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3話 挑発と挑戦
激闘 4
しおりを挟む「ぐああぁぁあッ……俺が、この俺がっ……」
「―――さっさと話せ、騎士団襲撃に関わった傭兵はお前だけか」
「まだ……っ…終わりじゃねぇ…」
「いや、お前は終わりだ蛇」
反撃の隙を与える訳も無く、容赦なく金槌で膝を叩き割る。
無様に地に這い、呼吸を荒くする傭兵は立ち上がろうともがき続けた。
「最後だ、騎士団襲撃に関するお前が知っている事を話せ」
「―――っぐ……わかった、話して……やるよ」
諦めて槍を手放し、脱力して話す。
その瞬間。
槍が魔力によって直進し、壁まで放たれ突き刺さる。
「これを凌いだら大人しく話してやるよぉッ!!」
「がっ……く、さり…か……」
壁に固定された槍は、そこを起点に鎖が伸び傭兵によって操作された。
騎士の首に巻き付いた鎖は、残った全ての力を注ぎ込まれて絞められる。
足を引きずりながらも、体重を乗せて引っ張られ首に食い込む鎖。
最後の抵抗となる締めは、徐々に騎士の意識を奪ってゆく。
「だぁっ!!死ねぇ!!死ねよ賊狩りッッ!!!」
火事場の馬鹿力を体現し、鬼気迫る勢いで声を出す傭兵。
それを、一人の女性が遮った。
「―――いいえ、彼は殺させないわ」
突如、凛とした声が二人に響く。
その声の主は、光による魔法で傭兵を無力化する。
「ッつ!?なんだ!?っぎ―――」
「犯罪組織に加担してその名を知らしめるフリーの傭兵、
通称“鎖槍の蛇”……ギルドによる権限で貴方はここで確保します」
「テメェッ……ギルドの連中か、街中とは言え来るのが早すぎるっ……」
「そうね、ここにいるバカの行動が早すぎるから、
必然的に私も早く動かなきゃならないから困ったものね」
肩を落として困った顔でアルバートを見るサクラ。
彼女は触媒を構えて傭兵を拘束し、魔法による雷光を使う。
「とりあえず、貴方は眠ってて」
「ぐああッ………ッ……」
身体を雷光が覆い、痺れによって気絶した傭兵。
一つ溜息をつき、彼女は視線を彼に移した。
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