46 / 76
ミオの災難【前編】
しおりを挟む
アーサーはダンやバズのように【ビッグベアー】な大きな身体とムキムキ筋肉、私はムキムキ筋肉は強そうで好きなんだけどね。
そうだ、今まで忘れてたけど、ギルドカード!!
「アーサー、私のギルドカードは?
試験合格したんだから下さいよ!」
頬を膨らませて言う私を見て微笑み。
「おぉ、そうだったな。
アイリス、ミオのギルドカードを発行してやってくれ」
行って来い! と言って私の背中を押した。
「ギルドカードに保護者の欄は無いの?」
「はははっ!
俺が後ろ盾になってやるから安心しろ!」
頷いて、アイリスさんの所へ行った。
「お前達、さっき依頼を受けていなかったか?
早く済ませないと夜になって門が閉まっちまうぞ!
アイリス、ダンの所へ行って来る、何かあれば知らせてくれ」
他の冒険者達とギルドを出て行った。
誰も居なくなって静かになったけど、誰が聞いてるか分からないから慎重に話さないとね。
「ギルドカードを発行するのに小銀貨5枚必要です。
あと、ミオは未成年ですから保護者……ギルマスが保証人なので大丈夫ですね」
「アイリスさん、私(金貨・中金貨・大金貨・白金貨・大白金貨しか無いんですけど)」
私は途中から小声でヒソヒソ話した。
「なので(金貨5枚)でお願いします。
残りは、ギルドのドアと修繕に使って下さい」
「これがギルドカードよ。
無くすと再発行にお金がかかるから気をつけてね」
私は嬉しくて、スキップしながらギルドを出て隣の雑貨屋に入った。
見た事もない可愛い雑貨がいっぱいだ、あれっ、アイリスも買い物かな?
「アイリスさんも買い物ですか?
ギルドの受け付けとか大丈夫なんですか?」
「ええ、手紙を買いに来たのよ。
今はエミリーとアールがギルドにいるから大丈夫。
アールは昨日まで他国へ視察しに行ってたから会った事ないわよね?
ギルマスと同じSSランクの強い紳士的な剣士よ。
……!」
アイリスは急いで手紙を書き、ギルマスへ飛ばしていた。
その頃、エミリーさんも雑貨屋さんへ入ろうとしたが、酔っ払いがギルドと間違えて雑貨屋に入ろうとしてるのを見て、急いでジャスティスの拠点まで知らせに行った。
バターーーーンッッッ!!
扉が開く大きな音にビックリし、誰か来たの?
後ろを見ると、背後で……酔っ払い?
昼間から飲むって最悪だなぁ。
「………………!!」
最悪、目が合った、アイリスさんを見ると青い顔をしている。
「さっきギルマスに手紙を飛ばしたから直ぐに来ると思うけど」
んっ? 後ろを振り向くと、さっきの酔っ払いがアイリスさんと私の肩を抱き込み、私達を上から下まで値踏みをするように見ている。
気持ち悪い息と顔をアイリスさんに近づけ「やめてっっ!!」と言って突き飛ばした。
ダアアァァァーーーーンッッッ!!
酔っ払い男が私の肩をがっしり抱いていたので、私も一緒に倒れてしまったが、倒れ方が良くなかった。
このオッサン、髪はボサボサで体臭もだけど、お酒臭い。
臭いがキツすぎて、私は気持ちが悪くなり大声で叫んだ。
「臭ぁぁぁいっっっ!
やだやだっ、服に臭いがつく!
近寄んな、オッサンッッ!! んんっっ!」
男に口を押さえられ、頬に小型ナイフでペタペタと叩き、私の言葉に怒りが治まらないのか、力任せに平手打ちをし、笑っていた。
震える手で男を押しのけようとしたが、男の力に勝てないのもあるが、男は逆上し。
手に持っていたナイフで、服を切り裂き「ぎゃははははっっ!!」と狂ったように笑い。
私は男に気絶するくらいの強めの『静電気』を放った。
ビリビリビリッ!
「おおおぉぉぉぉ!」
はっ?
何コイツ、普通なら痺れて動けないはずなのに、なんで動いてんの?
変態だから?
ナイフを振り下ろして来ている事に気付くのが遅れ、片腕に刺さり、始めは熱い痛みだったが、だんだんと激痛に変わり。
私は朦朧とする意識の中、震えと涙が止まらない。
その姿と血に興奮したのか、ますますエスカレートし、腕に刺さっていたナイフを無理矢理引っこ抜き、血が飛び散ると同時にナイフを振りかざし、太ももにかすった瞬間。
「ガハッッ!!」
男が壁に向かって吹っ飛んだ!
アーサーが息を切らせながら、男を蹴り飛ばしていた。
「ミオ!!
早く止血しねえとヤバいな!」
アーサーはアイリスに綺麗な布と傷薬を持って来させ、応急処置をしている時にアール、ダン、ルシア、ゼクス、バズが走って雑貨屋へ入って来た。
私の髪は乱れ、腕からの流血は止まらず、服は胸の所を切り裂かれている。
ルシアがアーサーに代わり『ヒール』をして傷を癒やし、私を抱きしめてくれた。
「もう大丈夫、大丈夫だからね!」
アーサーは私を見て、震えが止まらなく声も出せない状態なのを気づかってくれ。
「アイリス、ルシア……ミオの事を頼む」
ゼクスは拳を握りしめ、怒りで震えている。
アーサーは我を忘れて、酔っ払い男を殴ろうとしていた。
「アーサー落ち着け!
ゼクス、お前もだ!
今はミオがいる、この状況をアイリスに聞いてから、落とし前つけようぜ!」
ダンもブチギレ寸前だが、ミオの前だからと抑えている。
雑貨屋のお姉さんはオロオロ状態だった。
そうだ、今まで忘れてたけど、ギルドカード!!
「アーサー、私のギルドカードは?
試験合格したんだから下さいよ!」
頬を膨らませて言う私を見て微笑み。
「おぉ、そうだったな。
アイリス、ミオのギルドカードを発行してやってくれ」
行って来い! と言って私の背中を押した。
「ギルドカードに保護者の欄は無いの?」
「はははっ!
俺が後ろ盾になってやるから安心しろ!」
頷いて、アイリスさんの所へ行った。
「お前達、さっき依頼を受けていなかったか?
早く済ませないと夜になって門が閉まっちまうぞ!
アイリス、ダンの所へ行って来る、何かあれば知らせてくれ」
他の冒険者達とギルドを出て行った。
誰も居なくなって静かになったけど、誰が聞いてるか分からないから慎重に話さないとね。
「ギルドカードを発行するのに小銀貨5枚必要です。
あと、ミオは未成年ですから保護者……ギルマスが保証人なので大丈夫ですね」
「アイリスさん、私(金貨・中金貨・大金貨・白金貨・大白金貨しか無いんですけど)」
私は途中から小声でヒソヒソ話した。
「なので(金貨5枚)でお願いします。
残りは、ギルドのドアと修繕に使って下さい」
「これがギルドカードよ。
無くすと再発行にお金がかかるから気をつけてね」
私は嬉しくて、スキップしながらギルドを出て隣の雑貨屋に入った。
見た事もない可愛い雑貨がいっぱいだ、あれっ、アイリスも買い物かな?
「アイリスさんも買い物ですか?
ギルドの受け付けとか大丈夫なんですか?」
「ええ、手紙を買いに来たのよ。
今はエミリーとアールがギルドにいるから大丈夫。
アールは昨日まで他国へ視察しに行ってたから会った事ないわよね?
ギルマスと同じSSランクの強い紳士的な剣士よ。
……!」
アイリスは急いで手紙を書き、ギルマスへ飛ばしていた。
その頃、エミリーさんも雑貨屋さんへ入ろうとしたが、酔っ払いがギルドと間違えて雑貨屋に入ろうとしてるのを見て、急いでジャスティスの拠点まで知らせに行った。
バターーーーンッッッ!!
扉が開く大きな音にビックリし、誰か来たの?
後ろを見ると、背後で……酔っ払い?
昼間から飲むって最悪だなぁ。
「………………!!」
最悪、目が合った、アイリスさんを見ると青い顔をしている。
「さっきギルマスに手紙を飛ばしたから直ぐに来ると思うけど」
んっ? 後ろを振り向くと、さっきの酔っ払いがアイリスさんと私の肩を抱き込み、私達を上から下まで値踏みをするように見ている。
気持ち悪い息と顔をアイリスさんに近づけ「やめてっっ!!」と言って突き飛ばした。
ダアアァァァーーーーンッッッ!!
酔っ払い男が私の肩をがっしり抱いていたので、私も一緒に倒れてしまったが、倒れ方が良くなかった。
このオッサン、髪はボサボサで体臭もだけど、お酒臭い。
臭いがキツすぎて、私は気持ちが悪くなり大声で叫んだ。
「臭ぁぁぁいっっっ!
やだやだっ、服に臭いがつく!
近寄んな、オッサンッッ!! んんっっ!」
男に口を押さえられ、頬に小型ナイフでペタペタと叩き、私の言葉に怒りが治まらないのか、力任せに平手打ちをし、笑っていた。
震える手で男を押しのけようとしたが、男の力に勝てないのもあるが、男は逆上し。
手に持っていたナイフで、服を切り裂き「ぎゃははははっっ!!」と狂ったように笑い。
私は男に気絶するくらいの強めの『静電気』を放った。
ビリビリビリッ!
「おおおぉぉぉぉ!」
はっ?
何コイツ、普通なら痺れて動けないはずなのに、なんで動いてんの?
変態だから?
ナイフを振り下ろして来ている事に気付くのが遅れ、片腕に刺さり、始めは熱い痛みだったが、だんだんと激痛に変わり。
私は朦朧とする意識の中、震えと涙が止まらない。
その姿と血に興奮したのか、ますますエスカレートし、腕に刺さっていたナイフを無理矢理引っこ抜き、血が飛び散ると同時にナイフを振りかざし、太ももにかすった瞬間。
「ガハッッ!!」
男が壁に向かって吹っ飛んだ!
アーサーが息を切らせながら、男を蹴り飛ばしていた。
「ミオ!!
早く止血しねえとヤバいな!」
アーサーはアイリスに綺麗な布と傷薬を持って来させ、応急処置をしている時にアール、ダン、ルシア、ゼクス、バズが走って雑貨屋へ入って来た。
私の髪は乱れ、腕からの流血は止まらず、服は胸の所を切り裂かれている。
ルシアがアーサーに代わり『ヒール』をして傷を癒やし、私を抱きしめてくれた。
「もう大丈夫、大丈夫だからね!」
アーサーは私を見て、震えが止まらなく声も出せない状態なのを気づかってくれ。
「アイリス、ルシア……ミオの事を頼む」
ゼクスは拳を握りしめ、怒りで震えている。
アーサーは我を忘れて、酔っ払い男を殴ろうとしていた。
「アーサー落ち着け!
ゼクス、お前もだ!
今はミオがいる、この状況をアイリスに聞いてから、落とし前つけようぜ!」
ダンもブチギレ寸前だが、ミオの前だからと抑えている。
雑貨屋のお姉さんはオロオロ状態だった。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
198
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる