【完結】番である私の旦那様

桜もふ

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初めまして、私の番であるイケメン王太子殿下様

 オパールは綺麗に響く『鈴の音』に惹かれるかのように、その方向へ向き「あっちから聞こえる」指笛を吹き自分のドラゴンを呼んだ。
 ピュイィ!

「ルーク!」

 バッ! と跳び乗り。

「このまま真っ直ぐ行ってくれ!
 見えた、あの森の西側。
 ここで降下してくれ!
 っ!!
 モンスターを追い払ってくれ!」


『グオオオオォォォッ!!』
 ルークの雄叫びでウサギは逃げ去って行った。


 バサッバサッ!!


 きれいでサラサラな黒髪は背中まであり、目も黒くて二重のパッチリした瞳の可愛い女の子だ。


「……!」

 上からドラゴンが急降下して来た。
 私は驚いたが、心臓の音と鈴の音が共鳴するように鳴っている。
 私達には分かった。
 この人が『番』だ。
 二人は惹かれ合うかのように近づき、。
 オパールは嬉しさのあまり、ギュッと抱きしめた。

「やっと会えた。
 俺の大切な番」

 私は恥ずかしさのあまり、オパールの胸に顔を隠すようにして服を少し握った。
 オパールは私の恥ずかしいと思っている気持ちに気付いたのか、挨拶をする為に私を離して話し始めた。
 ペコリと会釈をし、。
 銀髪で肌の色は普通に肌色、でも触った感じでは皮膚は硬く、瞳は淡い水色の超イケメン!
 直視が出来ない!!

「初めまして。
 俺はソフィーリア大陸の黒竜族第一皇子オパール・ブラック・オニキス。
 神であるシンから話は聞いているだろうが改めて聞いてほしい」

 もう一度会釈をした。
 私も会釈をし、簡単な自己紹介をした。

「私は地球の日本から来た『鈴野優愛すずのゆあ』こちらの世界でも、親から授かった大切な名前と容姿で過ごしたいので神であるシンに頼んで名と容姿の変更はしていません。
 なので、『ユア』と呼んで下さい」

 と挨拶をして、オパールと同じように会釈をした。

「では、『ユア』と呼ばせてもらう。
 こちらの都合でユアを呼んでしまい、申し訳ない。
 ここミーストでは黒竜族の王族の男に流れてる血が特殊で、封印されている大きな水晶に触れられるのは番との間に生まれた男子だけなんだ。
 一年に一度だけ封印の間で魔族の魔王を封印している水晶に触れ黒竜族王族にしか出来ない封印をする事になってるんだ。
 だが、黒竜族の王族の男は俺しかおらず俺の番もミーストにはいないと分かり、父が神であるシンに頼んで俺の大切な番を探してもらったんだ」

 申し訳なさそうに、眉をハの字にして私を転移した事を改めて伝えてくれた。
 そんな重要な内容だったのはシンからも聞いてはいたが、改めて詳しく聞かされた内容には転移させないとこの世界がヤバイって事が分かるよ。

「はい、オパール王太子殿下様の謝罪を受け入れます。
 だからもう謝らないで?
 シンには凄く良い条件付きで私自ら納得して、ここミーストへ来たのですから。
 あと、直ぐ私を見つけてくれてありがとうございました。
 実は、モンスターを見たのは初めてで凄く怖かったんです」

 ペコリと会釈をした。

「間に合って良かった。
 俺の事は『オール』と呼んでほしい。
 あとは、茶会やパーティーなどの貴族連中が集まる前以外は敬語を使わず話してくれると嬉しいのだが」

 困ったように頭に手を当ててこちらを見ていた。

「うん、分かった」

 えへへって笑って答えた。
 その瞬間またしても抱きしめられ、これは慣れないといけないパターン? だよね。

「ユアが可愛すぎて、抑えがきかなかった。
 すまない」
「うん、大丈夫だよ」
「ありがとう。
 まだ重要な内容を話してないから続けるな?
 俺の番が見つからず、番でもない女性と婚姻を結んで、子が出来たとしても封印の間へ行くことは出来ないんだ。
 王の病気は完治し健康体になってはいるんだが。
 実は、父が第二子の男児を産めばという話が出たが20年ほど前に父は病を患い子が出来なくなってしまったんだ。
 王族の王子は俺一人しか居なく、封印が解ければミーストを破滅させる魔王が復活してしまう。
 そうなれば、この世界は……ユアを呼んでしまって本当にすまない!」
「そんな重要な内容だったのね。
 大変だったね。
 私はまだこの世界の事知らないし、いろんな所を見てミーストを知っていきたいな。
 オール、こんな平凡な私だけど宜しくお願いします」

 オールとこの世界で新たな人生をスタートするぞ! と気合を入れた私。

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