛成派が反対派の処分を帝国の王・・・皇帝に進言したんだ」
「えっ!?・・・それって・・・」
「つまり、皇帝の判断次第では、俺たちは殺されることになる」
「・・・・・・」
「それで、俺の幼馴染・・・颯斗って言うんだが・・・そいつが現状をどうにか他国に伝えて、味方を作れないかと提案してきたんだ。結果は・・・ここにこられたんだから成功だな。まあ、すぐに戻らないといけないんだが・・・三日くらいなら大丈夫だ。それで・・・」
「・・・?」
「俺たちを、エルゼル王国まで案内してくれないか? 勇者を召喚したことはおそらく周りの国々には伝わっているが、内情についての情報はほとんど出回っていないだろうし、早くしないと颯斗たちが皇帝によって処分されてしまうかもしれないから・・・まあ、何でこんなことを幼いリアさんに言っているのかもわからないんだが・・・」
「いえ・・・大丈夫ですけれど・・・」
「そ、そうか・・・それで・・・エルゼル王国まで案内してくれないか・・・?」
「そうですね・・・」
嘘は何一つ無かった。だけれど・・・魔力が綺麗だとは言え、帝国兵達が気になる・・・
「あの、一巳さんが連れてきた帝国兵の皆さんはどういう・・・」
「あぁ、こいつらは帝国の洗脳教育から運よく逃れられて、正常な価値観を持っているため、味方に引き入れたんだ。選んだのも颯斗だな」
「そうですか・・・」
帝国兵達も・・・魔力はほとんど濁っていないから・・・大丈夫だろう。まあ、いいかなぁ・・・
「・・・わかりました、エルゼル王国まで案内しましょう」
「本当か! ありがとう!」
「いえ・・・」
それよりも・・・エルゼル王国という味方をつけたあと、一巳さん達は帝国に戻ってどうするつもりなのだろうか・・・
「あの・・・一巳さん」
「なんだ?」
「エルゼル王国に情報を渡したら、帝国兵の皆さんを連れて城に戻るのですよね?」
「そうだが・・・?」
「そのあと、どうやって逃げるんですか? 勇者の数は賛成派の方が多いみたいなので、逃げるしかないようですし・・・」
「それについては大丈夫だ。颯斗が・・・異常なほどに強いからな・・・」
「そ、そうですか・・・」
一巳さんの視線が遠くへと・・・一体何があったのだろう・・・
まあともかく・・・
「それでは、なるべく早く王国に向かったほうがよさそうですね」
「ああ、そうだな。よろしく頼むよ」
「では、長老さんが手紙を書き終えたらすぐに出発しましょう」
話を終えて30分経ったころ、長老さんが手紙を持ってやってきた。
手紙に何故こんなに時間がかかったのかを聞いてみると、「いや、ハイ・エルフについての資料も集めていたんだよ、はい、これがその資料ね。じゃあ、よろしく頼むよ」と言って、ハイ・エルフの資料を渡してくれた。
それの僕に手紙を渡すときに凄くにこにこしていて少し気味が悪かった。
「それでは、準備も整ったので、出発しましょうか」
「おう、よろしく、リアさん」
「はい」
エルフの村からセントラルまでは歩いて一時間ほど。すぐに着くだろう。でも・・・帝国軍の鎧を装備した兵士達をセントラルの門番さんは・・・通してくれるのかな・・・?
心配なので、鎧は脱いでもらって、一巳さんの持っているスキル、『次元間倉庫』に収納してもらった。なんだか便利そうなスキル。
倉庫系の魔法・・・作ってみようかな・・・
道中の魔物については、一巳さんの実力を知りたかったので、一巳さんが戦うところをただ傍観していた。
一巳さんは主に転移魔法を使って攻撃するみたいだ。次元間倉庫の中に大量の鉄板がしまってあるようで、それを取り出して魔物の体内に転移させて倒していた・・・ある意味最強じゃないかな・・・? まるでとある科学の超○磁砲の黒○みたいw
さて、そろそろセントラルに到着する・・・無事に街に入れるのかな・・・
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