12 / 96
初めてドラゴンに乗りました
しおりを挟む
「……!」
オールはハグが好きなのかな、またまたハグだし。
「……!」
まだ慣れないし、赤面してしまう私。
「ユアは可愛いな」
はぅっ!
そんなの家族以外で言われた事ないよ。
「早速で悪いが、俺の国ソフィーリアへ来てもらえないだろうか?
家族にユアを紹介したい」
家族!
そうだよね、婚約するなら家族に会うのは普通の事だよね?
両家顔合わせ、私の方は……。
あっ!
私のスキルで私の親も呼べる!
家が決まったら、地球の私の部屋とこちらの部屋を繋いで、家族に会いに行けば良いんだよ。
オールに聞いてみよう。
「ねえオール、相談があるんだけど良いかな?」
「あぁ、何でも言ってくれ」
「オールの家族には今から会うでしょ?
スキルを使えば私の親にも会えるから、私の家族にも会ってほしい!
部屋を繋げば私の家族がこっちに来れるかもしれないし、王族の皆さんを移動してもらうのも気が引けて、でも会ってほしいの」
最後は消えそうな声で話した。
「大丈夫だ。
俺の家族にはユアの御両親の事を伝えるよ。
だから安心して良いよ」
「……うぅっ……オール、ありがとう」
オールは私の頭を優しく撫でて安心させてくれた。
片手で私を包み込んでくれてるオールの手が優しく背中を撫でてくれて気持ちが軽くなり緊張が解けたのか、いつの間にか寝てしまっていた。
睫毛に付いていた涙をオールがそっと親指で拭った。
その時に、おでこにキスをした事はオールだけの秘密だ。
なんかフワフワして気持ちいい「ふぁ~っ」まだ眠い。
あれっ?
私、寝てた?
「オール、ゴメンね。
気持ち良くて寝てたみたい」
ヨダレ垂れてないよね。
口元を触りながら周りを見てた時に「クウウゥゥッ!」こんな時にお腹が空いたのか、タイミング悪くオールに聞かれてしまった。
赤面しながらチラリとオールを見ると。
笑顔だ!
やっぱりお腹の音を聞かれてた!
「お腹空いたね。
俺もユアが起きる前に鳴ってたよ」
ニコリとして気遣うように言ってくれた。
「エヘヘっ。
こっちに来てから何も食べて無かったからお腹空いちゃった」
ウインクしながら舌を少し出して言った。
「そんな可愛い仕草は、俺の前だけにしてほしいな。
もうソフィーリアに着いたが、王宮まではまだ距離があるな。
ここで何か食べようか?」
頭をナデナデしてた後にドラゴンから降りた。
オールはアイテムボックスから何かの超巨大な肉を出して、相棒であるルークに与えている。
「ルーク、ゆっくり食べててくれ」
「グルルルッ」
なんか微笑ましいな。
ってか、ドラゴンとイケメンって絵になるよね!
眼福。
ここにシンも居たら。
ヤバイ、本当に眼福だよ。
んっ?
なんか視線感じる?
何だろう?
ゆっくり周りを見ると海が綺麗な街だけど、猫の可愛い獣人さんがこっちを見ながらニッコリ微笑んでくれた。
悪意の視線じゃなくて良かった。
確か獣人さんは優しいって話だったよね。
手を振ってみようかな?
こっちでのお友達欲しいし。
ゆ、勇気を出してっ!
控えめに、ヒラヒラ。
オイッ! さっきの勢いある勇気何処行ったんだよ。
フリフリフリ。
あっ! 手を振ってくれた。
手招きしてる。
オールはルークの水を用意しているみたいだし、ちょっと行ってみよう。
トコトコトコ。
「初めまして。
私、ユアと申します」
オール以外の獣人と話すチャンス!
オールはハグが好きなのかな、またまたハグだし。
「……!」
まだ慣れないし、赤面してしまう私。
「ユアは可愛いな」
はぅっ!
そんなの家族以外で言われた事ないよ。
「早速で悪いが、俺の国ソフィーリアへ来てもらえないだろうか?
家族にユアを紹介したい」
家族!
そうだよね、婚約するなら家族に会うのは普通の事だよね?
両家顔合わせ、私の方は……。
あっ!
私のスキルで私の親も呼べる!
家が決まったら、地球の私の部屋とこちらの部屋を繋いで、家族に会いに行けば良いんだよ。
オールに聞いてみよう。
「ねえオール、相談があるんだけど良いかな?」
「あぁ、何でも言ってくれ」
「オールの家族には今から会うでしょ?
スキルを使えば私の親にも会えるから、私の家族にも会ってほしい!
部屋を繋げば私の家族がこっちに来れるかもしれないし、王族の皆さんを移動してもらうのも気が引けて、でも会ってほしいの」
最後は消えそうな声で話した。
「大丈夫だ。
俺の家族にはユアの御両親の事を伝えるよ。
だから安心して良いよ」
「……うぅっ……オール、ありがとう」
オールは私の頭を優しく撫でて安心させてくれた。
片手で私を包み込んでくれてるオールの手が優しく背中を撫でてくれて気持ちが軽くなり緊張が解けたのか、いつの間にか寝てしまっていた。
睫毛に付いていた涙をオールがそっと親指で拭った。
その時に、おでこにキスをした事はオールだけの秘密だ。
なんかフワフワして気持ちいい「ふぁ~っ」まだ眠い。
あれっ?
私、寝てた?
「オール、ゴメンね。
気持ち良くて寝てたみたい」
ヨダレ垂れてないよね。
口元を触りながら周りを見てた時に「クウウゥゥッ!」こんな時にお腹が空いたのか、タイミング悪くオールに聞かれてしまった。
赤面しながらチラリとオールを見ると。
笑顔だ!
やっぱりお腹の音を聞かれてた!
「お腹空いたね。
俺もユアが起きる前に鳴ってたよ」
ニコリとして気遣うように言ってくれた。
「エヘヘっ。
こっちに来てから何も食べて無かったからお腹空いちゃった」
ウインクしながら舌を少し出して言った。
「そんな可愛い仕草は、俺の前だけにしてほしいな。
もうソフィーリアに着いたが、王宮まではまだ距離があるな。
ここで何か食べようか?」
頭をナデナデしてた後にドラゴンから降りた。
オールはアイテムボックスから何かの超巨大な肉を出して、相棒であるルークに与えている。
「ルーク、ゆっくり食べててくれ」
「グルルルッ」
なんか微笑ましいな。
ってか、ドラゴンとイケメンって絵になるよね!
眼福。
ここにシンも居たら。
ヤバイ、本当に眼福だよ。
んっ?
なんか視線感じる?
何だろう?
ゆっくり周りを見ると海が綺麗な街だけど、猫の可愛い獣人さんがこっちを見ながらニッコリ微笑んでくれた。
悪意の視線じゃなくて良かった。
確か獣人さんは優しいって話だったよね。
手を振ってみようかな?
こっちでのお友達欲しいし。
ゆ、勇気を出してっ!
控えめに、ヒラヒラ。
オイッ! さっきの勢いある勇気何処行ったんだよ。
フリフリフリ。
あっ! 手を振ってくれた。
手招きしてる。
オールはルークの水を用意しているみたいだし、ちょっと行ってみよう。
トコトコトコ。
「初めまして。
私、ユアと申します」
オール以外の獣人と話すチャンス!
90
あなたにおすすめの小説
前世で私を嫌っていた番の彼が何故か迫って来ます!
ハルン
恋愛
私には前世の記憶がある。
前世では犬の獣人だった私。
私の番は幼馴染の人間だった。自身の番が愛おしくて仕方なかった。しかし、人間の彼には獣人の番への感情が理解出来ず嫌われていた。それでも諦めずに彼に好きだと告げる日々。
そんな時、とある出来事で命を落とした私。
彼に会えなくなるのは悲しいがこれでもう彼に迷惑をかけなくて済む…。そう思いながら私の人生は幕を閉じた……筈だった。
【完結】身を引いたつもりが逆効果でした
風見ゆうみ
恋愛
6年前に別れの言葉もなく、あたしの前から姿を消した彼と再会したのは、王子の婚約パレードの時だった。
一緒に遊んでいた頃には知らなかったけれど、彼は実は王子だったらしい。しかもあたしの親友と彼の弟も幼い頃に将来の約束をしていたようで・・・・・。
平民と王族ではつりあわない、そう思い、身を引こうとしたのだけど、なぜか逃してくれません!
というか、婚約者にされそうです!
英雄の可愛い幼馴染は、彼の真っ黒な本性を知らない
百門一新
恋愛
男の子の恰好で走り回る元気な平民の少女、ティーゼには、見目麗しい完璧な幼馴染がいる。彼は幼少の頃、ティーゼが女の子だと知らず、怪我をしてしまった事で責任を感じている優しすぎる少し年上の幼馴染だ――と、ティーゼ自身はずっと思っていた。
幼馴染が半魔族の王を倒して、英雄として戻って来た。彼が旅に出て戻って来た目的も知らぬまま、ティーゼは心配症な幼馴染離れをしようと考えていたのだが、……ついでとばかりに引き受けた仕事の先で、彼女は、恋に悩む優しい魔王と、ちっとも優しくないその宰相に巻き込まれました。
※「小説家になろう」「ベリーズカフェ」「ノベマ!」「カクヨム」にも掲載しています。
さようなら、私の愛したあなた。
希猫 ゆうみ
恋愛
オースルンド伯爵家の令嬢カタリーナは、幼馴染であるロヴネル伯爵家の令息ステファンを心から愛していた。いつか結婚するものと信じて生きてきた。
ところが、ステファンは爵位継承と同時にカールシュテイン侯爵家の令嬢ロヴィーサとの婚約を発表。
「君の恋心には気づいていた。だが、私は違うんだ。さようなら、カタリーナ」
ステファンとの未来を失い茫然自失のカタリーナに接近してきたのは、社交界で知り合ったドグラス。
ドグラスは王族に連なるノルディーン公爵の末子でありマルムフォーシュ伯爵でもある超上流貴族だったが、不埒な噂の絶えない人物だった。
「あなたと遊ぶほど落ちぶれてはいません」
凛とした態度を崩さないカタリーナに、ドグラスがある秘密を打ち明ける。
なんとドグラスは王家の密偵であり、偽装として遊び人のように振舞っているのだという。
「俺に協力してくれたら、ロヴィーサ嬢の真実を教えてあげよう」
こうして密偵助手となったカタリーナは、幾つかの真実に触れながら本当の愛に辿り着く。
年下の婚約者から年上の婚約者に変わりました
チカフジ ユキ
恋愛
ヴィクトリアには年下の婚約者がいる。すでにお互い成人しているのにも関わらず、結婚する気配もなくずるずると曖昧な関係が引き延ばされていた。
そんなある日、婚約者と出かける約束をしていたヴィクトリアは、待ち合わせの場所に向かう。しかし、相手は来ておらず、当日に約束を反故されてしまった。
そんなヴィクトリアを見ていたのは、ひとりの男性。
彼もまた、婚約者に約束を当日に反故されていたのだ。
ヴィクトリアはなんとなく親近感がわき、彼とともにカフェでお茶をすることになった。
それがまさかの事態になるとは思いもよらずに。
【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧井 汐桜香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
最愛の番に殺された獣王妃
望月 或
恋愛
目の前には、最愛の人の憎しみと怒りに満ちた黄金色の瞳。
彼のすぐ後ろには、私の姿をした聖女が怯えた表情で口元に両手を当てこちらを見ている。
手で隠しているけれど、その唇が堪え切れず嘲笑っている事を私は知っている。
聖女の姿となった私の左胸を貫いた彼の愛剣が、ゆっくりと引き抜かれる。
哀しみと失意と諦めの中、私の身体は床に崩れ落ちて――
突然彼から放たれた、狂気と絶望が入り混じった慟哭を聞きながら、私の思考は止まり、意識は閉ざされ永遠の眠りについた――はずだったのだけれど……?
「憐れなアンタに“選択”を与える。このままあの世に逝くか、別の“誰か”になって新たな人生を歩むか」
謎の人物の言葉に、私が選択したのは――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる